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Another Eden Online  作者: 平民のひろろさん
1ー2 家族
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第七十二話:九日目、朝

 めぐり、めぐる、輪廻の輪。


 まわり、まわる、因果の(とき)


 運命に引き裂かれた三人が、姿を形を変えて、再会する。



 たとえ姿形は変わっても、その魂は……。



 ゆさゆさ、ゆさゆさ。


 ゆれる、ゆれる。


 僕を呼ぶ、誰かの声。


 もう、手放したくないから。


 もう、離ればなれになりたくないから。


 腕の中の『家族』を、ぎゅっと抱き締めた。






「うぷっ? ……ぷはっ、おい、おーい、朝だぞ? そろそろ起きて、離してくれよぅ……」


「……ぅーん?……」


 すぐ近くから聞こえる、恥ずかしそうな誰かの小さな声で目が覚める。


「……んー……。あ、おはよう。目が覚めたんだね。良かった~」


 森の中で出会った、正しくは、妖精さんを探していたら吹っ飛ばされてきた白髪の少女を、改めてぎゅっと抱き締める。


「もー、そろそろ離してくれよぉ……。なんなんだよもぉ……」


 白髪の少女はそういいつつも、照れたように嬉しそうに笑っていた。

 つられて僕も微笑んだ。


 この、『僕たちの弟』と認識する白髪の少女と、やっと出会えたことがなにより嬉しくて。


 ……やっと? 探し始めて一日目で出会うことができたのだから、『やっと』はおかしい? うーん?


 なにかよく分からない違和感を覚え、布団の中で首をかしげ……れずに、違和感の正体に想いを馳せようとした時、


 ぐー。くー。


 僕と、白髪の少女のお腹が同時に鳴った。


「あやや、恥ずかしいな。ねぇ、きみ、お腹がすいたね。朝ごはんを食べたら、自己紹介しよう?」


 嫌なら突き飛ばして布団から出ればいいのに、それをせずに、もそもそと動いて恥ずかしそうにしている少女のおでこに、僕のおでこをくっつけて言った。


「……お、おう。ご飯作るなら手伝うぞ?」


「ありがとう♪ うちは食いしん坊が多いから、たくさん作ってたくさん食べようね」


「おー」


 僕が手を離すと、すぐに布団から出て延びをする少女。


 くぁーっと、猫みたいに大きなあくびをしていた。


 で、そのまま部屋を出ようとしたので、その小さな手をガシッとつかんだ。


「待って、待って。そんな格好でどこに行くつもりかな?」


 手をつかんで声をかけたら止まった少女は、かろうじて胸のあたりは隠せているボロボロの黒いシャツと、ねこさんがプリントされた白いパンツの下着姿。


 いくらなんでも、トールくんにもあまり見せられない姿だよ?


「どこって、そりゃあ……」


「まずは、ちゃんと服を着てからね?」


 小さな体に似合わず、胸は大きいんだから、ちゃんと下着も着けなきゃ。


「うー、うー」


 困ったような顔で、不満の声をあげてる。


 そんな姿も可愛いけれど、でも、ダメです。服はちゃんと着ないとダメです。




頭:無し → 天女のリボン

胸:ボロボロのシャツ → 天女のシャツ

腰:ねこさんプリントパンツ → 天女のスパッツ

腕:無し

脚:無し → 天女のソックス (セット)

外套:無し

その他1:天女の下着(上下セット)




 武器はまたあとでとか考えながら、髪をブラシで()かしつつ、天女のリボンでセミロングの髪をハーフアップにしてあげると、可愛さもアップで満足そうにニコニコしていた。


 満足のいくできに、僕もニコニコ。




 ぐー。




 あやや、恥ずかしいね。




頭:天女のリボン

胸:天女のシャツ

腰:天女のスパッツ

腕:無し → 飛竜の小手

脚:無し → 飛竜のブーツ&天女のソックス (セット)

外套:無し → 飛竜の胸当て

その他1:天女の下着(上下セット)

その他2:天女の内履き手袋

その他3:


メイン: 飛竜の小手&ブーツ

サブ: 飛竜牙の短刀


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[一言] きゃわわわわわ( ˘ω˘ )
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