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プロローグ

初投稿です!

よろしくお願いします!

「ただいまー」


俺は家に誰もいない事を知りながらも、いつも通りただいまの挨拶をした。

学校の休み時間、母から夕方に歯医者に行くという連絡が来た。

あそこは混んでいるから帰ってくるのはもう少し先になるだろう。


クラスの友達に、今日は誰もいないからウチで一緒にゲームやろうぜと誘ったが、今は高校三年生の秋。

進路を決める時期のため、俺の誘いに乗るやつは一人もいなかった。

べ、別に友達に嫌われているってわけじゃないんだからね!


まあ、俺は進路がほぼ決まっているし、家でのんびりゲームでもしてくつろぎますかね。


今日はどれをやろうかな……。

FPSだったらかなり時間を潰せるだろうが、格ゲーなんかも捨て難いな。

今日は、友達を呼んで『大戦闘クラッシュブラザーズ』をやろうと思ってたから格ゲーにしようかな……。


あ、そうだ。


「今日はあれの発売日だったよな。完全に忘れてた」


俺はそう呟いて『PS7』を起動し、ストアを開いた。

えーと、多分最新作の所に……お、やっぱりあるじゃん。


俺の開いたページには、

『LAST FANTASY XX』

と書いてあるロゴと、ゲーム内の画像が貼られていた。


『LAST FANTASY』、通称『LF』。

40年以上前からJRPGの金字塔として君臨しており、世界でも屈指の人気を誇っているゲームだ。

今作で20作目だ。


20作目ともなると、さすがに飽きられてくるものだと思うだろうが、LFは作品ごとに革新的な新要素を毎回取り入れてくる事で有名であり、その新要素で人々の心を鷲掴みにして来たのだ。


だが、LFは作品そのものの雰囲気をガラッと変えるのが多く、そのため変化に耐えられずにやめてしまった人もいる。

俺は斬新でいいと思っているから最新作が出る度に買っているが、今作はどうなるのだろうか。


そういえば、確か発売直前のインタビューでプロデューサーの人が、「LF20はこれまでの作品とは()()()()が活躍する」って言ってたんだよな。


その違うものが何なのかはプレイしてくれればわかるって言ってたから、ちょっと気になってたんだよな。


というか、今回のLF20は情報が極端に少ない。

判明しているのはタイトルロゴと主人公の見た目だけだったのだ。

こんな事をするのもこのゲームだけだろうな。


よし、早速やるぞ!


ソフト一個分を余裕で買える残高はあるので、俺は即座に購入した。

ダウンロードまで時間がかかるから暇だな。


それまで何を……って、あれ?

もうダウンロードできるじゃん。


まだ一分も経っていないのに、こんなに早くできるのか?

まあ、ちゃんとダウンロードできたのならやるしかないけど。


俺はコントローラーを持って、LF20を起動した。

その瞬間、画面が真っ白になった。


「あれ?」


俺が故障を疑い、テレビに近づいた瞬間、

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「うおっ!?」


いや、怖すぎるだろ!

いくらLFが演出を重視しているゲームだからといって、こんなのはさすがに無理だろ……!

てか、なんでテレビから手が出てきてるんだよ!

ホラー映画かよ!


「あ、これ無理だ」


黒い手の引っ張る力は強力で、俺はそのままテレビに激突……はせずに、

()()()()()()()()()()()()


テレビの中に入っているのを悟った瞬間、俺の意識は闇に落ちた……。







---







目が覚めた時、茶色い天井が最初に目に入った。

俺は先程起きた出来事を思い出す。

ええと、確かテレビに引きずり込まれて……。


いや、どういう事だよ。

何が起きたのか理解できないんだが。


とりあえず起き上がってみると、俺の手足が短くなっていた。

というか、体全体が小さくなっているような……。


部屋の内装も俺が過ごしているゲームと漫画だらけの部屋ではなく、机と椅子と、スタンドミラー、そして俺が寝ていたベッドだけしか置いていない簡素な部屋になっていた。

俺の部屋の天井は白色だったのに、なぜか茶色になっている。


なんとなくこれ察したんだが……。


俺は近くにあったスタンドミラーの前に立った。


そこに映っていたのは、金髪と緑目のちっちゃな男の子だった。


「やっぱそうだよなぁ……」


ラノベとかにありがちな展開。

そう、俺は異世界に転生してしまったのだ。


「これからどうすんだよ……」


俺は溜息をつきながら、ベッドへと戻った。

とりあえず……寝るか。


俺はもう一度、眠りについた。

起きたらいつもの自分の部屋に戻ってると信じて……。

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