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異世界に来た少年少女達  作者: 大野(偽名)
第一章森の王
15/18

手合わせ 前編

数日後


大川「ふぅ~疲れた〜」

御太山「ゆ、指の感覚が無いお……」

秋原「おい、大丈夫か?」

赤井「速く帰って風呂入りたい」

今日の分の特訓が終わり教会に帰っていく、教会につきドアを開ける。

秋原「ただいま〜」

ミネレア「皆様お疲れ様です」

御太山「ミネレアた〜ん〜」

ウユ「ちょうど〜ご飯〜できたよ〜」

カルア「あ、一応お風呂の準備も終わってるよ」

シスターの3人が教会にいた、シンプさんは見当たらない。

水野「シンプさんは?」

カルア「用事があるって出ていったよ」

赤井「私先にお風呂入ってくる〜」

ミネレア「わかりました、お洋服を持っていきます」

赤井とミネレアが部屋から出ていった。

その後料理を食う七人。

大川「いや~それにしても本当に美味いな」

カルア「そう言ってくれると嬉しいな」

桜木「赤井さんが帰ってきたら次私入ってもいい?」

水野「俺は大丈夫だ」

大川「俺も〜」

秋原「俺も」

御太山「拙者も」

桜木「ありがとう皆」

ん?待てよ…なんだこの違和感……アレ?もしかして俺達って…!?

秋原「なぁ今思ったんだけどさ、」

大川「どうした?」

秋原「俺達ずっと苗字で呼んでね?」

大川「あ~、確かに」

水野「まぁ別に良くないか?」

秋原「え、普通こんだけ日数を共にしてずっと苗字はなんか妙な距離感感じないか?」

水野「いや、特に」

桜木「そこまで感じないわね」

大川「別に」

御太山「全然感じませんぞ」

水野「そもそも個人の自由だろ、名前を呼ぶ時苗字か下の名前かだなんて」

秋原「え、そうか……」

御太山「そうですぞ秋原氏」

ウユ「苗字って〜な~に?」

秋原「あ」

やらかした、どうしよう、と言うか異世界には苗字の概念無いのかよ。

水野「俺等の故郷だと自分の名前は2つあるんだ、それで2つあるからどっちがどっちかを見極める方法として、片方を苗字と言うんだ、あと苗字は親と同じなんだ、と言うかそっちには無いんだな」

カルア「うん、1人1つだね名前は」

ウユ「何で〜2つ〜あるの〜?」

水野「どこの家族なのかを判別する為にあると思う、正直俺もあまりわからん」

全然やらかしてねぇわ、苗字がわかった事により俺達が異世界から来た理由にはならないし、遠くの故郷って言えば大体乗り切れるな。

カルア「なるほどね~」

桜木「私達の故郷はちょっと特殊だったから」

水野「秋原…」

水野が秋原にヒソヒソと話しかける。

水野「次からは気をつけろよ、可能性は低いがもしかしたらバレるかも知れない、あと「あ」とか言うと怪しまれるから気をつけろ」

秋原「すまん」

御太山「あ、そういえば拙者も疑問に思ってた事があるんだお、実はバツガ氏が特訓の内容を誰にも言うなって言ってたんだお」

桜木「私も言われてた」

大川「俺も〜」

水野「俺もだ」

秋原「そういえばそんな事言ってたな、バツガさん」

大川「何でだろうな?」

水野「俺達誰一人としてお互いの特訓内容を知らないんだよな、確か魔法訓練の辺りから言われてたな」

秋原「他の人の特訓内容を知らない様にするメリットってなんだろうな……」

赤井「気持ちよかった〜」

赤井が風呂から帰ってくる。

桜木「あ、じゃあ私入ってくるね」




翌日

いつも通りに特訓場に向かう6人。

赤井「はぁ何でこんなに特訓場と教会って距離が離れてるのよ」

秋原「お前近かったら絶対、もっと距離離して特訓の時間減らしたい、とか言いそう」

赤井「はぁ!?」

大川「相変わらず短気だな〜」

赤井「誰が短気ですって!ふざけんじゃないわよ、この馬鹿!」

大川「はぁ?誰が馬鹿だ、このバーカ」

赤井「あれれ?あんた私にテストの点数で勝ったことあったけ?」

秋原「急にメスガ…」

水野「それくらいにしろ、そろそろつくぞ」

御太山「お、見えて来ましたぞ」

桜木「あれ?あそこにいるのって」

桜木が特訓場の奥を指差す、そこにはシンプがいた、特訓場についてシンプの所へ行く。

シンプ「皆様おはようございます、私はバツガさんに頼み事をされてここに来ました。」

秋原「頼み事?」

シンプ「それはバツガさんから聞いた方が良いかと」

ちょうど特訓場にバツガが来た。

大川「何気にバツガさんが遅刻って珍しいすね」

バツガ「まぁな、遅れてすまない」

秋原「バツガさん、シンプさんに頼んだ事って?」

バツガ「あ~、その話の前にお前達には伝えたい事がある」

桜木「伝えたい事?」

バツガ「今日の特訓はお前等6人で互いに戦ってもらう、ルールは1対1で基本何でもあり、それで一番強い奴を知る為にトーナメント制だ」

水野「なるほど」

赤井「めんどくさいわね」

バツガ「それでシンプに頼んだ事の内容だが傷の治療と審判をやってもらう」

秋原「審判?バツガさんじゃダメなんですか?」

シンプ「前の様な状態にしない様にする為に正常な判断ができる私がやった方がいいのです」

水野「そういえば特訓の内容を言わないようにしたのもこれの為?」

バツガ「ああ、互いの手の内がわかってるとやりづらいと思ってな」

秋原「そう言う事だったのか」

御太山「トーナメントの順番はどうやって決めるんだお?」

バツガ「これだ」

そう言うとバツガはポケットに手を突っ込み割り箸サイズの六本の棒を出した、片方の端の方に色が塗ってある、同じ色の棒が2つずつある。

バツガ「今から俺の手で色の塗ってる方の端を持って隠す、そして一本選び取れ、同じ色の奴が対戦相手だ」

そしてバツガが六本の棒を持つ。

赤井「じゃあ私これ」赤色

水野「俺はそうだな、これだ」緑色

大川「適当にこれ」緑色

桜木「私は〜これ」青色

御太山「秋原氏先にどうぞ」

秋原「ありがとう、じゃあこれで」青色

御太山「結果はわかってるけど一応引くお」赤色


結果 赤井VS御太山 桜木VS秋原 大川VS水野


赤井「ふっ、勝ったわね」

秋原「御太山頑張れ」

御太山「拙者の特訓の成果を見せますぞ」

水野「あ、そういえばバツガさん、この三つの戦いが終わったら次の戦いがあると思うんですけど、奇数だから割れなくないですか?」

バツガ「勝った3人の中から1人は一旦休みって事でいいだろ」

水野「なるほど」

そして特訓場のなんかデカい砂でできた平な場所で立つ2人、他の人らは全員安全な所で見てる。


赤井VS御太山

シンプ「それでは始め!」

赤井「速攻で終わらせてあげるわ」

そう言うとナイフを持った赤井はダッシュで御太山に近づいて行く。

御太山「フッ!」

御太山は赤井目掛けて矢を放つ。

赤井「どこ狙ってるのかしら?」

だが小さい体型と瞬発力を活かし避ける赤井。

御太山「フッ!フッ!フッ!」

3発連続で放つ。

赤井「残念、当たりませーん」

だが全て避けられ遂に、赤井は御太山に攻撃が当たる範囲まで来た。

赤井「お疲れ」

そう言い御太山に攻撃する赤井、だったが

御太山「フン!」

赤井「チッ」

御太山は全力で地面を蹴り大量の砂が飛ぶ、赤井は驚き砂が目に入れらない様咄嗟に攻撃をやめ腕を目辺りに持ってくる。

御太山「拙者の勝ちですぞ」

そして御太山は弓を持ち赤井を狙う。

この距離なら流石に拙者の攻撃も命中する、それに赤井氏は今自身の腕のせいで前が見えない、勝ったお。

御太山「ハッ!」

足に命中し赤井はちょっと吹っ飛び寝っ転がる。

赤井「グハッ」

御太山「その足ですともう避けられないんじゃないかお?」

赤井「ええ、そうね、だけど」

倒れた赤井はナイフを御太山目掛けて放つ。

赤井「喰らいなさい!」

御太山「な!?」

だが間一髪当たらなかった、御太山は後ろへ振り返り飛んでいったナイフを見つめる。

御太山「危なかったですぞ…」

赤井「武創ぶそう

そう言うと赤井の右手が光り赤色のナイフが産まれる。

赤井「私の勝ちよ」

そう言い赤色のナイフを投げる、御太山は後ろへ振り返ってて気づかなかった、背中に命中し御太山は倒れる。

御太山「ウグ」

赤井「当てなかったのはわざとよ、もしかしたら避けられるかもしれないと思ってね、確実に当てる為に囮として使ったの」

御太山「拙者の負けだお……」

シンプ「辞め、それでは勝者赤井」

赤井「楽勝」

バツガ「治療が終わったら次の試合だぞ」

シンプ「お二人共こちらに来てください」

御太山「ちょっと無理だお……」

御太山は気絶した秋原と大川が運んだ。


数十分後

治療完了

御太山「強かったお……」

大川「お疲れ様〜」

秋原「次は俺か、行ってくる」

大川「おう、勝てよ」

遅れてすいません、あと雑になってきてるわ戦闘うん、ごめんなさい、ちょっと最近アレだわ、なんかテンション低い、と言う事で(どういう事で?)次回は戦闘描写をちゃんとしやす。(バツガが特訓の内容を誰にも言うなって言った描写多分してません、すいません)

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