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基本再生産数2.5、平均世代時間5日で倍加日数は約4日になります。

本文中の数字は、全て「平均世代時間5日」で計算しています。

 緊急事態宣言が発令される前、欧米で感染が拡大拡大している時期に、「倍加日数」という数字が話題に上ったことがありました。感染者がどの位の速度で倍になっているのかというのを示す数字ですね。


 欧米だと、特に感染が深刻だったアメリカやイタリアでは倍加日数が2~3という途方もない速度で感染が広がっていった訳ですが。このペースだと、二週間もすれば感染者の数が20倍以上に膨れ上がることになります。うん、恐るべきペースですね。


 このあたりは、基本再生産数2.5を超えるような超スピードで感染が広がっていたということになるのかなと思います。


 これはきっとアレだ、握手とかハグとかの破壊力ですね。うん、おそろしや。


  ◇


 再生産数が2だと倍加日数は5日になります。まあこれは数字の意味がわかっていれば計算しなくてもわかりますが。第一波の頃の東京とかは、この前後にまで感染が加速していた時期もあったかなあと。


 2週間で約8倍、うん、これもちょっと怖いペースですね。うん、乗り越えられてよかったと、心から思います。


  ◇


 再生産数が1.5で倍加日数は約9日。ここまで感染ペースを落として、ようやく「感染のコントロール」というのが視野に入ってきます。……いやだって、感染者数を把握するまでに、二週間のタイムラグがありますからね。それまでに五倍十倍なんてペースで増えられたら、コントロールなんてできないですよね。


 2週間で約3倍。逆に言えば、再生産数が1.5で推移している時は、病床使用率が30%あっても2週間後には満床になっていると、そんな感じです。


 これを書いている時点(2021/01/08)での東京が、大体この位です(※)。うん、一刻も早く感染を抑えないといけない、そんな数値ですね。


  ◇


 再生産数が1.3だと倍加日数は約13日。病床使用率50%を赤信号の閾値にする場合は、再生産数が1.3を超えてはいけないということになりますね。それでも、余裕は一切ありません。一手で再生産数を1以下にまで落とす必要があります。


 まだまだ、かなり厳しい数字です。


  ◇


 再生産数が1.2で倍加日数は約20日。2週間のタイムラグを見てもなお1週間の余裕がある、そんな数字です。少し前(2020年12月末、1月4~6日頃)の東京はこの辺りですね。ただ、既に医療に余裕が無い状態でしたし、都が危機感を持って注視していたのも頷けます。


  ◇


 再生産がそれ(1.2)未満なら、余裕は1月とかある訳です。その辺りを上限に、再生産数1を行ったり来たりしているのなら、コントロールできている状態と言ってもいいのかなと、個人的には思います。


……ただ、ここでしっかりと値を下げないと、結局は余裕を使い果たして危機的状況になるということを、2回目の緊急事態宣言で学んでしまったと、そういうことになってしまったということになるのかなぁと。


  ◇


 改めて見ると、再生産数の数字が0.1違うだけで、かなりの違いが出てきますね。だからうん、どんなささいなことでもいいから、できる感染症対策を地道に継続していきましょう。


 一人一人の努力が積み重なって、最終的に結果に結びつくのかな、なんて思います。

※ この数日間の(報告日ベースの)再生産数の推移を以下に記します。


2021/01/07:1.27

2021/01/08:1.45

2021/01/09:1.62

2021/01/10:1.66


まあ、報告日ベースなので正確さには欠けると思います。あくまで参考ということで。


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