表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

鍛錬3

『視覚』を獲得した私は、それを鍛錬する。

一度出来てしまえばそれを繰り返し、より精度を上げていくのみだ。


想像での視覚には特徴がある。

像を見るのは容易だが風景を見るのは困難だ。

人は無意識に見たいものに焦点を合わせるが、想像での視覚はその差が顕著なのだ。

像を『見た』あとに意識的に背景を『見る』。

それを繰り返し、鍛錬し、スピードを上げ、同時に像と背景まで見えるようにする。


その次は像を動かす。

『記憶』と照らし合わせながら不自然な『見え方』をしている箇所を修正する。


光を当て影をつける。

光量によって色の濃度を変える。

遠近により見える大きさを変える。

重さを取り入れる。

加速度や重心を加え早い動き、遅い動きの違いを表現する。


もちろん最初はうまくいかない。

あちらを意識するとこちらが疎かになる。

動きを付け出すと途端に色が抜け落ちそうになる。


少し動かすごとに光量、色濃度、遠近、重心など全ての項目をチェックし、修正を加え、繰り返す。


睡眠は必要ない。

疲労もない。

ただひたすらに繰り返す。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ