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白蛇の池の村「6」

我々が山の奥にある村に訪れたのは、八月だった。

未開のジャングルを突き進む日本兵の小隊と私は、とある村を目指して蒸せるような暑さの森の中を歩いていた。

小隊の人達から奇妙な話を聞いた。

今回の奇妙な探索は、国とは関係なく

とある富豪の方の依頼だと聞いた。

私は、医療班の為今回の作戦の内容は知らなかった。

戦後の国は、微小な力だと言えるだろうか?

富豪と財団が、この日本国を支えている不安定な状況が続いていた。

軍も国も組織を存続するための資金を集めなければならない

時として…こゆう奇妙な仕事もしてるようだった。


私は、村とは言えないような池と草むらだけの広場が広がる場所に居た。

この何もない雑然っとした光景は、私は奇妙に見えた。

池の水は、黒く濁っており池より沼だというべきだろうか

いつしか無言のまま佇むだけの小隊と私は、その池の周辺を調べれると池の近くにある大きな岩があり

その岩には、白蛇と書かれていた。

小隊長は、それを確認すると雑然っとした何もない池の辺り野宿の準備をするように指示をしていた。

私は、小隊長と些細な話をした。

そして煙草を1本吸いながら少し今回の調査の内容を聞かせてくれた。


この池は、人を甦らせるという昔話があり私は、少し笑いながらその話を聞いていた。

小隊長もそんな馬鹿げた話を信じてないようで笑いながら

とある富豪の道楽のようなもので、日本軍のお偉い方々と知り合いらしく

色々と複雑な関係らしく

日本軍もこの作戦っと証して

その富豪の頼みを聞く事にしたらしい

ただ、山奥の中の池の場所が知りたいと言うだけの事もあって断る事なく

その富豪の頼みを引き受けたっという

大量の金と引き換えに…。


私は、その奇妙な出来事の後、町の小さな診療所を開き

やがて、日本軍の医療医師として研究所の所長をしていたのだ。

急激な西洋文化へ日本の医療は目まぐるしく変化してくる状況の中で、私は日々疲れ果ていたのかもしれない…

そんな日々の中で、研究所の施設の中でで小隊長と5年ぶり出会ったのだ。

小隊長は、もはや小隊長ではなく青年実業家っというべきだろうか?

私は、ヨレヨレの白衣を着ていて

日々の疲れを表現するように白衣の白い色はくすんでいた。

でも、彼は、私と違い高級なスーツ姿だった。



彼は、小隊長の頃の面影もなく

まるで別人のような感じるような気がした。

五年も月日が過ぎれば人は変わるものだから仕方ない事かもしれない

私は、研究室のソファーに座りながら彼と暫く話をしていた。

5年前の八月の真夏の森の中を歩いている時の事を思い出していた。

小隊長は、少し苦笑しながら彼は、黒い鞄から封筒を出すと彼は、私の研究の話をした。

遺伝子の話だった…私は、遺伝子と言うものに興味を示し

欧米の研究所のような施設を設立して

主に菌を研究していた。


彼は、私を誉められていた私は、この研究に専念してから

人に誉められたり感心されない孤独な世界に居た。

遺伝子の研究なんて今の時代…無価値なものかもしれない

手探りのような日々

模索するだけの日々

無駄のような繰り返しの日々

そんな日々が続いていたのかもしれない

彼は、私をあの山奥の池があった場所に小さな町を造ったので、私にその町の医師にならないかと誘われた


あの時、私は、その話を断れば…

もしかしたらこんな事にならなかったかもしれないと後悔する事もなかったのかもしれない。

私は、彼から遺伝子の調査を頼まれた。

表向きは医師として

真意は、遺伝子を研究して

とあるワクチンを作り出す事だった。


恐らく彼は、神が作りし命の法則を壊すような事を考えていルのかもしれない

私は、彼と彼等の事を理解できないだろう



賑やかな山奥の村は、まるで都会のような賑やかな町になっていた。

私は、まるで数ヶ月前とは違い

スーツ姿で町の一番大きな屋敷の中から池を見つめていた。

5年前の何もない土地だった。

池は黒く濁り沼のようなものだったのが、今では水は澄みきり綺麗な輝きを放っていた。

池の水を全て抜き取り泥を掻き出したっと聞いた時は、私は、少し驚いたのを覚えている。

どうやら、この池は湧水でできているらしく

新しく湧水が貯まるように全ての水を抜き

そして増築するように池の幅を広めたらしく

もはや…あの池は、今では湖のようなものだろうか?

私は、小隊長だった彼とこの町を作りし富豪と食事をしながら

私は、富豪の壮大で不思議な話を聞いていた。

私は、医師として科学者として

その富豪の考えを否定すると富豪は笑いながら

私に素晴らしいものを見せてくれるという

私が何故、小隊長の彼に連れられて

この山奥の村の医師として科学者として呼ばれたのかは、この数日間で分かったのかもしれない


この世界には、常識の枠を越えた世界があるという事を…

私は、神が作りし命の法則を変えてしまったのかもしれない

そして、私は過ちを犯してしまったのかもしれない。


小隊長と富豪は、もはや人間ではないのかもしれない


私は、遺伝子を組み換えて人間からなにものかに変わっていく二人を見ていると私は、恐怖を抱き始めていたのかもしれない

あの池での出来事から…

私の診療所は、もはや病院ではなく研究所みたいなものかもしれない

患者に私は、とある遺伝子操作のワクチンを投与していた。

日々患者から採決と健康状態を調べている。

私は、罪悪感を感じていたのかもしれない彼らに…。


私は、あの生き者の死骸を地下室の奥の鉄の扉の中に飾るように置いた。


小隊長の死体…


彼の死体から採集するサンプルは、恐らく世界を変えてしまうものかもしれない…


私は、その鉄の扉の中に隠されたものがある。

全ての罪の証っというべきだろうか?

この闇の出来事の真実の答がかもしれない

悪魔のワクチンだと言えるだろう

そのワクチンが入った瓶を鉄の扉の部屋に隠したのだ…。

小隊長は、恐らくこんな恐ろしい計画を知らなかったのだろう

彼は、私同様…光を求めていたのかもしれない


私は、この日記を書いている…

町の人は、豹変して暴れまわりまるで獣ように人を殺し回るような異常な世界が広がっていた。


私は、恐らく死ぬだろう…

富豪は、心を失った化け物のような姿になり

この町で暴れまわる化け物を操っているように思えた。

私は、恐怖と不安が心を支配していた。


この現象を終わらせる為の天使のワクチンを私は、作る事ができたのだけど…

どうする事もできないようだ。

小隊長と私は、この悪夢のような物語りを止める事も終わらせる事もできないまま

死んでいく事になるだろう…。


だからだろうか…こんな変な事をノートに書きながら

誰かに、この悪夢…彼の企みを止めてくれる事を願っているのかもしれない…。






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