43)お目付け役
げしげしげし。がふっ、げしげし。
現在。ふらり、と空中をやってきたマキ夫人がおっちゃんを足蹴にしていますが、大丈夫です心配は要りません。
ええっと、ほら。自業自得のような気がしますし、ここは放置しておきますね。うん。しばらくの間は。
流石はマキ夫人。お目付け役っぽくってたいへん頼もしいです。
そんな感想どうですか?
はい、逃げています。現実逃避です。だってどうしたらいいのか判らないんですよ。なので、このまま放置です。
「ねぇ、迷惑だってことわかっていたでしょ」
にっこりと綺麗な笑顔。ですが、いつになくマキ夫人の声は硬質で尖っています。
問答無用に『ごめんなさい』と私も謝ってしまいたい事態です。足蹴にされているのが自分じゃなくったってそんな状態って。
おかしいな、助けを呼んだはずなのに危機が増してしまった。
正直、こんな時にこそマキ夫人に相談したいのに今回はそのマキ夫人が事案です。どうすれば・・・・・・。
(敵、じゃない分マシなのでしょうか? む~ぅ)
あれからどのくらいの時間が経ったのでしょう。
サツキちゃんの中で悶々としていると、この病室にお客様が!!!
あ、安心してくださいませ。お客さまは生身の人間です。ちゃんとした生ものです。
「――できれば、呼び出し方法を考えて欲しいんだけど」
もし。次回があるなら、もう少し穏便に。
なんだかどっと疲れた表情のアツ娘さんが病室にいます。
結論から言うとおっちゃんのやらかした紙飛行機なアツ娘さんお呼び出し。
方法やその手段はともかく無事に成功しました。キラーン☆ やったね。おっちゃん!
これからはもうちょっと信用しても・・・・・・。
って、アレ??コレって結局ダメな案件じゃ。けふん。
(無事に脱サツキちゃんが出来れば解決なんです。私的にはですが)
今もサツキちゃんが巻き込まれていないからOK~♪ とか言ったらダメですか。
いや、私ココから出らませんし。平和って偉大ですよね。
アツ娘さん的にはなぜ物騒な呼び出しをされたか未だ解らないままですが、急な事態なのに来て下さりありがとうございます。としか言えませんが、感謝しています。
私、ペコリと一礼してみましたがお仕置きな騒ぎが大きくなって、アツ娘さんも若干引いているみたいです。
後方で、あっ、空中ですよ幽霊ですから――マキ夫人のハリセン捌きが飛び交っていますが、私としては問題ありません。
そのハリセンどこから手に入れたの? とか興味が無いわけじゃありませんが、今はダメです。声かけちゃうとなんだか巻き込まれそうなひどい悪寒、いえ予感がするんです。
だからこのまま放置で問題ありません。ね!




