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Ж混沌カオス:共通 とりあえず宿

「君は僕と共に異世界にトリップするんだよ」

「なっなんですとー!?」



私は大変なことに巻きこまれている。


「フン何が大悪魔だふざけおって」

ことの発端はこいつ、クラスメイトの金持ち野郎こと悪焼(あくやき)王士(おうし)

黒い噂が耐えない悪焼グループの御曹子である。

その彼が金に物を言わせて見つけ出した大魔王を封印したイワクつきの剣から封印を解き、大魔王ザーマァを召喚したことで、世界は混沌に導かれてしまった。


ザーマァを再び封印するには、封印の剣を打ち直してもらう必要がある。


そして鍛冶職人はこの世界にはいない。

別の世界で探さなくてはならないらしい。


「人間よ、天の御使(みつか)いである私が助力してやるのだ

必ず大魔王を封じよ」

「偉そうなやつだな

僕は悪焼王士だぞ」

どの口が。



大魔王の封印が解けたことを感知した上界から使わされたハキサレエルと、大魔王に家族を殺された超能力者のトリプレールもメンバーに加わり、いざ異世界へ向かう。



「いっそ世界を救う英雄より大魔王の手先になって甘い汁を啜るしたっぱ人生にシフトチェンジしたほうが…」

おい超能力、家族を殺されたとかいう悲しい過去設定はどうした。


「なにを言うか!!この僕の上に立つ者は人間だろうと人外だろうと死ぬべきだ」

ならお前の親父はどうなんだよ。と皆思っただろう。


「あ、蚊だ」視線で睨み付けると、私の血を求めてやってきた蚊は焼け尽きた。

異世界にも蚊はいるんだなと、染々する。


「…」

みんな無言で私をみている。

一体どうしたんだろう。


「あ、あの…後ろ…」

トリプレールが私の背後を指さす。


振り向くと巨大な蚊がいた。


《よくも我が妻を…》

奥さん小さいな。


「気持ち悪いから逝ってね」

蚊はさらりとした砂に変化した。


持っているだけで力が使えるなんて封印の剣の力すごーい。


みんな何もしてないわりに疲れたようなので宿屋に泊まることにした。


「あれーハキサエル、なんか落ちたよ」

ペンダントが開いて写真が見えた。

結構可愛い女の子が写っている。


「ロケットか、死亡フラグだな」

なんでそうなる。


「上界でも家族やロケットがあるんですね」

たしかに、上界がなんなのか知らないけど天界とどう違うんだみたいなツッコミはあるけども。


「あんた結婚してたんだ」

「いや、婚約者だ」

「へえ婚約破棄されないようにね~」

名前だけに。


「今ごろ妹はどうしているだろう」

「悪焼くん妹いたんだね」

「レイ子というんだがクロワッサンのような髪にブロンドで金使いが荒くて可愛い妹なんだ」

どのへんが?


「私はひとりっこだから兄弟姉妹はよくわからないなー」

と話相手をトリプレールに切りかえた。


「超能力ってどんな技があるの(ていうかなんでさっき戦わなかったの)」

家族の話題はNGだろうから超能力について聞いてみる。


「いやぁ、超能力ってもスプーン曲げとか低レベルなあれですよ」

なんだショボい。

スプーン曲げって誰でもできるし超能力じゃないじゃん。


「それじゃ、明日に備えて早く寝ようか」

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