第百四十三話:帰宅
《シークレットクエスト:《ネスト》の撃破》clear!
魔物の巣を《ネスト》というが、主に、一つの巣または拠点に100匹以上いるものを指す。
レベル2以上の《ネスト》を、巣または拠点ごと撃破した場合に、報酬を渡すことにしている。
大量の魔物は、現地に暮らす人間やエルフなど各種種族にとっても迷惑な存在だからな。
ゴブリンだけでなく、ハチやアリなんかがよく《ネスト》を作り出す。
今後も、見つけ次第撃破してくれ。
・依頼者:運営
・対象:LV2以上の《ネスト》の魔物討伐及び巣または拠点の破壊。魔物の種族は問わない。
・報酬:金貨100枚 + 《ネスト》レベルに応じて追加報酬。
・備考:《ネスト》LV4は1000体以上のため、追加報酬金貨1000枚。
・備考:種族がアントの追加報酬は、ランダム鉱石袋。
・備考:巣または拠点を破壊しない場合は、このシークレットクエストの達成にならないので注意。
・備考:このシークレットクエストの報酬は、クエスト参加者 (プレイヤー限定)全員に均等に割り振られる。
帰る途中の空の旅、突然ファンファーレが鳴ってびっくりする。
ステータス画面が自動で開いて、シークレットクエスト達成の知らせが表示されていた。
これは、プレイヤー限定とのことなので、ミナトにも知らせが届いているのかと思いきや、
「ねえ、ミナト? クエスト達成らしいよ?」
「ふーん? そうなのか?」
当のミナトはきょとんと首かしげてる。
気になったので、ちょっと聞いてみると、ミナトはクエスト報酬とか受け取れなかったり、知らせが届かなくても、いつの間にかアイテムボックスの中身が増えていたりするみたい。
そして、ミナトはアイテムボックスの中身を見ることができても、取り出すことはできないから。
だから、気にならなくなってきているって。
なんでミナトだけこうのかなあ?
他の人もこうなのかなあ?
とりあえず、後ろからミナトをギュッとする。
ビクッてなるけれど、すぐに力が抜ける様子がなんとも可愛いね。
さて、帰ってきました僕らが《拠点》
夕方まで少し時間あるけれど、なにしようかな?
『ミコト、たまには報酬の整理とかしたらどうだ? 受け取ったままの報酬とかあっただろう?』
ヤタがあきれたように言うけれど、そんなに放置してる報酬とか……。
・ランダム装備ボックス×10
・拠点用交換チケット(作物の種)×10
・壊れた装備ボックス×1046
・シルクスパイダーの糸×30
・コットンワームの糸×100
・サンダーシープの羊毛×30
・ケツァールの羽×10
・鬼の反物×120
・鬼の腰布×180
《闇魔法:ダークボール》
《闇魔法:ポイズンショット》
《闇魔法:シャドウバインド》
・ランダム宝石袋 × 34
・トレントの丸太×10
・トレントの大枝×20
・トレントの枝×40
・トレントの葉×100
・トレントの魔石×10
追加報酬:ランダム鉱石袋×1000
他、ゴブリン、コボルト、オーク、ホーネット、アント系素材他多数。
……うわ、結構あるなあ……。
「なんか手伝うか?」
ミナトが手伝ってくれるみたいなので、まずは紙に書き出すところからやろうか。
トールくんは子どもたちのところへ。
ステラとリンドくんは拠点の見回り。
僕とミナトで、やれるだけやっちゃおう。
「ところでヤタ、ミナトのアイテムボックスとか変になってるの、なんとかできないの?」
『うーん、少し待て。申請してみる。……返事が来た。『現在、調査及び調整中』だとさ。もうしばらくは不便だろうが、我慢してくれ』
「分かった。ありがとうな、ヤタ」
ミナトがヤタに手を伸ばしてそっと触れる。
ヤタも嫌がっていない様子に、ほっこり。
さて、書き出しも終わったけれど、どうしようかな? 何から手を着けようか。
「なあミコト。この、ランダム装備ボックスと壊れた装備ボックスからやったらどうだ?」
うーん。ひとまずはそうしようか。
・ランダム装備ボックス × 10 を解放します。
: 布の服×1
: 革のグローブ×1
: 魚鱗の膝当て×1
: 石斧×1
: 骨の槍×1
: 木槌×1
: 青銅の剣×1
: 鉄の鎖帷子×1
: 銀の懐刀×1
: 金の宝盾×1
「……うーん……微妙?」
「金とか銀とかのは、高く売れそうだな?」
「そうだけど……。気を取り直して、次に行こう」
「だな」
・壊れた装備ボックス × 1046 を解放します。
: ボロきれ×82
: 裂けた布の服×68
: 裂けた布のズボン×67
: 裂けた布の下着×55
: 革片×48
: 壊れた革靴×54
: 破れた革の帽子×41
: 破れた革のベスト×22
: 壊れた革の手甲×29
: 壊れた革のすね当て×31
: 木片×56
: 折れた木剣×18
: 折れた木の槍×21
: 壊れた木の弓×19
: 折れた木の杖×20
: 折れたこん棒×14
: 骨片×44
: 欠けた骨の短剣×18
: 折れた骨の槍×14
: 欠けた骨のこん棒×10
: 欠けた骨の兜×8
: 折れた爪の短剣×10
: 折れた爪の剣×6
: 折れた牙の槍×7
: 銅屑×33
: 折れた銅の剣×17
: 折れた銅の槍×21
: 壊れた銅の斧×14
: 壊れた銅の杖×10
: 青銅屑×23
: 折れた青銅の剣×14
: 壊れた青銅の槌×12
: 壊れた青銅の盾×8
: 鉄屑×32
: 折れた鉄の剣×8
: 折れた鉄の槍×4
: 壊れた鉄の斧×9
: 欠けた鉄の鉈×4
: 壊れた鉄の兜×7
: 破れた鉄の鎖帷子×14
: 壊れた鉄の脚甲×7
: 鋼屑×11
: 折れた鋼の剣×3
: 折れた鋼の槍×4
: 壊れた鋼の盾×4
: 壊れた鋼の胸当て×6
: 錆びた鋼の全身鎧×2
: 錆びた銀の杖×1
: 壊れた銀の鎖帷子×6
: 欠けた金の杖×1
: 壊れた金の鎧×1
: 欠けた鉄の輪?×1
: 曲がった鉄の棒?×1
: 壊れた赤い杖?×1
: 壊れた青い棒?×1
: 壊れた緑の円盤?×1
: 壊れた?の鎚?×1
: 裂けた布?の服??×1
: 壊れた?の両腕??×1
「……うわぁ……」
「……大量だな……」
周囲に散乱する壊れた武器防具。
外でやってよかったよ。
ちびっ子たちがいなくて本当によかった。
布製品革製品は、修理すればそのまま使えそうだね。
木製品は素振り用に取っておくとしても、骨の武器防具は直せるのかな?
直せないならこのままアイテムボックスにしまっておこうかな。
あるいは、また交換に出せないかな?
銅、青銅、鉄、鋼などの金属製品は、この後に解放するランダム鉱石袋の結果次第だね。
各種装備は、直すための素材は必要なのかな。
各種生産系スキルか、スキル《修繕》で直せないかな?
大量の武器防具を、ミナトと2人でせっせと紙に記入しておく。
筆で書くのは大変なので、途中から木片を炭の棒にしてそれで記入する。
手が汚くなっちゃうけれど、後でスキルを使ってきれいにすればいいよね。
「……ふぅ、これで全部だな」
「お疲れさま、ミナト。じゃあ、鉱石いくよ」
・ランダム鉱石袋 × 1000 を解放します。
: 銅鉱石×350
: 錫鉱石×101
: 鉄鉱石×362
: 銀鉱石×31
: 金鉱石×20
: プラチナ鉱石×8
: 魔鉄鉱石×20
: 魔鋼鉱石×10
: レッドストーン×15
: ブルーストーン×15
: グリーンストーン×15
: イエローストーン×15
: ホワイトストーン×15
: ブラックストーン×15
: ミスリル鉱石×6
: アダマント鉱石×2
あや? なんか、知らないのがたくさん出てきたよ?
とりあえず、壊れた武器防具を修理しようか。
スキルを使えば一括で修理できるから楽ちんだね。
……あ、でも、壊れた、欠けた、武器や破れた防具は素材が要らないけれど、折れた剣とかって素材が必要なんだね……。
まあ、折れた銅の剣を素材にすれば銅の剣を直せるからそれでいっか。
・リザルト
・修理品 (折れた武器は素材が必要)
: 布きれ×82
: 布の服×68
: 布のズボン×67
: 布の下着×55
: 革素材×48
: 革靴×54
: 革の帽子×41
: 革のベスト×22
: 革の手甲×29
: 革のすね当て×31
: 木素材×2
: 木剣×18
: 木の槍×21
: 木の弓×19
: 木の杖×20
: こん棒×14
: 骨素材×7
: 骨の短剣×18
: 骨の槍×14
: 骨のこん棒×10
: 骨の兜×8
: 爪の短剣×10
: 爪の剣×6
: 牙の槍×7
: 銅素材×30
: 銅の剣×10
: 銅の槍×10
: 銅の斧×14
: 銅の杖×10
: 青銅素材×16
: 青銅の剣×14
: 青銅の槌×12
: 青銅の盾×8
: 鉄素材×20
: 鉄の剣×8
: 鉄の槍×4
: 鉄の斧×9
: 鉄の鉈×4
: 鉄の兜×7
: 鉄の鎖帷子×14
: 鉄の脚甲×7
: 鋼素材×4
: 鋼の剣×3
: 鋼の槍×4
: 鋼の盾×4
: 鋼の胸当て×6
: 鋼の全身鎧×2
: 銀の杖×1
: 銀の鎖帷子×6
: 金の杖×1
: 金の鎧 ×1
・修理 + 鑑定品
: 欠けた鉄の輪?=チャクラム
: 曲がった鉄の棒?=シミター
: 壊れた赤い杖?=赤の杖
: 壊れた青い棒?=青の槍
: 壊れた緑の円盤?=緑の盾
: 壊れた?の鎚?=琥珀の鎚
: 裂けた布?の服??=古代のトーガ
: 壊れた?の両腕??=オービット・ツインアーム