24話
テクノブレイクではないです。
はい。
「ゆ、夕月ーおかえりー。もう帰ってこないかと思ったよぅ」
「…………すいません。帰る家を間違えました」
開けかけていた扉を閉め、扉に向かって走り……
「やだー夕月がどっか行くぅぅぅ」
「夕月?お嬢様を泣かせた理由を聞かせてもらえるかしら?」
何故か輝くような笑顔でナイフを俺に向ける。鼻から赤いものが垂れてる気がするが今は関係ないと思いたい。
「咲夜さん、話が違うじゃないですか。カリスマブレイクごときじゃないですってこれ。もう別人じゃないですか!?」
両目から涙をボロボロと流す記憶とはまるで別人のレミリアを指さす。あれ?記憶の中だと目茶苦茶カリスマに溢れてた人物だったはずなんだけどなー。よく二次創作で「うー☆」しか言わないのとかいたけど、それ並みにこれは酷い。
「いいじゃない。お嬢様可愛いし」
「お巡りさん、この人です!」
おっと、この世界にはお巡りさんは居ないんだったな。なら即刻えーき様にでもお説教…………だめだ。えーき様も幼女ボディだな。
***
「ヘックチ」
「あれ?映姫様風邪でもひきましたか?」
「いえ、なにか不名誉な所で名前を出された気がします」
「よくわかんないっすわ」
***
「えーき様もいいよこいよ、よ?」
「いやなんで悟ってるんですか?貴女実は悟り妖怪何じゃないんですか?いやいや、てかなんで『114514』なんですか?」
「ですかですか五月蝿いわね」
いやなんでまたナイフをつき出すの!?もうヤダこの人。
そもそも紅霧異変が終わっただけでこんなに人って変わるもんなの!?なんかもう浦島気分だよ、こちとら。
あれ?俺ここで114514なんて言ったことあったっけ?野獣先輩幻想入りしたのかなー。
と、遠い目をする俺にレミリアは声をかけてくる。
「もう、どっか行ったら駄目」
「新手のクーデレですか?やだー」
「っ!!!!」
視界の端で鼻から液体を噴出して倒れ込んだ人がいたような気もする。そういうことにしておこう。
ドカーン、と爆発音が響く。
「あら、また来たのね」
こうレミリアは呟く。紅魔館で爆発音、そしてまた来たのねってことは…………魔理沙かな。
「パチュリー様がまたお怒りになるわ」
身体中の血液を出したのではないか、と思うほど出血したのにこの変態はもう復帰していた。本当に美鈴は約立たずなのかな、と考えてしまう俺であった。
「ありがたく頂いていくんだぜ」
またも語尾に「☆」がつきそうな捨て台詞を吐く白黒。その傍ら「むきゅー」と目を回すは何故か着崩れを起こすパチュリー。
かすかにん、色っぽい♪なんちゃらなんちゃらら…………駄目だ歌詞が思い出せない。
「パチュリーさーん、大丈夫ですかー?こあ&ここあさーん、めをさましてくださーい」
「むきゅー……」
あ、ダメだこりゃ。あとは咲夜さんに任せて俺はフランの所にでも行こう。そうしよう。
しかし、今日俺は衝撃を受ける
「あっ夕月ー!弾幕ごっこしよー!」
「えっ?」
実は私、神崎夕月は弾幕ごっこのやり方を未だ知らないのでありました。はい。
弾幕ごっこを書かない理由?
べ、別に書けないわけじゃないんだからね///




