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クマさんのコンタクトレンズ

作者: しいたけ

 クマさんが森の中を、じーっと地面を見つめながら歩いています。


「あれれ、なくしちゃったぞ。なくしちゃったぞ」


「やあやあ、どうしたんだいクマさん?」


 そこへ通りかかったキツネさん。不思議そうにクマさんに聞きました。


「コンタクトレンズを落としちゃったんだ」


「それは大変だ、探すのを手伝ってあげる」


 クマさんとキツネさんが、森の中をガサガサと、ガサガサと、地面を見つめながら歩き始めました。




「どこだー? どこだー?」


 二人が歩くほうには、ネコさんがきりかぶに腰掛けて、おにぎりを食べておりました。


「やあやあ、やあやあ。二人でいったい何をしているんだい?」


「クマさんのコンタクトレンズを探しているのさ」


「おおっと、それは大変だ。オイラも手伝うよ」


 三人は地面をよーっくと見つめながら、クマさんのコンタクトレンズを探し歩きました。



「もしもし、三人そろって何をお探しで?」


 アリさんが話しかけてきました。三人がアリさんの方を向くと、なにやらアリさんがいつもより大きく見えました。


「やあやあアリさん。今日はやけに大きいねぇ」


「そうかい? ボクはいつもと変わらないよ?」


 三人が不思議そうにアリさんに顔を近づけると、なんとアリさんがはコンタクトレンズを持ち上げて歩いていたのです。


「あっ! それ無くしてたコンタクトレンズだ!」


「そうか、これはクマさんのか。ボクはてっきり虫眼鏡かと思ったよ。物が大きく見えるから便利だったんだけどなぁ……」


 しょんぼりとするアリさんに、クマさんがもう一つのコンタクトレンズを渡しました。


「あげるよ」


 すると、アリさんがとても大きく喜びました。


「いいのかい!? 嬉しいなぁ!」


 アリさんはコンタクトレンズの虫眼鏡で、落ち葉を大きく見ています。


 キツネさんがそっと自分のメガネを差し出しましたが、クマさんは元気にこう言いました。




「レーシック受けるよ」




成功すると良いですね。レーシック……

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― 新着の感想 ―
[一言] コンタクトレンズは、収斂火災みたいに発火しないのかな? と少しありさんの心配をしてしまいました。
[一言] コンタクト片方じゃ結局見えなくね? と思ったら、同じことを思ったらしきキツネさんが眼鏡を差し出してくれ、そこからさらにオチがあるとは! オチに笑いました。 レーシック受けてみたいのですけど…
[良い点] オチがそっちだったか +.(・∀・)゜+.゜ww
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