表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/45

1)突然ですが!

「R15」と「残酷な描写あり」は保険です。



 ・・・・・・突然ですが。私、どうやら死んじゃったみたいです!


 ええっと。取り敢えず今の状況を簡単に説明すると、気が付いたら。なんかふよふよとお空を浮遊していました。私。

 この場合、幽霊じゃなくて浮遊霊になるのでしょうか。まぁ、私にはその違いが判りませんが。


 しかも、ちょっと風に流されかけています。ん? ってことは物理的には多少何かでできているらしいんです。幽霊って。

 いや~っ。初めての体験なのでよくわかりませんが。

 てことは・・・・・・やっぱり、死んじゃったってこと確定ですよね? 私。

 それも生霊ですか? ええっ! それは遠慮したいのですが。だってなんか怖くないですか。生霊って言葉。

 他には・・・・・・悪霊? 怨霊?


 いえ。私、たぶん違います! そんな感情(=恨み辛み等)あふれてこないので大丈夫だと思います。

 万一、ただの幽霊じゃなかったとしても。事情も分からず呪ったり、祟ったりしませんよ。はい。

 肝心なことですので、これだけは断言しておきます。



「お~い。誰かーっ。やっほー」

 まぁ、聞いている人なんていないと思います。場所が場所ですし。

 問題は――。もし、私のような存在を見ちゃう体質の方がいた時なんですが、ここは空の上ですし、もちろん。そんな特殊な方からの返事なんて期待していませんよ。

 でも一応、呼びかけてみました。こう、主に、死神さんとか出てこないかなー。と思いまして。

 だって事情を知りたかったんです。

 はい。恥ずかしいこと言ってますね。じぶん。

 この場合、本当に出てこられても対処に困りますが。

 でも、浮遊霊な私のおかれたこの状況を説明していただけるのでしたら、これから先の私の行先といいますか、行動の基準になりますね。


「ぜひともお願いします!」


 といいたいところなのですが。待ってみても返事は聞こえませんでした。残念。

 繰り返しますがなにぶん初めての体験ですし、誰でもこんな経験をするもんじゃないと思いますし。

 まぁ、いいじゃないですか。急がなくても。ねっ。と、なんとなく自分を励ましてみました。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ