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Another Eden Online  作者: 平民のひろろさん
1ー1 第一次βテスト
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第二十九話:本日、ガーデニング日和

 本日のノルマ(予定)

 ・畑。果樹園造りたい。木も植えようか。

 ・酵母。発酵や熟成できるなら、醤油や味噌も作れるかな?

 ・オークなどの解体。僕に出来るかな?

 ・素材から何か作る? トールくんの服を作らないとね。


 さて、鋼製品を作るクエストは終了。


 次は、畑を作ろうか。


 拠点がある区画を中央ブロックとし、方角に合わせて九ヶ所に区画を割ってみた。


 森で採取した素材には、乾燥に弱い(こけ)などもあるので、日の当たらない場所を確保する必要がある。なので、木を植えて日陰を確保しよう。

 材木にする木は北西の区画にしよう。


「ミコト、他の区画の草むしりをやるかい?」


 トールくんに、少し休んでて、といっても、仕事をくれないか? と、必死さを感じられる様子で訴えられてしまう。

 なら、何が出来るのかと聞いてみれば、魔物の解体が出来るという。


 うーん、なら、まかせてみようかな。


 昨日倒したうちの、オークだけでも30体超。

 ……さすがに無茶振りだよね?


「うん、任せてよ。皮、肉、骨、睾丸が素材になって、内臓類は毒だから、それぞれ別の容れ物が欲しいな。地面に置きたくないからね。たくさん必要だよ。大丈夫?」


 おっと、まさか出来ると言いますか?


「ミコトが付与魔法を掛けてくれたからね。頑張るよ」


 わ、わーっ。どうしよう!?

 ウインクなんかしちゃってさ!

 ドキドキしてきちゃったよ、もうっ!




 解体はトールくんとジョンにお任せ。

 僕はヤタと相談しながら伐り倒した木を素材にして《錬金術》で苗木を生産し、飛竜骨のスコップでサクサクと穴を掘って、苗木を植えていく。

 カエデの木もあったから、メープルシロップ採れればいいな。


 北の区画には、苔やキノコ類を植えよう。

 拠点と北西の林が日よけになるので、乾燥してダメにはならないと思う。


 西の区画には、果物の苗木にしよう。

 りんご、ぶどう、桃、柿、みかん、ラズベリー。

 今後、他の果物が採れた時のために区画は空けておくとして、栗やドングリはどうしようか? うーん、北西と西の境目くらいにしようかな。


 さて、次は日の当たりのいい南側。

 入り口の鳥居から続く道は途切れないようにして、南西の区画は……。


『ミコト、腹が減ったな』


 ヤタぁ……。お昼を作れと? もう、分かったよ。



 さて、こちらに取り出したるは、《包み草》。

 焚き火に掛けても焼けず、されど熱は中へ通す不思議な葉っぱ。この大きな葉っぱに、鮎、シメジ、エリンギ、シイタケ、タマネギ、キャベツを刻んで入れて、塩とバターで軽く味付けして包む。

 もちろん、これだけではうちの食いしん坊たちは足りないだろうから、鮭を(さば)いて、切り身を半分にして、鮎と同じように野菜と一緒に包む。

 あとは、高級豚肉も包んでみようかな。

 それと、トールくんのところへ行って、文字通り山になっている捌いたばかりのオーク肉の塊をもらってくる。これを、大きめに刻んで鉄串に刺して軽く塩を振って、準備完了。


 拾った石を積んで簡単なかまどを作り、薪を積み上げて、トールくんにむしってもらった雑草に《乾燥》をかけ、ライターくらいの火を出すだけのスキル《着火》で火を着けて、薪に火を着けていく。


 ……って、薪に《乾燥》かけるの忘れてたよ……。

 薪がちゃんと燃えるまで時間がかかっちゃったけど、火がいい具合になったら、まずはかまどの上にオーク肉の串を並べて、燃え盛る火の中に《包み草》に包んだ魚と肉を放り込んで、《鑑定》。

 料理スキルを意識したら、火が早く通るかなぁ? ……なんて思っていたら、オーク肉の串はあっという間に火が通り、魚と野菜の包み焼きも、続けていい感じになっていた。

 アイテムボックスに収納すれば、火の中に手を突っ込むこともないし、楽ちん。


 あとは無難に野菜スープかな。

 ……うーん、やっぱり一工夫。

 薄切りのオーク肉を入れよう。でも、臭みがあるから香草と一緒に煮込んで、火が通ったら香草は取り出す。仕上げに牛乳を注いでかき混ぜて馴染ませれば、シチューの完成。



 さて、準備はできたし、今度は食べるためのイスとテーブルだね。

 森で伐った木材のうち、『高級な家具を作るための上質な素材』と説明文に書かれていた《トレントウッド》を使用して、テーブル、イス、平皿、スープ皿、ナイフ、フォーク、スプーンを生産。

 そばにいて尻尾を振っていたメグに頼んでトールくんとジョンを呼んできてもらう。その間に、包み焼きとシチューを盛り付ければ、準備完了。


 みんな揃って席に着いたら、いただきますをして食べ始めるわけだけど、美味しい美味しいとみんな言うものだから、僕もとっても気分よかったんだよ。

 もちろん、包み焼きもシチューも、とっても美味しかったよ。

 オーク肉の串? 食いしん坊たちが遠慮なく食べていくから、僕には一欠片も当たらなかったよ。見かねたトールくんが、自分の取り分から一欠片切り出してくれたので、あーん、パクリ。

 んー、オーク肉って、ちょっと固めかな……。



 リザルト

 ・料理LV2 → LV3

 ・採取LV1 → LV2

 ・農業LV1 → LV2

 ・生産LV1 → LV2

 ・鍛冶LV1 new

 ・錬金術LV1 new

 ・木工LV1 new

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― 新着の感想 ―
[良い点] これぞスローライフという感じに、 RPG生活を満喫していて、 ほのぼのした感じが良いですね。
2020/05/21 07:35 退会済み
管理
[一言] またイチャイチャしてる( ˘ω˘ ) オーク肉私も食べたい( ˘ω˘ )
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