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2×××年1月14日(金):死者の溜まり場

2016.08.02 ステータス等修正。それに伴い、本文修正。

2016.08.07 二次職転職祝いを追加。

 ログイン1回目。

 先ずは、武器・防具屋へ。

 『上質の皮のゆがけ』と『上質の皮の胸当』を購入した。


 次に、家。

 このゲームの家は何故か無料なので、入居申し込み手続きをするだけでOK。

 家は、所持しているプレイヤー専用のエリアだが、パーティーを組めば他のプレイヤーの家に行けるシステム。

 家具はベッドのみが備え付けられており、ログアウトが可能。家は王都に存在する設定なので、テントの代わりには出来ない。

 家具は後回しにして、庭にオーガリリーなどを植える事にした。

 栽培をLv3にして、スコップと肥料を買って来て、オーガリリーとパンジーの苗(紫)・(黄)・(白)を植えた。

 水は……ウォーターボールで良いか。井戸から汲むの面倒。

 雑草が生えたので抜いて、ライリスに食べさせる。

「さて、訓練所に行くか」



 訓練所では、昨日のテルさんを真似して矢を投げた。

 何十回と投げていると、メッセージが表示された。


<スキル:打矢を覚えられます>


 打矢:1AP。矢を投擲する。


 これを覚えLv3に上げると、ログアウトの為に家に戻った。



 朝食を食べて2回目のログイン。

 待ち合わせ場所に行くと、昨日の3人と知らない2人が待っていた。

「済みません。遅くなりました」

「気にしないで。楽しみで早く来ちゃっただけだから」

 ジャンヌさんは、初対面の2人を紹介してくれた。

「魔法使いのマーリンと盗賊のキッドだよ。……此方が茜ちゃんです」

「初めまして」

 マーリンさんは、銀髪赤目でロングヘア。

「宜しく」

 キッドさんは、黒髪金目でセミロング、肌は小麦色だった。

「宜しくお願いします」

「じゃあ、行こうか? 光魔法頼りにしてるよ~!」

 ジャンヌさんをリーダーにパーティーを組み、『死者の溜まり場』に足を踏み入れた。



 中には多くのアンデッドがうろついていた。

「作戦は?」

 テルさんが尋ねる。

「殲滅で!」

 ジャンヌさんの宣言で私が大光魔弓を放ち、近くに居た四体に大ダメージを与える。

 すると、そいつ等だけでは無く彼方此方からわらわらと此方へ向かって来た。

「ライトウォール!」

 最初の四体以外はマーリンさんが出現させた光の壁に突っ込み、大ダメージを受ける。

 HPを大きく減らしたアンデッド共は、ジャンヌさん達に倒された。

 やってきた方向によっては光の壁にぶつからないのも居たので、単体のそれにはテルさんがライトボールを複数のそれには私が大光魔弓を当てた。

「多いな!」

 キッドさんがぼやく。

 恐らくフロア中のアンデッドが寄って来ているのだろう。それにしても多いが。

 因みに、光=聖ではない。聖属性の魔法を使えるのは聖女のみなのだ。それでも、光魔法は聖魔法に近いらしくアンデッドに有効だ。



 漸くアンデッドが寄って来なくなったので、全ての部屋を回り殲滅が完了した事を確認する。

「やっぱり、全部寄って来てたんだね」

「次の階層もそうなのかしら?」

 疲れた様子でロビンさんが呟いた。

 ロビンさんは縛りプレイを止めたみたいで、打矢と弓殴技を使っていた。

「だとしても、向こうからライトウォールに突っ込んで来るんだから、楽だろ。俺が」

「自分がなの?!」

 マーリンさんの軽口に、ロビンさんが突っ込みを入れる。


「レベル上がってたら、SP振っておけよ」

 次の階に行く前にキッドさんがそう声をかけて来たので、全員ステータスを確認する。

「リミットになってる……」

 30がレベルキャップ?

「え? もうLv30?」

 テルさんから驚かれた。

「毎日6時間ぐらいしてるから」

「へー。それで未だ第一章終わった所って、どれだけ慎重派なの?」

 ロビンさんが呆れたように言う。

「はは……」

「リミットになったなら、APを5消費して二次職になれるよ。ボタンあるだろ?」

 テルさんが教えてくれた通り、『弓使い』の左隣にボタンがあった。

 押すと、選択肢が表示された。


<機械弓使い> <洋弓使い> <和弓使い>


 機械弓とは、弩とかクロスボウとからしい。

 洋弓には照準器が付いているのもあるそうだ。で、当たるの? 二次職なら当たるの?

 どれにしようかな?

「参考までに、テルさんとロビンさんはどれにしますか?」

「俺は機械弓」

「和弓ね」

「……洋弓にします」

 悩んだが、これまで使っていたのと同じような洋弓を選んだ。


<コンパウンドボウを受け取った>


<二次職転職祝い:3APを受け取った>


 装備を変更し、SPを振る。

「次の階層で、離れた所から当たるか試す?」

「試します!」

 そして、私達は階段を下りた。

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