別に、何も書くことなんて無いんだけど。
初めての投稿です。
山も落ちも意味もありませんが、暇つぶしにして頂ければ幸いです。
「別に、何も書くことなんて無いんだけどな―――。」
僕が“小説家になろう”に登録して、まず思った事だ。
その時点で白い画面と向き合て、既に2時間が過ぎていた。
(正確には向き合っていたのは1時間くらいで、途中でお昼ご飯を食べている。)
普通であれば何か書きたいものがあるだとか、文章自体が作れないにしても登録した時には、
どこかわくわくしているものだと、僕は思う。
しかし、そんな感情は一切無く。
「暇…だったんだろうな。」
今日は2017年7月25日、火曜日。時刻は昼の1時を過ぎたところだ。
ド平日の真昼間に“小説家になろう”に登録する人間が、どのくらいいるだろうか?
いや、結構いると思うけど。
しかも、僕は勤務中だ。
では何故、勤務中の人間が勤務をしていないのか。
それは偏に、暇だったのだ。
僕、西方裕信は去年の年末までごく普通の工場に勤めていた。
作業内容は医薬品の検査をする事で、可もなく不可もなく。
ただただ黙々と時間が過ぎていた。
それが良かったかは悪かったか、合っていたか合っていなかったのかは分からないが、何故か僕は社長に声を掛けられ、新事業のスターティングスタッフとなった。
新しい仕事は外壁塗装の営業で、僕にとっては初体験だったが、それは社長も同じだった。
社長は友人が経営する会社のフランチャイズの話を、前々から持ちかけられてはいたが何分経験も何も無かったため渋った。
その間に起こった出来事、それは東日本大震災だ。
程なくして僕の住んでいる福島県は、震災の影響を諸に受け職人不足が深刻となり、結果社長はこの話を見送っていた。
その後、工場に僕が入社し毎日いつも通りの日々を過ごしていた僕に、社長は言った。
「こういう話があるんだけど、西方くんはどう思う?」
なかなかに狡い言い方である。
一見こちらに全ての判断を委ねられているようだが、相手は「社長」だ。
僕は流されるままに社長の話を聞き、流されるままにその「友人」のもとで5か月間の研修を受けた。
福島県から隣の隣の県へ。
僕は初めて実家から出て、期間限定の1人暮らしをした。
最初は3カ月で終わると言われていた研修だったが、やはり全く知らない世界に飛び込むのに、3カ月では終わる筈がなかった。
「友人」は少し調子の良いところがあった。
研修内容は概ね事前に聞いた通りの内容だったが、勤務時間や休日においては180度違っていて、世に言う正に王道のブラック企業だった。
無事だったかどうかはさて置き、研修を終えた僕は地元に戻り社長の元で開業準備に取り掛かった。
事務所として使う場所は、工場が本社として登記しているだけの1軒屋。
普段めったに使われることのないその部屋は見事に埃と汚れ、蜘蛛でまみれていた。
しばらくの僕の仕事内容と言えば、ほぼ埼玉本部とのやり取りと事務所を整えることだったが、そんなことはすぐに終わってしまった。
今は本部がこちらのホームページを用意さえしてくれれば、営業が掛けられるという段階だ。
因みに飛び込み営業は一切やらないというスタイルだし、全て本部を通さなければ何も出来ないようになっている。
まだまだ知らないことの多くある世界だ。
勉強しなければいけないことも沢山あるのは分かっている。
分かってはいるが、どうも気が乗らない。
最初は意気込んでなんでも調べてはいたが、少ししてそれにも飽きてしまった。
給料泥棒と言われればそれまでだが、僕としては飼殺されている気分だ。
「別に、何も書くことなんて無いんだけどな―――。」
嬉々として2次小説を書いていたあの頃から、随分とつまらない大人になってしまった…。
そう思いながら見上げた先には、小雨が降っていた。
帰る頃には先程までの土砂降りに合わずに済みそうだ。
そして僕はつらつらと、暇を持て余しているこれまでの経緯を文字に起こしてみることにした。
自分の現状を書いてみただけの独りよがりです。
独り言にお付き合い頂き、ありがとうございました。




