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主人公はあまり考えずに行動しています。
ダンジョンもゲーム感覚です。
今も自分のレベル上げのことしか考えていないです。
たぶん。
さて、冒険者アピールとして、ダンジョン攻略をしてみるか。
まずは試しにどこか有名なダンジョンでも潜ってみるか。
それにはダンジョンがある街に行かないといけないよな。
どうしようか。
そうだ。
空間魔法とダンジョン作成の能力で、
新しいダンジョンを作る時の地図で、大きな魔力を持つ大地にあるダンジョンを確認して、
そこ空間転移で行こう。
きっと大きなダンジョンがあるはずだ。
さて、いきなり街に現れて目立ちたくないので、
隠密で見つかりにくいようにして、
さらに保護色で補強、
これで大丈夫だろう。
ってことで、転移してみたのだが、
無事に転移できた。
さて、さっそく冒険者ギルドに登録に行くか。
ギルドに入ると運が良かったのか、中はそこそこ空いていた。
人の少ない時間だからか、カウンターは複数あるのだが、
カウンターにいるギルド員は1人しかいないので、
その女性に話しかける。
「すみません。」
「はい、初めての方ですよね。
ギルド登録ですか。」
「はい、そうです。
出来ますか。」
「そうですね。
問題ないかを確認しますので、こちらの魔道具に手を乗せてください。」
と言って、クッキングスケールのような台を出してきた。
液晶のようなものがギルド員の方に向いているので、
そこにステータスが表示されるのだと思われる。
言われるがままに、手を載せる。
ちなみにこのステータスを見る魔道具では、俺のステータスはこうなっている。
------------ステータス-------------
名前:マル
種族:人族
職業:-
Lv:1
スキル
短剣術Lv1、索敵Lv2、夜目Lv2、属性魔法Lv1、幸運Lv2
---------------------------------------------------
と表示されているはずである。
これは俺のメニューによるステータスの秘匿や表示を変更できる機能を使ってみたものである。
さすが神様は便利な力を与えくれたよ。
属性魔法に関しては基本的に得意なのは火属性ということにしておこうと思う。
何より目立つ攻撃だしな。
風とかなら誤魔化して使えるし。
そして、幸運を表示しておいたのは、何か合った時に、
運が良かったと言って済ませようと思っているからである。
我ながら名案であるだ。
剣術ではなくて、短剣術なのは俺の体が大人に比べて大きくないことと、
武器としてナイフを使おうとしているからである。
そうそう、ナイフの話しついでに現在の装備の話もしておこう。
あまり目立ちたくないので、はじめのダンジョン餌食者から得られた。
ナイフと皮装備を使っている。
ただし、ダンジョン産のやつを、
ダンジョンの宝箱から得られる装備には決まって付いている効果がある。
それが、防具だと調整で、誰でも着られるように防具サイズが調整される効果で、
武器だと修復で、ある程度の刃こぼれ等を修復する効果である。
これらは宝箱から装備を得た冒険者が誰でも着られるから、宝箱を求めるように、
武器の整備がいらないからとより長くダンジョンに滞在するようにと、
ダンジョンがこれらの効果をもたらすのである。
ダンジョンに長く滞在させるのは、それだけ死の可能性が高まり、
ダンジョンの栄養(冒険者)が増えるからである。
ということで、この便利なダンジョン産装備を使っている。
さて、冒険者ギルドの方に戻ろう。
「っ!!幸運のスキルをお持ちですか。
良いスキルをお持ちですね。
他にも便利なスキルが多いですし、
将来有望ですね。
ご活躍を期待しています。」
「まあ、程々にがんばります。」
「そうですか…
そうですね。
安全第一は大切ですからね。」
ふむ、ポジティブなギルド員さんだな。
さて、あとはギルドの説明を聞きました。
基本的にギルドでは、ダンジョンで取れる魔物素材の採集依頼を受けてくることが多いらしい。
たまにダンジョン以外の依頼もあるが、
雑用か森や山のダンジョンから外に出てきた魔物の討伐になるらしい。
あとはギルドランクがあって、これは討伐した魔物の種類や数で上がるらしい。
そして、ギルドカードがあって、これは身分証にもなるし、
討伐した魔物の種類や数が記憶されるらしい。
魔物を討伐した時に拡散する魔力によって判別する仕組みらしい。
さて、だいたい分かったし、おすすめの宿屋を聞いて立ち去る。
ちなみに俺のランクはGランクでG、F、E、D、C、B、A、S、SSとなっているらしい。
ほとんどの冒険者はC止まりらしい。
今日は食料を大量に買って、空間魔法で亜空間にしまっておいて、あとは寝よう。
明日からダンジョンに潜ろう。