第2話 家庭崩壊?女子高生式神使い現る(3)
俺はドメポラを探すためにグラスターを連れて先日ドメポラの被害があったと噂の町へと聞き込みへ向かった……
交番やコンビニなどでさり気なく聞き込みを続けた結果
先日ドメポラの被害にあったと思われる家が浮上したので
そこへ向かうと遂にグラ太郎が反応するのだった……
「少し前までここにVモンがいたのは間違いなさそうだ。」
「それならまだ近くにいるかも知れないな!ここら辺を少し探してみよう」
「……いや、待てよ?」
「何かに分かったのか?」
「この匂い最近どっかで嗅いだような気がするんだ」
「本当か?それなら探す場所も絞られるな!それでどこら辺だ?交番か?コンビニか?それとも……」
「いや。ここじゃねぇな」
……は?
「この町じゃないってことか?」
「ああ」
でもどこで……
「まさか学校か!?」
「多分な。」
「嘘だろ?!お前学校にはいないって言ってたよな!」
「生まれたばかりのオレに生魔のかすかな反応なんて分かるわけねぇだろ!
それに反応が薄いってことはまだ被害に合う前ってことかもしれねぇ」
「そんじゃあ被害が出始めたら分かんのかよ?」
「多分な?」
はぁ……
「じゃあ明日学校で聞き込みだな。」
――そして、翌日。
「間違いねぇ。昨日の残り香と同じ匂いがプンプンすんぜ!」
「本当か?」
「ああ。しかも昨日よりも強くなってやがる……」
「急いだほうが良さそうだな……」
授業を受けている間に校内を探索したグラ太郎がドメポラ被害にあっていると思われる生徒を発見した。
グラ太郎に付いていくとそこは2年生の教室のあるフロアだった。
ざわざわ…… ざわざわ……
2年生にも後ろ指さされるなんて
……流石は俺を言ったところか!
「いたぞマイテラー!アイツだ!」
グラ太郎の指す先に明らかに何かあったかのような暗い雰囲気を纏う男子生徒の姿があった。
あそこまでわかり易けりゃ俺でも分かるかも……
「グラ太郎、ナイス!」
「そんでアイツどうすんよ?」
「とりあえず放課後家まで尾行するつもりだ。なにかあるかもしれないし、見失うかもしれないから放課後まで監視お願いしても良いか?」
「えぇ……」
「後でひまわりの種やるから……な?」
「し、仕方ねぇな~」
――放課後。
尾行している間、何事もないまま電車を降り尾行を続けていると
彼のもとに怖い男2人組が近づいてきた……
「よう坊主!」
「ひッ!」
「そーんなに怖がんなって……」
「あ、あの……。僕に何か……」
「いや~。君のお父さんが全然お金返してくれなくてさぁ?酷くない?」
「そのせいで俺達今ものすごーーく困ってんのよ?ほんと、このままじゃお頭に殺されちまうかもって。」
「そうなんだよ~。だから、怖がるのは坊主じゃなくて俺らなの。分かるかな?」
「で、でも僕に言われてもなにも出来ませんし……」
「そーーんなことないよ?男でも坊主みたいな若ーーいのは使いみちが沢山あるんだわ!」
「なんかヤバそうだぜ、マイテラー?」
「くそ……。せめて家の場所さえ分かれば……」
これもドメポラの被害なのだろう……
そうだとすれば、俺がどうにかしなきゃいけない……
だけど……
俺がウジウジと悩んでいると……
「お巡りさんあそこです!」
女子高生だろうか?
一人の女の子が大声を上げる。
「ゲッ!察だ!逃げんぞ!」
バタバタバターーッ!
「大丈夫だった?気をつけなさいよ!」
「は、はい……。ありがとうございます。」
「一件落着だな!」
「あ、あぁ……」
それにしても勇気のある女の子だったな……
俺は男たちに怯んで遠くから見ていることしか出来なかった
その後の尾行は順調に進み俺達は遂に彼の家にたどり着いた
「やっぱりあったな。」
「あぁ……。」
――予想通り、彼の家には語場が広がっていた。
今回はある程度流れを前もって作ってから書いていますが
メインキャラが出揃うまでは同じ流石にテンポ感がイマイチですね!
1話の流れとしては
日常→事件発生→Vモン→捜索→戦闘→締め
の6パート構成を想定しています。
ちなみに第1話はテンポ感が気になったのであえて崩したので
試行錯誤しながらバランスを取っていこうと思います!