第四話:家に帰ろう
『風が吹いている』
オレが麻美ちゃんのところまで行くと、木と木の間から、けっこう強い風が吹いてきた…
…ヤバイ!飛ぶ!
「にゃー!」
「ミケ?」
オレの異変に気付いた麻美ちゃんがオレを抱き上げる。
『助かった…アリガトよ!』
「雨降りそうだね…」
麻美ちゃんが空を見上げた。
マジかよ!?オレって雨猫?
「帰ろうか」
「にゃー!」
さすがにオレも雨で濡れるのは嫌だ。
今日のところは帰っかな
ガチャ
「ただいまー」
「あら!おかえりなさい。どこ行ってたの?」
「ちょっとミケと散歩ー」
家に帰ったオレ達を向かえたのはお母さんだった。
「ねーお母ぁーさん」
「ん?」
「昼ご飯なに?」
「焼きうどん」
「ふーん…今日は仕事終わるの早いね!」
「まぁねー。」
「にゃー!」
「あらあら!ミケちゃんの分のご飯もちゃんとありますよー。」
お!オレの分もあるのか!?
やったぜ!今日は焼きうどんだ!
「はい。猫缶。」
「………」
くっ…猫は家族の一員だぞ?
同じ扱いをしろ!
それに猫缶って……
いい加減、食い飽きたわぁぁあぁあ!!
「あら?いらないの?」
『おっと!待ちなんせぇ奥さん。誰も食べないとは言ってないぜ!』
オレは猫缶に前足を伸ばした。
「はいどうぞ。」
カパッ
お母さんは猫缶を開け、オレ専用の器に中身を注ぐ。
『たまらねぇぜこの臭い!』
オレはオレの器に注がれた猫缶に喰らい付いた。
んぐんぐ…んぐんぐ…
『ぷはー!うめぇ!やっぱ家が一番だ!』
猫缶を食い付くしたオレは、居間にあるいつもの座布団に寝転がり、明日に備えて寝ることにした。
さぁて…明日は何をしようかねー?
今まで読んでくださってありがとうございました!
なんか無理矢理終わらせた感じですが…終りです。
次回作も読んでいただけたら嬉しいです。