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王都の訓練所でレベル上げ

2016.06.25 一部スキルの名称を変更。忘れていたスキルを追記。後書きに装備追記。

2016.08.01 必要AP修正の為レベル1上げ。

2016.09.19 スキルにルビを振りました。

 【聖女伝説4】では、大分後になってから戻って来る王都。

 なので、取り扱っている商品も高レベル用ばかり。当然、お値段もお高い訳で。

「やっぱり、買えないか」

 レベル制限やステータス制限もあるしね。

 でも、折角リメイク版なのに、弓使い低レベル用の装備売って無いとは、解せぬ。

「何処も変わってないのかな?」

 そう呟いた時、ふと目に留まった看板があった。


『冒険者訓練所』


「いらっしゃい。利用するのかい?」

 中に入ると、強面のお爺さんが声を掛けて来た。

「あ、はい。どのような設備があるんですか?」

 【聖女伝説4】には無かった施設なので、尋ねる。

「そこの扉の向こうに的が用意されているから、適当に使え」

「料金は幾らですか?」

「300モネだ」

「1時間で?」

「8時間だ」

 フリータイムか。

「壊してしまったら弁償ですか?」

「壊せるもんならな」



 扉の向こうは地面剥き出しの運動場だった。

 的が色々な高さ・距離に立ててある。

 私は、丁度良い高さの的の前に立ち、矢を射た。

 因みに、矢の数は無制限で、装備欄でもアイテムストレージでも弓と別枠では無い。

 リアルじゃないけど、良いよね。お得で。

「大体、1mぐらいか……」

 何度か距離を変更して試して、的から矢じりまで1mぐらいから当たるようになった。勿論、素人なので真ん中には当てられないけど。

 動きながらだったら、もっと近よらないと当たらないだろう。

 いっその事、弓で殴ったら良いんじゃないか? ダメージが入るか判らないけど。……弓作っている人に怒られそうだね。でも、ほら。これゲームだから! 現実ではやらないから!

 そして、飽きるほど殴った時だった。


<スキル【弓殴技(ゆみおうぎ)】を覚えられます>


 有るの?! 何考えてるの、このゲーム作った人?!

 弓使いのスキルリストから、弓殴技にAPを振って覚える。


 弓殴技:2AP。弓で殴った場合にダメージを1.5倍にする。


 普通に矢を射たら、何かスキル覚えるかな?

 殴った数より多く射たものの、スキルは覚えなかった。

 まさか、弓使いのスキル、弓殴技しか無いとか言わないよね?



 気を取り直して、魔法を使う事にした。

 そう言えば、どうして、中級回復魔法が使えたんだろう?

 ヘルプを見てみるとあった。


『職業を魔法使いにした人・アビリティに光属性を選択した人は、最初から中級回復魔法が使えます』


 なるほど。それでか。

 さてと、先ずは火魔法から使ってみよう。

 APを消費してスキルを覚える。


 ファイヤーボール:1AP。射程距離20m。

 ウインドボール:1AP。射程距離20m。

 サンダーボール:2AP。射程距離20m。

 ライトボール:2AP。射程距離20m。

 ウォーターボール:1AP。射程距離20m。

 ソイルボール:1AP。射程距離20m。

 アイスボール:2AP。射程距離20m。

 ダークボール:2AP。射程距離20m。


 因みに、アビリティレベル・スキルレベルは、APを振る事で上がる。

 先程の的から、20m離れた所からファイヤーボールを使ってみた。

「ファイヤーボール」

 弓と違ってガイドラインが表示される。

 上手く当たったが、焦げ跡が付く事は無かった。そう言えば、矢が当たった跡も無かった。自動修復だろうか?

 他の属性の魔法も使っていると、メッセージが表示された。


<スキル【魔弓術(まゆみじゅつ)】を覚えられます>


 魔弓術:3AP。魔法の矢を射る事が出来る。



 時計を見るとログアウト時間が近付いていたので、ログアウトの為に宿へ向かった。

「いらっしゃいませ。お泊りですか?」

「はい」

「一泊600モネです」

 そう言えば、宿も高いんだった。残金100モネか。

「明日の朝6時までは、何度でもご利用出来ます」

「そうなんですか。ありがとうございます」

「それでは、お部屋へどうぞ」

 このゲームでは、宿の部屋のベッドに入る事でログアウトになる。

 それだけではなく、HP・MP・状態異常・満腹度も全快するのだ。



 ログアウトした私は、朝食を食べた。おせちの残りである。

 洗濯機を回してトイレに行って、そろそろ再ログインしようとした所へ、兄の七星が起きて来た。

 七星は会社員なので、今は正月休み中だ。

「おはよう」

「おはよう。ログインした?」

「うん。名前は茜。弓使いにした」

「やっぱり。俺は戦士。名前は北斗。戦士の初期装備、木刀だった」

「木刀? 【聖女伝説4】では、ショートソードだったよね?」

「ああ。そうだ。ところで、ダイズの年齢知った?」

「え? 知らない」

「何と、11歳」

「え?!」

 私は驚いた。ダイズは10代後半といった見た目だったからだ。

 まあ、現実にもそういう小学生はいるけど。

「へ~。ダイズが11歳ね~」

 見た目と言えば。

「そう言えば、イケメンにしたら、アズキのプレイヤーに対する態度が良くなるんでしょう? イケメンにした?」

「してない。イケメン相手に露骨に態度変える女好きじゃないし」

「でも、イラっとしない?」

「どうせ、ダイズへの態度でイラっとするし」



 七星は、私がログインしている間、テレビで正月特番を見るそうだ。

 再ログインして宿屋を出ると、モネを稼ぐ為に街の外に出る事にした。

 因みに、夜の間も昼のように日が照っていたが、NPCからは普通に夜の闇に見えているらしい。

 街の外には、カブのモンスターがウロウロしていた。

 球体の部分がサッカーボール大だったので、蹴ってみる。

 転がったモンスターは置き上がって駆け寄って来たが、もう一回蹴った。

 武闘家ではないし、蹴りのアビリティも覚えていない為、与えるダメージは微々たるものだが蹴り続ける。

 蹴り続けたらスキルを覚えるかもしれないからだ。

 そうして、2匹倒した所で、メッセージが表示された。


<スキル【蹴り技】を覚えられます>


 蹴り技:1AP。蹴った場合に、ダメージを1.5倍にする。


 そう言えば、解析を使い忘れてた。

 カブのモンスターに解析を使い、ついでに撮影しておく。


<モンスター図鑑に、ストームトラニップが追加されました>


 アイテムストレージにモンスター図鑑があったので開いてみると、ストームトラニップのページに表示された画像が、私が撮影したものだった。

 試しに、もう一度撮影してみる。


<モンスター図鑑のストームトラニップの画像を、上書きしますか?>


 さっきの方が良く撮れていたので、止めておく。

 今度はムービーを撮ってみた。


<モンスター図鑑のストームトラニップに、ムービーが追加されました>



 所持金が300モネ以上になったので一旦街に戻り、武器屋等を撮影してみた。

 すると、地図にその写真が表示された。

 アイテムストレージのアイテムを撮影すると、アイテム図鑑にアイテム説明と写真が追加された。



 再び訓練所を尋ねる。

「また来たか。残り時間は5時間ほどだ」

 どうやら、利用料金は合計8時間分だったようだ。


 運動場に入り、魔弓術を使う。

 現在は魔力が矢になるだけだが、火の矢などはレベルを上げると覚えるのだろうか?

 念の為に、魔弓術と魔法を交互に使ってみた。

 すると、メッセージが表示された。


<スキル【炎魔弓(えんまゆみ)】を覚えられます>


 炎魔弓:2AP。火の矢を射ます。



 その後、他の属性の魔弓術も覚えて、宿屋に戻ってログアウトした。

「お待たせ」

 七星に声を掛ける。

「ん。次、何時でやる?」

「日付変わってから」

 洗濯物は七星が干してくれたので、お風呂に入ってから寝た。

【装備】

 【右手】皮のゆがけ:物防+2

 【左手】木の弓:物攻+2

 【胴体】皮の胸当:物防+4

     布の服

 【足】皮のブーツ:物防+2


【ステータス】

  物攻:25(23)  魔攻:23  器用:23

  物防:31(23)  魔防:23  敏捷:23


SP:2


職業:【弓使い】Lv1→9

アビリティ:【鉄壁の守り】 【解析】 【記録】

      【光属性】Lv1 【闇属性】Lv1

スキル:【蹴り技】Lv1 new


弓使いスキル

 【弓殴技】Lv1 new 【魔弓術】Lv1 new

光属性スキル

 HP回復:【トリート】Lv1 【ヒール】Lv1

 ボール系:【ファイヤー】Lv1 new 【ウインド】Lv1 new

      【サンダー】Lv1 new 【ライト】Lv1 new

闇属性スキル

 ボール系:【ウォーター】Lv1 new 【ソイル】Lv1 new

      【アイス】Lv1 new 【ダーク】Lv1 new

魔弓術スキル

 【炎魔弓】Lv1 new 【風魔弓(ふうまゆみ)】Lv1 new 【雷魔弓(らいまゆみ)】Lv1 new 【光魔弓(こうまゆみ)】Lv1 new

 【水魔弓(すいまゆみ)】Lv1 new 【土魔弓(つちまゆみ)】Lv1 new 【氷魔弓(ひょうまゆみ)】Lv1 new 【闇魔弓(やみまゆみ)】Lv1 new


AP:2


称号

 【聖女アズキに嫌われし者】

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