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彼女をNTRれたら、彼女のお姉さんと付き合うことになって、それ以上にラブラブになりました  作者: beru


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第四十六話 彼女の家で無理矢理……

「うーん、やっぱり奈々子は当てにならんか。となると……」

 最初から当てにはしてなかったとは言え、奈々子に相談しても無駄だということを改めて思い知り、どうするか考える。

 他に頼れそうなのは……またAIに相談してみるか?

 当てになるかは知らないが、この前も割りと真面目に回答してくれたし、授業が終わった後にでも聞いてみよう。

 やっぱり、今の時代はAIなのかね……なんか由乃さんや奈々子と関わるのちょっと疲れてきてしまった。

 しばらく一人でおとなしくしているかな。


「では、今日やった所は期末試験でも出るのでしっかり復習するように」

 ああ、そういやもうすぐ期末試験か。

 色々あってそんな事も忘れそうになっていたが、ちょうどいい。

 試験が近い事を理由に由乃さんとはしばらく会わないでおこうっと。

 正直、二人きりになったら、何をされるかわかったもんじゃないからな……。

(あれ? 俺、何でこんなに由乃さんに会うの嫌がっているんだ?)

 付き合っているはずなのに、二人きりになりたくないってこれって……。


 由乃さんの事、好きじゃなくなってきている?

(いや、そんなはずはない。何を考えているんだ俺は!)

 俺にはもったいないくらいの彼女なのに、何でそんな後ろ向きな事を考えているんだよ。

 奈々子の雑音なんか気にしなきゃ良いんだ。

 でも、最近は由乃さんの様子もおかしいというか、ちょっと怖さを感じちゃうのも事実だしなあ……。

 やっぱり、AIに何かアドバイスを仰ごうっと。


「えっと、何て質問しようかな」

 家に帰った後、スマホでAIに由乃さんの事を相談しようとしたが、どう切り出して良いのかわからず悩んでしまう。

 うーん、喧嘩とはちょっと違うから、説明が難しいかも。

「そうだな……彼女を知らない間に怒らせてしまったみたいです。どう機嫌を直したら良いですか……こんな感じかな?」

 果たしてどんな答えが……。


『それは辛いね。まずは彼女に怒った原因を直接聞いてみたらどうかな? それがしにくいなら、どうして怒らせてしまったか、自分の行動をよく振り返ってみよう』

 やけにフレンドリーな口調で答えてきたが、聞いても怒ってないとしか言ってくれないから、困っているんだよなあ。

 しかし、こんな質問にも気さくに答えてくれるとは。

 AIだから相手の気分を害することもないし、これは便利だな。

 いっそ、AIと付き合っちゃおうかなー……なんか、有料プランもあるし、コスパを考えたら、人間よりそっちの方が良いんじゃねとすら思えて来た。


「はっ! 何を考えているんだ俺は」

 AIと付き合いたいって、人として終わっているじゃないか。

 いくらちょっと彼女との関係に悩んでいるからって、血迷うなよ。

「ん? 由乃さんからか……はい」

『こんばんは。陸翔君、今、ちょっといい?』

「はい。どうしたんですか?」

 いよいよ、人として終わりかけていると焦り始めていると、最愛の彼女から電話がかかってきた。


『陸翔君、もうすぐ期末試験なんだって? 勉強大丈夫?』

「え? あー、はは……まあ、何とかしますよ」

『そう。えへへ、よかったら、また勉強見てあげようか?』

「あ、いいですね。でも、あんまり由乃さんに迷惑をかけたくないので、一人で何とか……」

『迷惑なんて、そんな事ないよ。私も陸翔君に勉強教えてあげたいなって思って。ねえ、今度会わない? 私の家に来てくれる? 土曜なら、ちょうど家に誰もいないの』

 何と向こうから、勉強会のお誘いが来てしまったが、どうしよう?

 いや、本当なら飛びついているところだけど、今はちょっとだけ、一人で考え込みたいと言うか。


「あはは、どうしましょう。俺も予定が……」

『ふーん。そういう事言うんだ。陸翔くん、何か冷たいね』

「ええ? そ、そんな事ないですよ。わかりました、土曜日ですね」

『くす。うん。じゃあ、楽しみに待っているからね』

 由乃さんが一瞬、シュンとした口調で言ってきたので、慌ててお誘いを受ける。

 はあ……やっぱり、由乃さんには弱いな俺。

 ま、勉強を見てもらうだけっていうんだから、そうさせてもらうか。


 そして約束の日になり

「あ、陸翔君。どうぞ、上がって」

「お邪魔します」

 午後に、由乃さんの家に行くと、由乃さんが俺を笑顔で出迎え、二人で家に入る。

 本当に二人きりなんだな……まあ、この家ももう何度か来ているので、だいぶ慣れて来ちゃったな。


「ふふ、座って。ジュース、用意してあるから、飲んで」

「あ、はい。あ……俺、自分でお茶を持ってきたので」

「んー? 何で? オレンジジュースは嫌い?」

「いえ……」

 テーブルの上にコップに注がれたオレンジジュースが置いてあったが、何だか怪しい気配を感じてしまい、自前で持ってきた烏龍茶を飲む。


「随分と失礼なことをするのね、陸翔君」

「え? いや、その……」

 由乃さんは後ろから抱き付きながら、乾いた声で俺にそう耳元で言う。

「ねえ……またお姉さんとしない?」

「う……はは、今日は勉強を見てもらう約束じゃないですか」

「んもう、そんなの建前だってわかっているでしょう。ねえ、シャワー浴びていく?」

 おいおい、由乃さんも何かやけに積極的じゃないか。


「いやー、期末試験も近いですし……んっ!」

「んっ、んん……」

 由乃さんを優しく引き離そうとすると、由乃さんの方からキスをしてきた。

「ん、んん……はあ! ねえ、陸翔くん……またしようよ〜〜」

「う……ど、どうしたんですか、由乃さん? ていうか、またって……」

「この前、ホテルで本当にしたのか確かめたいんでしょう? なら、ここで私とやれば確かめられるよ?」

 なんという大胆なやり方を迫ってくるんだと、感心してしまうが、由乃さん酒とか飲んでないよな?

 人格がもはや変わっているんじゃないかってくらいだが、いっそ本当にやっても良いんじゃないか?


「君、私と散々したいって言ってたよね? あれは嘘だったんだ」

「嘘ではないです! で、でも今の由乃さん、なんかおかしいというか……」

「なら、抱けるよね? おっぱいも見たいんでしょう? 見せてあげるから、ちゃーんと見てね」

「い、いや、その……」

 由乃さんは着ていた白のブラウスも下着も脱ぎ、俺に自身の肌を見せつける。

 目を逸らす事を許さないとばかりに、由乃さんは俺の顔を両手でガッチリ掴み、

「目を見て話さないとね。陸翔君、あなたはまだ高校生だけど、少しはおとなにならなくちゃ。自分の言ったことはちゃんと責任を取らないとね」


「は、はい〜〜……」

 調子に乗ってごめんさいと心の中で何回も謝罪したが、由乃さんはそんな俺を見て頭を優しく撫でながら、

「くす、いい子ね。じゃ、しよっか♪」

「…………」

 もう奈々子でも良いから、誰か来てくれないかなと思ってた。

 そんな最後の望みもここでは叶わなかった。


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