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エッセイとか散文をまとめて

地方都市で趣味を続けることについての考察

作者: 夜野 碧

地方都市在住だと、観劇やコンサートなどを趣味とすることは、ほとんど諦めざるを得ない。


地元出身の有名人のファンだったら、「今年も帰ってきて地元ホールで公演してくれるのね」なんて思うのだろうけど、人気のお芝居や、人気アーティストのコンサートは、収容人数の多い場所で行われるから、小さなホールしかない地元ではほとんど行われない。全都道府県制覇、みたいなコンサートなら来てくれるかもしれない、程度。


本当に観たいなら大都市にまで足を運べば良いけど、往復3時間、これは移動時間だけ。実際は乗り換えの待ち時間もあり、観劇、コンサートの時間も含めたら、本当に一日がかりになる。交通費もバカにならない。


都会に観に行くとして、子育て中の専業主婦は、子供を誰に預けるのかという問題にぶち当たる。シッターサービスなんて洒落たものは、無くはないけど、ほとんど無いに等しい。

親兄弟に預けるにしても、観劇やコンサートのためと言った途端に「まだ子供が小さいのに、そんなの観に行く必要があるの?」などと言われるのがオチだ。「そもそも、子育てにお金がかかる時に…」と追い討ちをかけられて、諦める。


せいぜいCDやDVDやBlu-rayが買えれば良いところ。

それも、地元のCDショップはつぶれてしまってて、買いに行ける店がない。結局アマ○ンや楽○で頼むしかない。

配信で楽しめる世の中とは言え、ファン心理としては円盤で手にしておきたいじゃないか…と、ポチっとする事になる。




ファッションを楽しむにも、地元のショッピングセンターも、全国展開のショッピングモールも、あまりにも人が来なさすぎて、すぐに店が入れ替わるし、若い子向けの同じ様な店ばかりで、主婦にはピンと来ない。


そもそも、若者向けの服は細身だから、産後太りしたこの身は入らない。通販ではサイズ感がわからなくて失敗した事が多々あるので、手にとって見て買いたい。予算も限られてるから、失敗して返品交換不可とかで損をしたくない。


となると、ユニ○ロか、スーパーのプライベートブランドしか選択肢がない。気がつくと、全身ユニ○ロなんてこともザラにある。ユニ○ロに欲しい服が見つからない時は、スーパーのプライベートブランドに落ち着く。


結果、オシャレってなんだっけ? みたいな格好になる。オバサンとはこうやって出来ていくのだろう。




地方都市とは言え、幸いにも、全国チェーンや他地方のチェーン店ではあるけど、大型書店がまだ数店舗あるので、本は趣味として楽しめる。まだ知らない本を求めて、書店内をさ迷う楽しみはまだ死守されている。


ただし、大型店舗と言っても都会の書店に比べれば小さいため、入荷が少なく、人気の作品は大量に並べられているのに、少し前の作品となると店頭に並んでさえいなくて、円盤と同じく、またアマ○ンや楽○で頼むことになる。本屋で直接買いたい、本屋好きとしては大変心苦しい選択だ。



私の趣味のほとんどがインドアなため、地方都市住まいはマイナス、みたいな書き方になってしまったが、アウトドア趣味の知人たちを見ていると、地方都市住みだからこそ、週末に気が向いたらフラッと出掛けて趣味を楽しめる様だ。


キャンプだけじゃなく、日帰りの山登りやハイキング、夏なら海や川遊びを楽しみ、釣りに出掛けて、自然名所を廻って、「自然が近いからすぐ行けて良いよね!」と楽しそうだ。

産直市場を巡って「都会では見ない食材ゲットしてきた!」とワクワクしてたりする。


転勤族で、「数年しかこの地方都市に住めないんだから、存分に地方を楽しむよ!」とアクティブな人が多いからかもしれないけど、楽しみ方が無いわけじゃないと教えてくれる。



楽しむ趣味の方向性によって、地方都市では楽しめない趣味と満喫できる趣味とがある、が、とりあえずの考察結果。


ほとんど愚痴。そして、田舎あるある。

駄文を読んでくださり、感謝。

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