SS とある令嬢の官能的な一日
――――ハイネ王国学術学園
私の朝は早い。
シャワーを浴び生まれたままの姿で、髪を整えたらお気に入りの黒を纏う。
そしてタイトな膝上のミニは私のアイデンティティー。
先生方はその奥が気になるようだけど、簡単にはみせないわ。
だって、その方が楽しいんでしょう?
何人か前の男にベッドの上で言われたわ。
「お前の唇は派手な赤が似合う。」って。
下着が透けて、体のラインが分かるブラウス。
再度鏡の前に立ち、真っ赤な紅をひく。
何だかんだで、あの男の事を忘れられないのかも。
凄く逞しかったからかしら。
男はそれだけじゃダメだけどね♪
私はいつも黒いマントを羽織る。
何でかって?
だって、お外で殿方が私の蜜を欲しがったら、立ってる私がしゃがんでいる殿方を、お楽しみの間マントで隠して差し上げないといけないもの。
そういう大人の関係、まだご存じないのかしら。
早朝の静かな廊下。
私が足を延ばす度ヒールの音が小さく木霊する。
朝はアパルトマンの一階にあるカフェでミルクたっぷりのアールグレイを頂く。
朝はこれで十分。
そんな静かで清々しい朝は徐々に喧騒に包まれていく。
十人程の男達が代わる代わる私の中を想像しているのかしら、厭らしい目つきでミニの中や胸を舐めるように視姦していく。
朝から元気な子達ね。
仕方ないからゆっくりとミニの中が覗けるように足を組み替えてあげるの。
いつもの事ね。
私もその気になっちゃいそうだから、十分程見せつけたらカフェを出るの。
だって、今声掛けられたら誰のであろうと受け入れちゃうもの。
少し湿ってるわね。
そうして忙しい一日が始まるわ。
みんな私とお話ししたくって堪らないのね。
どの授業でも実技でも男の子も男性教諭も変なニックネームで呼んでくるの。
それを丁寧に毎回訂正してあげると皆嬉しそうにしてるわ。
可愛いわね。
好きな子に話し掛けたくて揶揄う幼子みたい。
ハイハイ順番に訂正してあげますよ―♪
会って話す男の子みんなに愛を分けてあげて、漸く一日が終わる。
そういえば弓の実技の時、小さな男の子が他の男子と話している私を遠くから見てたわね。
あんな小さな子も、私の事が欲しいのかしら?
あれ、私ったらまた♪
私ってああいう子でもこうなっちゃうのかしら。
少し興奮はするわね。
イ・ケ・ナ・イ遊び、教えちゃおうかしら。
そんな事を考えてたらどんどん湿っちゃって。
シャワー室で自分で♪
バスローブを羽織ってベッドに横になる。
やっぱり今日も誰かを部屋に誘っておけばよかったわ。
こんな寂しい夜は一人でシャンパンを開けて。
窓から見える王都の夜景に、カンパイ♪
完全なる彼女の妄想脳から見えた一日です。
現実の彼女は授業や実技以外での男性との会話は訂正しか出来ません。
基本コミュ障、誇大妄想癖、処女、毎日ソロプレイヤーです。




