元中学MVP薄命
不良グループとブランク明けの選手が中心と不安のあった湘北高校だったが、鉄男などの不良軍団も自慢の体格を駆使してインサイドを制し外から三井が3Pを射抜くという戦術がハマり予想外にも試合を優位に進めていく。
しかしスポーツ経験のない不良とブランク明けの三井は早々にスタミナ切れを起こすのだった。
ここから三浦台が維持を見せる。
劣勢に立たされた三浦台は秘密兵器としてアメフト部の内藤を投入しなおさら試合は乱闘寸前の試合となった。
ここでスタミナ切れした三井がコートに倒れてしまった。
一時はコートを離れて休んでいた三井だったが、皆が待つコートに戻ろうとする三井。
それを止めようとするマネージャーの綾子。
綾子
「出るつもり先輩!?」
三井
「出る」
綾子
「ムチャですよ、足も少しだけハレてるし…」
三井
「出る」
綾子
「スタミナないんだから、立てもしないのに!!」
三井
「…マネージャーの全盛期はいつだ?ミスコンの時か?」
綾子
「…え……?」
三井
「オレは…オレは今なんだよ!!」
綾子
「…別にカッコよくないですよ?…まだ1回戦だし」
三井
「・・・・・・・・・・・」
「最後まで希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ。」三井は中学時代の恩師の言葉をここで都合よく思い出した。
コートに戻った三井は左手は添えるだけのシュートを放ちブザービーターを決めて試合に勝利した!!
79-78
不良軍団の起こした奇跡の勝利?に興奮したカメラマンが乱入し湘北高校を写真に撮りたいと言い出した!
「あっゴメーンいきますよー」
カメラを睨む不良軍団。
「ちょっとコワイよ笑ってーっ」
…しかしこの写真が表紙に使われることはなかった
三浦台高校との死闘に全てを出し尽くした湘北は
続く2回戦で無難にボロ負けしたーーー
試合で捻挫した三井は念のため病院に行った
その病院に堀田から三井に宛てた手紙が届く
みっちゃんへ
足の具合はどうですか?
赤木の深体大の推薦の話がなくなり…
もともとの志望校を受検ことになったようです
文句いってたのは木暮。
一番淋しそうだったのも木暮でした。
木暮
「大人になれよ…三井」ぼそっ
宮城が病院からもうすぐもどってくるの♡
三井
「宮城・・・!!」メラメラ
女医
「三井君、時間よ」
カサカサ
女医
「今日の湿布はしみるわよ」
三井
「ふっふっ、そーかね」
女医
「あら脅しじゃないのよ、耐えられる?三井君」
三井
「はっはっはっ愚問を」
頑張ってみっちゃん
今日の診察をやり終えたら待ってるからーーー
待ってるから
大好きなバスケットが待ってるから
三井
「元中学MVPですから」
第一部完