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東方陰影記  作者: 凛
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19話

やっと紅魔異変ですね。

「ささささっ咲夜さんんんっ!!」

「うるさいわね、落ち着きなさいよ」

突然、部屋に入ってきた美鈴にため息をつく。そして、呆れた視線を美鈴に送りつつ、部屋に来た要件を聞く。

「で、いったいどうしたのよ」

「さ、咲夜さん。こ……これ読んでください」

と美鈴が咲夜に突き出したものは、文々。新聞。妖怪の山の鴉天狗が書いている、信用性の欠ける新聞であった。

「一体何なのよ…………ってこれ!?」

新聞を掴む手が震える。かめら、とかいうもので撮った写真とやらはその場の光景を紙に映すことが出来るよく分からないものではあるが、これが本当ならば神崎を連れ戻すことが出来る!!

この思考、実に一瞬で繋がり、次の行動に移ったのもまた次の瞬間であった。

部屋の入口付近に立ち尽くす美鈴を押しのけ、咲夜はレミリアの元へ急いだ。

「お嬢様っ!これをっ!」

扉を強く開き、手に持っていた新聞をレミリアへと突き出す。

「わかっているわ。そろそろ、とは思っていたけど…………。

咲夜、八雲紫を呼びなさい。そして、館の者を全員ここに集めなさい!」

「わ、分かりました」

次の瞬間にはもうこの部屋から咲夜は居なくなっていた。時を止めて出ていったのだろう。音もなく消えたメイド長の名と、小さな声で「ゴメンネ」と呟く。…………が、

「さぁ、始めましょうか」

何処からか現れた紅い霧と始まりを告げる声に、懺悔は薄れていった…………。


***

数時間後の博麗神社。

「なんだ?この紅い霧は?」

「異変じゃないかしらー?それなら紫が来てもおかしくはないわね」

紅い霧が幻想郷を包み始め、霊夢の放った「異変」、という言葉が神崎の思考を支配した。

「紅い霧…………いや……、まさか今なのか!?」

そう、その考えは合っていた。この異変こそが後に「紅魔異変」と呼ばれる物で初の「スペルカードルール」通称「弾幕ごっこ」が適用された異変なのだ。しかし、少し心配な事がある。

それはここに神崎夕月がここにいる、という事。これが歴史に干渉しなければ良いのだが、と神崎は冷や汗を流した。

と、スキマが開き、そこから声が響く。

「霊夢ぅー、喜んで!異変よ」

「るっさいわね、紫!異変なんかで喜べるかっての!」

「喜ぶ理由はもう1つあるわ」

そう言った紫に、少女2人は疑問符を頭の上に浮かべた。

「今回の異変は、弾幕ごっこで解決してもらうわ」

この言葉に霊夢と魔理沙は顔を見合わせ微笑み、そして両の手のひらを合わせ飛び跳ねた。

「やったな、霊夢!」

「ええ、じゃあ行きましょうか!」

2人は飛び上がり、遠くの空へと一瞬で消えてしまった。と、スキマは話を続ける。

「夕月君は、私についてきてちょうだいね?」

若干の嬉々の感情を孕んだ声を耳が認識した瞬間、身体に重力負荷がかかった。また、スキマによる誘拐か。と、ため息をつく神崎。そして、扇子を口元に当て笑うスキマ妖怪に神崎はもう一度ため息をついた。

が、そのため息は次の瞬間に途切れてしまった。




「貴方、何故この異変を知っていたの?」

先程までの笑みは嘘であったかの様な目で、八雲紫は神崎を睨みつけていた……。

まあ、紅霧異変の戦いまで詳しく書きませんよ?

次は戦い終わってになるのかなー?

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