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PvP

2016.08.02 ステータス等修正。

2016.09.19 スキルにルビを振りました。

 闘技場の受付にPvP戦を申し込み、お金を払った。

 順番待ちの間、他のプレイヤーの戦いを観客席で見る。

 瞬殺や泥仕合など、見ている分には楽しい。現実では事故死が心配だから見ないけどね。


<次は、茜VSロビンです!>


 次の瞬間、舞台の上に移動していた。ロビンさんと20mの距離を開けて対峙している。

 因みに、ロビンさんは、黒髪ストレートロングで大和撫子のイメージを受ける女性だ。


<3>


<2>


<1>


<fight!>


「先手必勝!」

 大光魔弓(だいこうまゆみ)で目眩まし!

 これは初見殺しだろう。

 目論見通り視界を奪われたらしいロビンさんは、大光魔弓を食らった。この距離では光の矢自体は当たらないけど、纏っている光魔法は当たるのだ。何せ、高さ3m・幅3mだからね。

「『降り注げ! マジカルアロー!』」

 視界が戻る前にと魔弓雨を使った。

「集気法!」

 魔弓雨を食らったロビンさんはHPを回復して闇雲に矢を射てくるが、元から距離があっては必ず外れる攻撃。私に当たる事は全く無かった。

 その内視界が戻ったのか、撃ちながら走って距離を詰めて来た。

 中・遠距離用攻撃スキルは持っていないのだろうか?

 容赦無く再び大光魔弓。

 横に飛び込むように避けたロビンさんに、ライトボールで追撃をかけた。

 MPの限り大きさと威力を上げて。


<winner is 茜!>



 勝者は観客席に・敗者は医務室に転移させられる。

 あー。避けられなくて良かった!

 あれ? 何故か、ギャラリーが静まり返っている。

「な、何だ~?! 今の!」

「え?! 弓って当たらないんじゃなかったの?!」

「当たって無いよ! 当たったのは魔法!」

「魔法使いでもないのに8属性じゃなかった?! 無理じゃね?!」

「最大5属性までだよな!?」

「光属性と闇属性覚えれば、8属性使えるよ!」

「マジかー?! 覚えれば良かった!」

「いや、光魔法何系?! ウォール?!」

「ウォールじゃないでしょう?! 形違うよ! 丸かった!」

 途端に騒がしくなった。



 次は、テルさんとジャンヌさんが戦った。

 テルさんは矢を手で投げていた。あれもスキルかな? 後でやってみよう。

 他に、弓殴技を覚えていたようで、それも使っていた。

 テルさんがジャンヌさんの剣を受けてもダメージが少ないのは、レベル差だろうか? それとも、ステータス差?

 そう思ったが、アズキと一緒に行動していたジャンヌさんは、報酬で経験値を得るクエストを受けられたのだから、普通に考えて弓使いよりレベルは高い筈。

 と言う事は防御力を上げるスキルかな?

 2人の戦いは、テルさんが寝技をかけて手で矢を刺す事で勝利して終わった。

「魔法も禁止すれば良かったわ」

 戻って来て隣に座ったロビンさんが、そう呟く。

「そうしたら、私勝てないじゃないですかー」

「謙遜しちゃって。貴女の方がレベル上でしょう?」

「そうですか?」

「そうよ」



 他のプレイヤーの戦いを挟んで、2回戦。


<次は、茜VSジャンヌです!>


 ジャンヌさんは、金髪碧眼のショートボブの女性だ。

「出来れば、光魔法使わないで貰いたいな~」

「……良いですよ」

「本当?! やった!」


<3>


<2>


<1>


<fight!>


 大雷魔弓(だいらいまゆみ)をぶっ放す。これも眩しいんだよ。

「ちょっ! 酷くない?!」

「御免なさい。手加減は良くないかなって」

「少し、手加減して欲しいかな!」

「解りました」

 ジャンヌさんが駆け寄って来る。

 そして、レイピアを振り被った。

「スマッシュ!」

 それを後ろに跳んで避け、通常攻撃を行う。

 自動連射弓で3本の矢が飛んで行く。

 当然、動かなければ当たらないが、下手に動けば当たってしまう。自動追尾の逆ではないのだ。

「通常攻撃なんて、当たっても大した事無いよ!」

 ジャンヌさんは構わず突っ込んで来た。

「バリアー!」

「スマッシュ!」

 攻撃を受けたが痛みを我慢して、振り降ろされた剣を持つ腕を左足で蹴った。

 ジャンヌさんが剣を落とす。

 拾おうとしたその背に、至近距離から自動連射弓の通常攻撃。

 このゲームの弓は、矢が自動装填されるので、矢を矢筒から取り出す手間が省ける。

 連射しているとジャンヌさんがレイピアを拾って、距離を取った。

「集気法!」

 ジャンヌさんのHPが少し回復する。

「ヒール!」

 ならばと私も回復する。当然、此方の方が回復量が多い。

「雀蜂!」

 間合いを詰めたジャンヌさんから沢山繰り出された突きを食らってしまった。

「とどめー!」

「『降り注げ! マジカルアロー!』」

 奥義の特殊効果で、ジャンヌさんの行動がキャンセルされる。

 彼女は斜め上に飛ぶ魔法の矢に突き飛ばされ、リングに転がった。

 落ちて来た矢が周囲に突き刺さり、8属性の魔法がジャンヌさんにダメージを与えた。

 麻痺の状態異常にでもなったのか、起き上がって来ない。


<down!>


<1>


<2>


(中略)


<9>


<10>


<winner is 茜!>



 次は、テルさんとロビンさんの戦い。

 やはりテルさんは強く、ロビンさんは為す術も無く負けてしまった。

 弓殴技を使わなかったのは、テルさんもロビンさんからそう要求されていたのだろうか?

「マジカルアローも使わないで欲しかった~」

 医務室から戻って来て隣に座ったジャンヌさんが愚痴る。

「少しって言ってたじゃないですか~」

「うぐ」



 そして、3回戦。


<次は、茜VSテルです!>


 テルさんは、金髪碧眼のイケメンで長い髪を首の後ろで結んでいる。

「眩しさへの対処法が無くて困るね。遮光を覚えておけば良かったよ」

「でしょうね」

 【遮光】(眩しさ軽減)を持っていないのは私も同じだ。相手が光魔法を使えたら不味い。


<3>


<2>


<1>


<fight!>


「ライトボール!」

 眩しい! テルさんが光魔法を使った!

 私は、目が眩みながらも大光魔弓を放つ。

「ファイヤーウォール!」

 テルさんの火魔法が私を包んだ。

 声が聞こえた方向から、大光魔弓は避けられた事が判った。

「ウォーターボール!」

 私が大きくしたウォーターボールで消火すると、テルさんはサンダーボールを使って来た。

 水で濡れている所為か、ダメージが大きい。

「ヒール!」

 その隙に目の前まで移動したテルさんが、弓を振り被っていた。

 弓殴技が私の頭に当たると同時に、大雷魔弓がテルさんに当たる。

「ヒール!」

 私がもう一度回復すると、テルさんが寝技をかけて来た。

 抑え込まれた私は、矢を振り翳したテルさんの後頭部に、出来るだけ固くしたソイルボールを落とした。


<winner is 茜!>


 何とか勝てた。



 次は、ジャンヌさんとロビンさんが戦った。

 やはり、勝利したのはジャンヌさんの方だった。

 至近距離でしか当たらない通常攻撃しか出来ないのは、厳しいよね。



「ねえ、茜さん。ボール系の大きさとかどうやって変えるの? ヒント頂戴」

 ジャンヌさんとホールに出ると、そこで待っていたテルさんにそう尋ねられた。

「ヒントですか? えっと、8属性」

「無理じゃん!」

 途中から属性増やせないのかな?

 その内ロビンさんも医務室から出て来て、賞品受け取りカウンターで賞金を受け取った。

 何勝したかで金額が変わるけど、五勝が上限だった。

 一勝も出来なかった人も、参加賞としてHPポーション(レモン味)が貰える。

「この後、ダンジョン行かない?」

 私はジャンヌさんの誘いを断った。

「済みません。今日はもうログアウトしないと」

「そうなの? じゃあ、明日は大丈夫?」

「今日と同じ時間なら」

 テルさんとロビンさんもその時間で大丈夫だと言うので、明日7時にダンジョン前に集合する事になった。



<初PvP挑戦祝い:1APを受け取った>


<初PvP勝利祝い:3APを受け取った>


 闘技場を出ると、そうメッセージが表示された。

 明日は家を買おうかな?

 そう思いながら、ログアウトの為に宿に向かった。

【装備】

 【頭】モッズキャップ(茶)

 【右手】皮のゆがけ:物防+2

     最上質レジストリング:状態異常耐性50%

 【左手】自動連射弓:物攻+7

     最上質マジカルリング:MP消費量半減

     【人差し指】水護石の指輪:水属性ダメージ30%減

 【胴体】皮の胸当:物防+4

     リボンタイ付きブラウス(白)

     チェック柄ミニスカート(赤)

 【足】スピードリング:敏捷+10

    ショートブーツ(黒)

    ニーハイソックス(ワインレッド)

 【その他】クールマント:物防+7


【ステータス】

  物攻:47(40)  魔攻:40  器用:40

  物防:53(40)  魔防:40  敏捷:50(40)


SP:0


職業:【弓使い】Lv29

アビリティ:【鉄壁の守り】 【解析】 【記録】

      【光属性】Lv20 【闇属性】Lv10

スキル(Lv3 max):【料理】・【採取】・【釣り】

スキル:【花屋】

    【蹴り技】Lv2 【栽培】Lv1


弓使いスキル

 【弓殴技】Lv3→5 【魔弓術】Lv5

魔弓術スキル

 魔弓(Lv3 max):【癒魔弓】

       【炎魔弓】・【風魔弓】・【雷魔弓】・【光魔弓】

       【水魔弓】・【土魔弓】・【氷魔弓】・【闇魔弓】

 【大炎魔弓】Lv1 【大風魔弓(だいふうまゆみ)】Lv1 new 【大雷魔弓】Lv1 new 【大光魔弓】Lv1 new

 奥義:【魔弓雨】

光属性スキル

 HP回復:【トリート】Lv1 【ヒール】Lv1

 状態異常回復:【リカバー】Lv1

 蘇生:【リバイバル】Lv2

 ボール系(Lv3 max):【ファイヤー】・【ウインド】・【サンダー】・【ライト】

闇属性スキル

 防御:【バリアー】Lv1

 ボール系(Lv3 max):【ウォーター】・【ソイル】・【アイス】・【ダーク】


AP:6


称号

 【聖女アズキに嫌われし者】

 【ツース村の恩人】:ツース村での買い物が半額。

 【スリースの街の恩人】:スリースの街での買い物が半額。

 【ボール系魔法を極めし者】:大きさ・数・威力・速度・軌道・射程距離等を指定出来る。

 【フォースの街の恩人】:フォースの街での買い物が半額。

 【ダイズの恩人】:王都での買い物が10%オフ。

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