表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

攻撃的な彼女の事情

大宮聡介観察二日目。今日もお弁当は豪華、ハンバーグ弁当らしい。チーズがのってるからこってりが好きなのかなあ。今度は先生に言われたように作業をする奴をこっそりと覗き見ている。「ありがとうございます」声色は明るいんだけどなあ…なんでかしっくり来ない。むずむずする、こうやって行動を起こさないのは性 に合わないし。話し掛けてやろう、そう思って大宮聡介に話しかけてみた。「大宮聡介くーん」逃がさない。肩をがしりと掴んで。「どうかしましたか?…えーと、佐藤さん?」大宮聡介はあたしを思い出したような素振りを見せて、にっこりと笑った。「笑いたくないなら無理に笑うの辞めたら?それ、嘘笑いでしょ」


大宮聡介は一瞬びっくりしたような顔をしたけど、否定もさせないままに私は話す「本当の笑い方はね、最初に口が笑うの。そして次に目が細まる。大宮くんは目と口が同時に動くに加えて片方の口許が歪んでいる」



聞いたことがある。とある誰かの人類学者が情緒的な表情は左右対象になり意識的または意図的な表情は左右非対象になる、と。ちょっと本を読んだだけだけどね。大宮君は案の定固まったまま動こうとしない。もう一回言おう「笑いたくないなら無理に笑うの辞めたら?」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ