鍛錬1
早速鍛錬に入り始める。
鍛錬の手法も検討しよう。
【鍛錬の手法】
●思考力
考えるというのは意外と難しい。
例えばしりとりを例とする。
「り」から始まる言葉を思いつきたい場合、頭の中で「り・・・り・・・り・・」と繰り返しているだけだと出てこない。
その場合は「りあ、りい、りう、りえ、りお、りか」と二文字目に五十音を当てはめていくと「理科」という短単語が思いつく。
考えるというのもアプローチが必要だ。
当面『出来る事』を増やす事が出来ないかに焦点を絞って思考しよう。
●記憶力
検証によって記憶は忘れる事が判明してしまった。
もっとも大切にしなければならないものは物心ついてから現在までの全てだ。
何せ現在は何もない。
特に五感に関係するのは再現出来ないので、過去を細かく思い出しながら記憶に焼き付けていく。
学生時代に学んだ事も今のうちに記憶に刻んでいこう。
●忘却力
忘れたい事を忘れる事が出来、忘れた事も思い出したい時に思い出せる、これを理想とする。
完全に忘れてしまうと、忘れた事すら覚えていないので思い出す事が出来ない。
この矛盾を解消出来ないかと考えた結果、『特定の条件が揃った時』に思い出す事が出来れば良いのではないかという結論に達した。
その条件がこないとどんなに頭を振り絞ろうと思い出せない。
現在の状況は条件となるものが経過時間くらいしかないので、『ある事を忘れてそれを特定経過時間になったら思い出す』訓練をする事とする。
●計算能力
計算能力は前回の検証方式をそのまま継続する事にする。
まずは5秒を切るのをひとまずの目標としよう。
●想像力
まずは五感を『想像』する事を優先する事とする。
『記憶』と合わせて『忘却』しないようにしたい。
●創造力
『創造』は『想像』と絡めよう。
今までの人生で無かったものを『想像』する。
『想像』の次のステップとしよう。
これで方針は決まった。