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白蛇の池の村「9」

もう少しで時が満ちていく

現世とあの世と繋ぐ光の橋が会われて向こうから訪れる者達

言葉に言い表せれない想いを抱き

長き闇を過ごしていた。

願いは、無情なほどに…残酷な現実を伝えてくる声に拒否をした。

そして、多くの命を奪う事になったとしても

俺は後悔しない…。

もう一度、何気ない幸せの時をこの手で握りしめる事ができたなら

俺は、心を捨てた。

もはや、逃げんではない何かになって生き続けるだろう果てしない闇の世界の中で…。


言葉は、無情なほどに響く

地下室の中は、瓦礫がれきの山になっていた。

黒い化け物は、如月先輩を連れてゆっくり歩いていく

まるで、その光景は奇妙なほどにゆっくりとしていた。

孝平と茜は、崩れていく地下室の天上の瓦礫から茜をかばうように孝平は瓦礫の下敷きになっていた。

茜は、動揺しているようだった。

身体が動かないようだった…だだ無言のまま黒い化け物が如月先輩を連れていくのを見てるだけだった。


動揺は続く…無機質な耳鳴りがする

崩れた地下室の天上から星空が見えていた。

俺は、ゆっくりと立ち上がり孝平に近づくと孝平の額から血が流れていた。


「大丈夫か?孝平!」


「足が痛い…何が起きたんだ?いきなり天上が崩れてくるから…茜先生大丈夫だった?」


「大丈夫だよ孝平動いたらダメよ」


茜は、ハッと我に帰るように瓦礫の下敷きになっている孝平の所に歩み寄ると孝平の上にある瓦礫を少しずつどけて行く


「陽君、孝平君の事は私が助けるから夕美ちゃんをお願い!」


「でも?!」


「陽、俺は大丈夫だから如月先輩を助けに行け!」


俺は、動揺しながら孝平と茜を見ていると


「陽君!!夕美ちゃんをお願い!!」


「はい、分かりました。孝平死ぬなよ」


「バカ!死なないよ。たぶん足だけ瓦礫の下敷きになっただけだから」


俺は、ゆっくりとその場から離れながら

床の上にある刀を手にすると地下室から出ると建物は半分崩壊していた。

ほんの一時間ぐらいの時間で、綺麗なレンガ造り作りの町は、瓦礫の町になっていた。


「一体何が起きているのだろうか?」


俺は、そう呟くと黒い化け物が如月先輩を連れて行く姿が見えた。

黒い化け物は、池の方に向かっているようだった。

俺は、激しい耳鳴りがする耳で辺りの音がうまく聞きとれないが、おそらく呪文のようなお経にも似た声が聞こえてくる…。



走り続ける心は、自分のものようでない自分でない心の感情が込み上げてくる。

瓦礫の町を走り続けていく

黒い化け物と如月先輩の後を追う


池まで通じる奇妙な一本道

黒い化け物が俺が来るのを待つように立っている。

激しい衝動に背中を押されるように、鞘から刃を抜くと

心は、憎しみと悲しみと孤独に支配されているようだった。

黒い化け物は、獣のように激しい雄叫びを上げる

振り返る事なく黒い化け物の腹部にひと刺しした傷口からむせかえるような死臭のような液体が溢れ出す

黒い化け物の両手は、俺の肩を触ろうとした瞬間

身を低めに黒い化け物に三歩踏み込み

刃は完全に化け物の身体を貫いていた。

一気に刃を切り上げ黒い化け物のはらわたがあらわに地面に落ちて膝まづく

黒い化け物の頭部を切り落とすと首のない黒い化け物の肩を踏み台にして前に進み出していく

如月先輩の姿はなかった。

黒い化け物の数体俺を見て雄叫びをあげていた。


俺は、もはや誰かに身体を支配されているぐらいリズムかるに動き

鋭く輝く刃を振るいながら黒い化け物の首を切り落としていく


微かに聞こえて来る声は、頭の中で激しく響き

だだ前へ歩みだしていく心は、激しく激情していて自分自身をコントロールできないでいた。


遠くに微かに輝く光は、青白く発光していた。

池の前にある祭壇に人影らしきものが見えると

その人影は、俺の方に振り向き手招きしているようだった。

俺は、ゆっくりと歩きながら何かを囁いていた。

自分自身を制御できない感情が心と身体を支配していて

俺は、俺じゃない誰かになってしまったような気にがしていた。


だだ、見つめるものは遠くにいる誰かを睨み付けていた。


激しい激情を抱きながら




物語りは終わりのないもので

言葉は消えていくけど心のどこかに残るのかもしれない

もう、全てが闇に呑まれた心は、いつしか伝えるのかもしれない

消えた想いの欠片の大切な記憶を

後悔は消えないまま生きてる限り続く連鎖のように心に語りかけてくる。

全ては、幻のような記憶なのかもしれないけど

いつもあなたを見つめているあなたは、それに気づかないけど

いつも語りかけているのかもしれない

あなたは、その言葉は聞こえないまま…


時が満ちていく夜空の星は美しく輝いている

孤独な夜が続く月日

あなたは、運命に導かれて行くのかもしれない

偶然のような必然なものかもしれない。

魂の欠片は一つになるように出逢ったのかもしれない

私の魂の欠片を持つ者に…

止まったまま歯車が動き出していく


あの日の後悔を悔いるように消えない罪を償うように…。




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