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ふと、ダンジョンの話を書きたくなってしまい。

書き始めてしまいました。


知っていたかい。

死後の世界では次の生き方に希望が出せることを。

死んだ俺の前に、神を名乗るやつ、いや方が現れて、俺に希望を聞いてきたのだ。

だから、俺は自分の国を持つことを願った。

そして、神は願いを叶えてくれると言ってくれたのだ。

ただ惰性だけのつまらない人生を送って来た、

毎日を機械のように過ごし、明日に楽しみのない人生だった。

次の人生では、あらゆる欲を満たすことができるだろう。

次の人生を俺が楽しめるわけではないのだろうが、

報われる気がした。



普通は次の人生を知る機会はないと思うのだが、

何の因果か、俺は前世の記憶を持ったまま生まれ変わったらしい。

新しい両親に囲まれて、おんぎゃーと泣くしかない俺がいる。


新しい両親なのだが、美男美女の若い親……ではなく、

多少の整った顔ではあるが、ガタイの良い両親であり、

貴族の家ではなく、農家もしくは普通の村人の家に生まれたらしい。

しかも、3男である。

定番通りに長男が家を継ぐのであれば、

俺は将来にこの家から出て、独り立ちしていくことになるのだろう。

国を持つという願いが叶わないばかりか、家すら持てないことになる。

ナイナイ尽くしの俺の人生になるわけだが、

あの希望はどうなっているのだろうか。

記憶を持って生まれ変わったことで、キャンセルされてしまったのだろうか。


と思っていたら、視界の中、右上らへんにチカチカ点滅する小さな三角形がある。

そこに視線を送り、疑問に思っていると、半透明な板のようなものが目の前に開いた。


-------------チュートリアル:プロローグ-------------

ここは地球とは異なる世界。

人々は剣と魔法を使い魔法道具が人々の生活を支えている。

冒険者たちがダンジョンを攻略することで、

魔法道具の作成と維持がされている。

なぜなら、ダンジョンには魔法道具の作成に使われる魔物の素材、

維持するために使われる魔力を補給するための魔石が存在する。

そして、最深部には巨大な魔石がある。

その魔石を手に入れたものは一生をかけても使い切れないほどの富を得ることができる。

大きなダンジョンほど大きな魔石があり、

人々は冒険者となることでダンジョンへ挑み、

日々研鑽を行い、一攫千金を狙っている。

人々の生活を支えているダンジョンであるが、

実は生き物のように捕食を行い成長し、繁殖を行っている。

ダンジョンは地脈から日々魔力を得、さらにダンジョンへと挑み、死んだ冒険者を食らう。

それにより魔力を溜め、分裂をし、ダンジョンは増えていく。

人々を狩り、人々に利益をもたらすダンジョン。

ここはダンジョンと人々との共生関係が築かれた世界である。


あなたはこの世界にただ一人のダンジョンの主でもある人族である。

ぜひ、ダンジョンというあなただけの国を栄えさせて欲しい。


まずは、メニューを開いて、スキルを確認しよう。

メニューはメニューと念じることで開きます。

---------------------------------------------------



最後まで読み終わったところで、画面が閉じた。

お、おう。

わかりやすい解説がありました。

正直、まだ赤ちゃんである俺にはやることがなく、暇なので調度良いとも言える。

さっそくメニューと念じる。

ぽんっという音とともに、

先ほどのチュートリアルと同じように画面が開き、

さらに、100Dコインを手に入れました。

と、文字が表示されて、消えた。

残った画面には俺のステータスが表示されている。


------------ステータス-------------

名前:マル

種族:人族

職業:-

Lv:1

体力:10/10

魔力:10/10

筋力:5

知力:5

敏捷:5

器用:5

生命:5

精神:5


スキル

ダンジョン作成(秘匿)

空間魔法(秘匿)

---------------------------------------------------


スタータスはなんか弱そうだ。

でも、スキルは凄いな。

ダンジョン作成と空間魔法か。

詳しいことを知りたいのだが、説明はありそうだな。

また、右上の方で点滅している。


点滅を意識してみる。


-------------チュートリアル:ダンジョンを設置しよう-------------

スキルのダンジョン作成を用いて、ダンジョンを作ろう。

ダンジョンはこの世界の好きな場所に作成することが出来る。

まずはスキルのダンジョン作成を開いて、この世界のマップを確認しよう。

マップには世界地図とこの世界に散らばるダンジョンの位置と大地の魔力濃度が表示されている。

大地の魔力濃度が高いところにダンジョンを設置すれば、ダンジョン強化に必要なDコインが手に入りやすい。

しかし、魔力濃度の高いところにはすでにダンジョンがあることが多く、

ダンジョンが近くにあると魔力濃度を得にくいため、Dコインは手に入りにくい。

それらを踏まえた上で設置場所を決めて欲しい。


なお、お勧め位置に設置という機能も作っておいたので、

悩んだら使用して欲しい。


PS

おまけでダンジョンが持っている空間魔法のスキルも付けておきました。

神より

---------------------------------------------------


スキルとDコインの謎が解けました。


ってか、神っ!!

神様優し過ぎるだろー。

次に何をすれば詳しく教えてくれるなんて、

前世の世界の神様もこれくらい優しければ世界は平和だったかもな。

ってか、本当に神様なのだろうか。

まあ、俺にとって悪く無い話なんだしよろこんでおこう。


さて、さっそくダンジョンを作ってみますか。


------------スキル:ダンジョン作成-------------

ダンジョン設置

(ダンジョン編集)

(魔物配置)

(宝箱配置)

Dコイン:100

---------------------------------------------------


持ちダンジョンないからか、選択できないのがあるな。

とりあえず、ダンジョン設置を意識して開く。


マップが開く。


マップを見ているのだが、

どこに設置しようか悩む。

考える時間はあるのだが、正直面倒になってきたので、

お勧め位置に設置を選択しよう。


ぽんっ


お勧めにした結果は、無難なものでした。

程々に他のダンジョンとは離れていて、

程々に魔力濃度が高く、

程々に都市とも近い村の隣。

そんな場所に設置された。


さて、今回は図鑑:ゴブリンを手に入れました。

これはあれかな。

チュートリアルで定番の次に必要になってくるアイテム的なやつかな。


さて、チュートリアルはまだ続いているようだ。


-------------チュートリアル:ダンジョン編集をしよう-------------

まだ、ダンジョンの入り口が出来ただけだ。

スキルのダンジョン編成を使って、ダンジョンの1階を作成しよう。

ダンジョン内部は大きな広場でも良いし、

迷路のようにしても良い。

また、森などの環境を加える事で、

ダンジョン内で魔物以外の生物が産まれ、新たな生態系が作られ、

ダンジョン内に配置された魔物の強化や進化が促される。

しかし、環境の追加はDコインの追加消費が必要となる。

なおDコインはダンジョン作成に必要となる魔力を数値として表示したものである。

そのため、Dコインは通常、大地の魔力から得られる。

---------------------------------------------------


さっそくダンジョン作成を開く。


------------スキル:ダンジョン作成-------------

ダンジョン設置

ダンジョン編集

(魔物配置)

(宝箱配置)

Dコイン:100(10)

---------------------------------------------------


ダンジョン編集が使えるようになっている。

あと、Dコインの表示の横に(10)が追加されている。

きっと、1日に大地の魔力から得られるDコインのことだろう。

さて、さっそくダンジョン編成を使ってみる。


ダンジョンの階層が追加できるようになっている。

追加を選択する。

環境設定が出来るようになっている。

選択肢は、変更なし(0)、大部屋(0)、森(10)、環境作成(?)がある。

ほほう、自分で環境をいろいろ作っていけるわけだな。

まあ、それは後で考えるとしょう。

さて、せっかくだから10階くらいまで増やしてみるか。

俺だけの国の拡充をしたいしな。

まずは、環境設定だな。

ここは変更なしの迷路にしておこう。

定番だしな。


ぽんっ


とりあえず、クエストクリアだな。

報酬は図鑑:スライムでした。

魔物を増やせってことだろうな。

さすが優しい。

さて、魔物を配置する前にダンジョンの階層を増やそうかな。

んん?

ダンジョンの階層を増やすには10Dコインが必要になるらしい。

とりあえず、5階まで増やしますか。

最後の5階だけ森にしちゃいました。

残り50Dコイン。

しかも次の階層からは20Dコインが必要になるらしい。

さて、次のチュートリアルは……


-------------チュートリアル:魔物配置をしよう-------------

魔物がいて初めてダンジョンである。

ダンジョンに魔物を配置しよう。

ダンジョンには手に入れた魔物図鑑の情報を使用することによって配置できる。

魔物図鑑はダンジョンが周囲にいる魔物を誘引して捕食することで、その情報を手に入れて増やすことができる。

また、まれにダンジョンに入る冒険者の装備に使われている魔物の素材によっても入手できる可能性がある。

さらに、ダンジョン内で進化した魔物の捕食やDコインを用いた魔物の強制進化によっても入手が可能である。

---------------------------------------------------


ほほう。

これはわくわくするな。

ダンジョンで魔物を進化させるっていうのも、

育成ゲームみたいでいいな。


スキルで魔物配置を開く。

配置する階層と配置する魔物を選べるようになっているようだな。

魔物はやっぱりゴブリンとスライムしか選べないな。

そして、魔物図鑑というだけあって、魔物の情報が読める。


------------魔物図鑑:ゴブリン-------------

人型最弱の魔物。

多くの進化の可能性を秘めるが、

そのほとんどは進化の前に死んでいく。

攻撃方法は木の棒。

大気中の魔力だけでも生存可能。

基本スキル:繁殖

---------------------------------------------------


------------魔物図鑑:スライム-------------

無形型最弱の魔物。

多くの進化の可能性を秘めるが、

そのほとんどは進化の前に死んでいく。

攻撃方法は敵を溶かす。

大気中の魔力だけでも生存可能。

基本スキル:増殖、溶解

---------------------------------------------------


こんな感じだ。

また、これに個々の魔物が個別にスキルを持つことがあるらしい。

ってか、手持ちの魔物が最弱コンビだな。

育てる楽しみはあるが、不安はあるな。

そして、こいつら増えるしか能力がないと言ってもいいな。

まあ、食物連鎖の一番下に位置するようなやつならそれも仕方がないのかもな。


ダンジョンの1、2階にスライム、3、4階にゴブリン、5階にスライムとゴブリンを配置した。


ぽんっ


とりあえず、クエストクリアだな。

報酬は100Dコインでした。

さて、これでとりあえず、ダンジョンとしてなりたつな。

あとは地道に人が集まってくれることを願うばかりか。

さて、次のチュートリアルがまだあるみたいだしやるかな。


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