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誠に勝手ながら書き直ししたいと思います。
しおりを挟んでいた方々にはご迷惑をお掛けしますが、よろしければ書き直した小説もよろしくお願いいたします。
おはよう、こんにちわ、こんばんわ、初めまして。
私の名前は村神美弥。
何故、突然こんな自己紹介をしているのかというと私は今、異世界にいるからである。
何を言っているんだと皆さんはお思いでしょう。
しかし、私は頭がおかしい訳でもなく、夢をみている訳でもなく、ましてや妄想しているという訳でもない。
何故なら私の目の前にはありえない程に大きい黒い狼がいるからである。
事の発端はそう、私が仕事帰りに家へ帰ろうとしていた時に起こったのである。
自分のアパートに帰る為に人気のない住宅街を歩いていると突然、後ろから女の子の焦ってる様な声が聞こえたので私は反射的に振り向いた。
「きゃっ!!何これ!?」
地面には円の中に複雑な文字なのか模様なのかわからない物が描かれておりそれが光を発していた。
女の子はその円の中心で驚愕な表情で立っていた。
「だ、誰か!!」
女の子は動けないのか、顔だけをキョロキョロと動かしたと思ったら私と目が合うとこちらへと腕を伸ばしてきた。
私は咄嗟に女の子の手を取り引き寄せようとしたその時、女の子の方へと強い力で引っ張られ私も円の中に入ってしまった。
それと同時に光は強くなり、眩しさに私は目を瞑る。
次に目を開けた時には女の子だけでなく、住宅街までもが消え代わりに私の目の前には木が生い茂っていたのである。
見たこともない大きな樹木や更に、見たことのない額に角が生えている兎。
突然変異でない限り、こんな樹木やウサギは日本にいない。
それについ数秒前は日本の住宅街に私はいたのだ。女の子と共に…
なのに目を開けると女の子はいないは、見たこともない樹木や兎はいるは…もうこれは異世界に転移したとしか言いようがない。
まぁ、私はその類の小説やアニメを見ているから冷静でいられる。
いや、内心はかなり焦ってはいる。表に出していないだけで。
とにかく、人に会わないとここがどういう所なのかもわからないから先に進もう。
その前に、本とかで見たとおりにまずは食料になるものを拾いながら水を探そう。
私は森の中を進むことにした。