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Another Eden Online  作者: 平民のひろろさん
2ー2 テストの終わりに
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第百八十五話:接続

 ドワーフ王の要請で、ゴーレム・コアを使って作ったストーンゴーレムたちに採掘をしてもらい、テイムしたストーンゴーレムとロックスライムには、石炭を採掘したり成分を抽出してインゴットにしてもらうことに。


 24時間365日働けるとやる気満々なストーンゴーレムたちと、それに苦笑しつつも追従する雰囲気の蟻人型ゴーレムたち。そして、テイムしたばかりのストーンゴーレムとロックスライム。

 ドワーフ数人が鉱石やインゴットで満杯のトロッコを押しているのを眺めていると、ふと、メッセージが届いていることに気づく。



 ・ロックスライムがスキル《接続》の使用許可を申請しています。



 ステータス画面を開いてメールを確認すると、ちょっとよく分からない文章が。

 首をひねっていると、ミナトから声をかけられる。


「どうした? ミコト? ……スキル《接続》?」


 問うミナトにメールの文面を見せれば、ミナトも分からず首かしげ。


『スキル《接続》は、空間と空間をつなげるスキルだ。さっきのスライムのスキルなら、体内にアイテムボックスみたいな異空間を保持していて、そこに物を保管できるということになるだろうな。その異空間とミコトのアイテムボックスをつなげたいということじゃないのか?』


「…………うーん? つなげると、どうなるの?」


『それは、オレの知ったことではないな』


 ヤタはスキルのことは知っていても、ロックスライムが何を考えているかはさすがに分からないみたい。


 ひとまず、《接続》してみることに。



 ・ロックスライムとアイテムボックスを接続しました。



 ロックスライムからの申請を承認してみると、さっそく変化が。


・スキル《接続》により、アイテムボックスにアイテムが送られました。

 ・レッドストーン×10

 ・ブルーストーン×10

 ・グリーンストーン×10

 ・イエローストーン×10

 ・ホワイトストーン×10

 ・ブラックストーン×10


 どうやら、ヤタの言う通りみたいで、ロックスライムがインゴットにしてくれたものを送ってくれたみたい。


 ……わ、これ、今日採掘して採れた分? すごいね。

 これだけ採れるなら、ドワーフ的にどうなんだろう?




「十分過ぎる」


 ストーンゴーレムたちと蟻人型ゴーレムたち、それとロックスライムによる1日の採掘量を報告したドワーフ王は、頭痛をこらえるように手を頭に当ててそう言った。

 鉱山からドワーフの里に戻るまでにも、鉄や魔鉄や金銀のインゴット、石炭などがロックスライムから送られてくる。

 送られてきたインゴットなどと同じ数が、毎日ドワーフの里に供給できることを告げると、その言葉が返ってきたわけで。

 十分過ぎるとしても、里の貯蔵庫が満杯になるまでは今のペースで供給する方向で。

 で、満杯になったら、供給を一旦ストップして、減ったらまた供給するということで話は決まった。

 トロッコで運ぶドワーフも、毎日休みなくは大変だろうし。

 ただ、石炭と鉄インゴットは、毎日変わらず供給してもいいみたい。


 ドワーフの作った武具を取引している相手がいるみたいで、石炭と鉄も一緒に渡しているとか。

 その見返りに、金貨に銀貨に銅貨、麦や野菜、塩漬け肉などの保存の効く食料、塩や砂糖などの調味料香辛料、布や革の素材と製品、そして、たくさんのお酒をもらっているという。

 これら取引した品々は、ドワーフの女性陣が管理していて、貯蔵庫に申請して必要な分を受け取り、食事を作ったり布から服を作ったりしているそう。

 ドワーフ王の付き人の奥さんという人に案内されて貯蔵庫へ行き説明を受ける。

 里に居る分には金貨や銀貨はあまり使わないみたいだけれど、ドワーフの職人が人間の街に行って仕事をしたり、何かを取引する際には必要になるからと集めているという。

 布は衣類にタオルに雑巾(ぞうきん)、革は丈夫で燃えにくいため手袋や前掛けにと、鍛冶仕事には欠かせないそうで、たくさんあっても構わないものらしいので、オークの皮を出したら喜ばれたけれど、コボルトの毛皮を出したら渋い顔をされた。

 ドワーフは寒さに強いから、毛皮は必要ないんだってさ。鍛冶の火で下手すると燃えちゃうみたいだし。

 それよりかは、布の方がほしいんだって。

 でも、布はちびっ子たちの服を作ったから在庫はあまりないからなあ……。

 綿花とか、栽培してみようかな?


 取引相手に渡す品々も見せてもらい、必要なら僕たちにも譲ると言ってくれたので、リンドくんの槍はどうかと聞いてみる。

 リンドくんの槍は魔鉄製で、耐久値上昇と自己修復が付与されたとても壊れにくい槍みたい。

 ドワーフの造った品々には上位の魔鋼製だったり威力など単純な性能で上回るものはあっても、耐久値上昇と自己修復の両方が付与されたものはなく、取引する必要はないみたい。

 リンドくんが着ている軽鎧も、魔物素材で丈夫さと軽さを両立させたもの。

 魔鋼製の軽鎧と手甲にちょうどいいサイズのものもあったけれど、今のものよりずっと重くてダメみたい。


 ……あとで、ワイバーン素材から造った槍と防具を、リンドくんにあげよう。



リザルト(1日の取得量)

  ・レッドストーン×10

 ・ブルーストーン×10

 ・グリーンストーン×10

 ・イエローストーン×10

 ・ホワイトストーン×10

 ・ブラックストーン×10

 ・魔鉄インゴット×10

 ・魔鋼インゴット×10

 ・鋼インゴット×20

 ・鉄インゴット×30

 ・銅インゴット×40

 ・金インゴット×5

 ・銀インゴット×20

 ・プラチナインゴット×5

 ・ミスリルインゴット×5

 ・石炭×100

 ・火燃石×20


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― 新着の感想 ―
メッチャ便利( ˘ω˘ )
 気が付いたらアイテムボックスがあふれかえってたりして(^^)
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