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東方陰影記  作者: 凛
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61話

待たせたな、とか言ってみたいですが。

お久しぶりです、文才の無いざ↑こ↓が更新に来ました☆

「あや、夕月さんではありませんか。これからどちらへ?」

「ん、射命丸さんか。少し人里に用があってね」

「では、私もご一緒に……っと」

隣に降りてきた射命丸の顔を確認し、トリップ状態では無いことに少しだけ安堵する神崎。何故かはわからないが最近登場する度に訳のわからない事を叫んでいたり飛び込んできたり泣いてたり、と。

「何か失礼な事考えてませんか?」

「い、いえいえ。そんな事考えてなんかいませんって。嫌だなー、アハハハ」

図星を突かれ焦ったように空笑いをする。ジーッと疑いの目を向ける射命丸の視線が神崎に突き刺さっていく。

「で、射命丸さんは一体何を?」

疑いの視線に耐えきれなかったのだろう。神崎は唐突に話題を切り替えた。

「私ですか?私はですねぇ……散歩、ですかね。暇を弄んでまして」

「また書く記事がないんですか?」

「失礼なことを言いますねぇ……。書く記事なら幾らか予備ぐらい用意してますよ」

「ほう……」

ストックがある事に関心する神崎。会話を楽しむ2人は肩を並べて歩を進める。

久方ぶりに射命丸と二人で会話をすることに懐かしさを覚える神崎は何かを忘れていた……。


***


向日葵に包まれた中、とある二人は何故か刀と傘を向けていた。

「いい加減、貴方は誰かという問を答えなさい」

「言っているだろう?自分は´神崎夕月´だ、とな。この答えに何の不満があるのか……?」

「違うと言っているのが……解らないのかしらっ!?」

一気に間合いを詰め、幽香は手に持った傘を夕月に向かって振り下ろした。

ドンッ、という爆発音にも似た轟音が響き、砂煙が夕月の姿を隠した。

「……ふむ。流石は風見幽香と言うべきか。予想以上だ…………が、想定内だ」

砂煙から幽香目掛け幾度か刃が飛び出す。一太刀目は指で挟み、二太刀目は傘で受け止め、三太刀目は素直に身体を逸らして太刀を避けることをまるでローテーションのように繰り返す。

「……正攻法では勝てない、か」

「あら、私に勝つつもりだったのかしら?私として見れば答えるだけで良かったのだけれどーーーーーーそっちがそのつもりなら仕方ないわよね?」

そう言い切った幽香は傘を横に思い切り振った。ゴシャッ、という何かが砕けたような音と手応えが傘を伝わって幽香に届いた。砂煙で隠れていたはずの夕月に攻撃がヒットしたらしい。

砂煙が落ち着き、両者ともに姿を現した。片方は砂煙が隠す前とほぼほぼ同じ状況。もう片方は左腕がおかしな方向にひしゃげ、両手持ち用の刀を片手で持つハメになっている。

「さて、と。まだ続けるつもりかしら?」

「まさかこの程度で勝ったつもり……か?」

「どういうことかしら?」

風見幽香は目の前の光景を疑った。先程まで折れていた腕が逆再生するが如く奇妙な動きをし、元に戻ったのだ。

「さぁ、二回戦目だ」

「……悪いけど私は二回戦に突入する気は無いわ。だからーーーー」

傘の先端を夕月に向け、幽香は静かに微笑んだ。

「能力が使えなくなるまでのダメージを一気に与えさせてもらうわね?」


刹那、地を抉らんとするほどの威力の光線が夕月の体と意識に襲いかかった。



「無論殺しちゃいないから。起きたら私に話してもらうわ」


恒例の謝罪タイムですか?

恒例なわけないじゃないですかヤダー。


私情により、じゃダメですかね……。

あ、ダメですよねー(^∇^)アハハハハ!

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