第三話:麻美ちゃんと散歩2
ミケが雑草を食べ始めて約1時間が過ぎた。
「んな〜ぉ」
むしゃむしゃ…お!アイツはポチじゃないか?
「ミケ?いつまで食べてんの?そろそろ帰るよ?」
何?!もう帰るのか!?
ポチが来たというのに!
『よぉ!ミケ!今日は麻美ちゃんとお散歩かい?いいなぁ〜。俺も麻美ちゃんみたいな可愛い女の子と散歩してみてぇよー!』
『うっせ!…あ!待って!麻美ちゃん待ってよ!』
オレが麻美ちゃんの方を見ると、麻美ちゃんが帰ろうとしている…
麻美ちゃんが帰ってしまったらオレは家に入れなくなってしまう!
どうすれば……
『おりゃ!』
悩みに悩んだ結果…オレは麻美ちゃんに飛び付いた。
「きゃ!ちょっとミケ!あ…痛ッ!ちょっとー!」
『駄目だ…帰っちゃ駄目だ!もうちょっとオレと一緒に散歩しようよ!』
オレは必死に麻美ちゃんにしがみつきながら言った。
「わかった!わかったから!爪立てないで!」
「にゃー!にゃ〜」
やったぜ!お散歩続行だ!ひゃっほぅ!!
その後、麻美ちゃんは公園に向かった。
『麻美ちゃんって高校生になるんだよねー?いいなぁ。俺も女子高生の飼い主がいいなぁ〜。』
オレ達に着いてきていたポチが言った。
『ははは!そうだろうそうだろう!可愛くて優しい麻美ちゃんが羨ましいだろう?ははは!』
オレはポチに言った。
ははは!最高だぜ!
なんかオレってすげぇ幸せもんかも。
「ミケ〜おいで〜」
『あ!麻美ちゃん呼んでっからオレ、行くな!』
『へいへい。俺はここら辺で草食ってから帰りますよ。』
オレは走って麻美ちゃんのもとへ行った。