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東方陰影記  作者: 凛
62/70

59話

意味もなく短編みたいなのって書きたくなりますよねぇ?

静。

文字通り、静かに時は過ぎていった。いつまで待っても姫海棠はたてが犬走椛を迎えに来ることはなく、気づけば空は紅く色付く時間になっていた。

「……とりあえず、今日の所は帰りましょうか。風見さんも、犬走さんも疲れたことでしょう」

部屋の扉を開きながら、外へ出ることを促す様に外へと向ける。

「そう……ね。これ以上ここにいてはこの館の主に迷惑がかかるわね」

仕方なく納得したように立ち上がり、首を右へ左へと解すように曲げる。

「……わふぅ」

と、安心した様に再び犬の様なため息をつく椛。彼女の上司的存在の文屋もいつの間にか去っている事に今更気づき、もう一度安堵のため息を漏らした。

「自分も出る用事がありますから、少し先までは送っていきますよ」

そう言った神崎は2人とともに紅魔館を後にしたり



窓際に日傘を残して。


***


と、一方その頃。

神社に魔理沙が訪れた事を知らない霊夢はとある人物達とお茶屋で雑談をしていた。

「魔理沙ってそんなに乙女だったかしら?」

「そうなんですよ、こないだ幽々子様とケーキというものを食べていたのですよ」

滅多に聞くことがない洋菓子の名に、首をかしげる霊夢。

「紫様のお土産だろう?」

「何、紫ったら私にはお土産を持ってこないの?」

紫からの土産、という藍の言葉に憤りを感じた霊夢は藍へと文句を垂れる。

「ていうか、珍しいわね。あんたとあんたの式が人里に来てるだなんて」

「いや、こないだの件で西行寺幽々子様には詫びを入れることができたのだが、妖夢、君には詫びが入れられて無くてな。人里で霊夢とでかけていると聞いてな。ここまできたんだよ」

こないだの件、とは春雪異変のあとに起こった一悶着(EXステージ)の話である。人間が橙を傷つけたことに激怒した藍が「ちぇええええええぇぇええええええぇえん」等と泣き叫びながら暴れた異変である(確実に違う)。

「それは……仕方ない事でしたし……」

「そうそう、あんたが式思いなだけでしょ。私はそれより魔理沙乙女説が気になるのよ」

膝の上に抱えた猫の頭を撫でながら、霊夢は再度先ほどの魔理沙乙女説の話題を口に出す。

「そ、そうね。幽々子様がケーキを食べていたのだけれど、"何の偶然か"スキマから生クリームが飛んできたんですよねぇ……」

ここで言葉を切ると妖夢はじーっ、と藍の方を見つめたまま話を続ける。

「体中に生クリームがかかったタイミングで魔理沙が部屋に入って来たんですよねぇ。そしたら突然顔を赤くして白玉楼から飛び出してしまったんですよ」

「そういえばこないだ霖之助さんのことを『不潔!』とか言ってたわね……。生クリームと関係があるのかしら……」

何もわかっていない霊夢は首をかしげ、生クリームで汚れた幽々子を想像することにしたらしく、首をひねっては「うぅむむ」と唸っている。

「もしかして、霊夢ってこういうネタ知らないんですか?」

「……生クリームは私の責任だが、まさか知らないとは思わなかったよ」

因みに、そのスキマから飛んできた生クリームは藍が橙を汚そうとしたのを取り上げた者が偶然幽々子の所へ飛んでいってしまっただけなのだ。


故意では無い……はずだ。


***


私としたことが大事な日傘を他人の家に忘れるだなんてね……。全く、門番が珍しく起きててよかったわ。快く通してくれるなんてね。今度お礼の品でも持っていこうかしら?

と、心の中で呟いているといつの間にか神崎夕月の部屋の前へと着いた。確か門番の話によると神崎夕月はまだ帰ってないらしいからノックは必要ないわね。

はあ、と無意識にため息をついてしまった。 さっさと傘だけ回収して帰りましょ。

勢いよく扉を開けた私は目の前の光景を疑った。



「……何しに来た……?」

扉を開けた先にいたのは神崎夕月と全く同じ容姿を持つ全く別の誰かが私に刀を向けて立っていたから……。

そう!Twitterで凄く絵のうまい人を見つけたんですよ!

私も絵がうまくなりたいお……(・ω・`(・ω・`(・ω・`)


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