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彼女をNTRれたら、彼女のお姉さんと付き合うことになって、それ以上にラブラブになりました  作者: beru


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第三十四話 元カノとのストレスを今カノで

『それでは、これにて体育祭を終了いたします』

 それから、奈々子とは顔を合わせる事もなく体育祭は終了し、後片付けを始める。

 奈々子との二人三脚は二位とまあまあの結果だったが、他の種目はイマイチだったので、クラス別の総合の順位は真ん中くらいだった。

 まあ、別に優勝したかったわけでもないので、どうでも良いけどさ。


「奈々子は……」

 椅子を片付けている最中、奈々子が何処に居るか確認したが、姿が見当たらなかった。

 体育祭もこれで終わりだし、どうでもいいか。

 あいつの事を学校でも四六時中見ちゃおれん。


「それより、由乃さんに結果報告しないとな」

 どっか人目が付かない場所で……ん?

 片付けも終わり、何処か人気のない所へ行こうと、校舎裏に行くと、体育着のまま蹲って、スマホで電話している女子が目に入ってきた。

 あれは……奈々子じゃないか。

 また男と電話してるのか? 懲りない女だなと思いながら、そっと近づいてみる。

『なんか最近、付き合い悪いじゃん……』

「ごめーん……だからさー、今、ちょっと忙しくて」

 ん? やっぱり男と電話しているみたいだが、何を話しているんだ?


 どうも男からの誘いを断っているようだが、また違うのに乗り換えようとしているのか?

 本当、懲りない女だな……前に痛い目を見たはずなのに。

 まあ

「うん、またね……ちっ、しつこいんだよ、クソオスが」

 盗み聞きするのも気が引けたので、去ろうとすると、奈々子は今までの媚びた口調から、一転して口が悪くなり、舌打ちをして、スマホをしまう。

 何がクソオスだよ、クソなのはてめーだろうが全く……。

 影であんな汚い言葉で罵っているとは、俺も付き合っていたころには、あんなふうに罵られていたんだろう。


 まさかと思うけど、由乃さんはそんな事はないよな?

 姉妹とはいえ、性格はかなり違うし、あのおっとりした由乃さんがあんな汚い言葉を陰でも使うとは思いたくないが、もしかしたら、俺の事も陰でボロクソ言っていたり?


「ちっ、またあのエロガキ、電話してきたよ。本当、しつこい。いい加減、うぜー」


 うーん、想像してみると、そんな由乃さんも何か可愛いかも。

 今度会った時、試しに言ってもらおうかなー。

 俺も性癖が歪んできたなって……。

 ドゴっ!

「いてえっ! な、何だよっ!? って、奈々子っ!」

 そんな妄想を楽しんでいた所、いきなり背後から尻を誰かに蹴られたので、誰かと思うと、奈々子が目を吊り上げて、俺を鬼のような形相で、

「よくも盗み聞きしてくれたじゃない。本当、最低。お姉ちゃんだけでなく、私にまで付き纏う気!?」

「は、はあ? たまたま、通りかかっただけだよ。つか、いちいち蹴るんじゃねえ!」

「私にストーカーしておいて、この位で済むなら優しいくらいでしょ! ああ、もうあんたみたいな男に付き纏われてこっちは滅茶苦茶よ! ああ、ごめんなさい。あんたなんか、男と言いたくないわね。発情した猿と同程度のオスよ。このクスオスっ!」

「…………」

 もう言いたい放題、捲し立てるように俺を思いつく限りの言葉で罵倒してきたので、いい加減、うんざりも通り越してしまった。


 もはや、親の仇にも近いレベルで恨まれているみたいだが、そんなに由乃さんと付き合っているのが気に入らないって、もう異常だろこいつは。

「あー、気分悪い。ったく、何でこんなのと二人三脚なんか……」

 謝りもせずに、奈々子は俺の文句をぶつくさと言いながら、立ち去っていく。

 お前だって、俺と二人三脚やるの了承したんだから、文句言う資格ねえだろ全くよ。


「あーあ、由乃さんにまた慰めてもらおうっと。出るかな……あ、出た」

『こんにちは』

「どうも。体育祭、今、終わったんですよ。二人三脚は二位でした」

『まあ、凄いじゃない』

 人気のない校舎裏で俺も屈みながら小声で、由乃さんに電話をして報告すると、由乃さんも喜んでくれた。

 やっぱり、彼女の声を聞くと癒されるなあ。


「由乃さんとの特訓のおかげですよ。ありがとうございます」

『そんな。二人が頑張ったからでしょう』

「いえいえ、由乃さんが練習に付き合ったからですって。それで、今度の休みにでもまたデートしない―って思ってるんですけどー」

 奈々子に理不尽な暴力を何度も喰らいムカついていたので、早く由乃さんに会って、慰めてもらいたい。

 そうでもなきゃ、耐えられないよ、全く。

『うん。じゃあ、明後日にでも会おうか』

「はい。へへ、何処に行きましょう?」

『何処が良い?』

「ホテルが良いです」

『…………』

「じょ、冗談です。はは、カラオケとかどうですかね……」

 半分冗談だったんだけど、由乃さんも無言で圧をかけてきたので、慌てて訂正する。


 トホホ、まだそういう関係には早いって事なのね。

『それじゃ、午後の一時に駅前で待ち合わせね』

「はい。あー、早く会いたいです」

『くす、もう甘えん坊さんね』

 と、会う約束を済ませ、電話を切り、教室へと戻る。

 ふふ、まあカラオケなら二人きりになれるし、もしかしたらチャンスあるかもなんて期待しながら、


「お待たせ」

「どうも。じゃあ、行きましょうか」

「うん。今日はあいにくの雨で残念ね」

 雨の中、駅前で由乃さんと待ち合わせをし、二人で傘を差しながら、歩いていく。

 これじゃ外をあまり歩き回れないので、カラオケにしておいて良かったかも。


「んしょっと……じゃあ、ドリンクは……きゃっ! こ、こら……体、密着させない」

「へへ、よいではないか」

 二人でカラオケボックスの室内に入ると、由乃さんに必要以上に体を密着させて、体のあちこちを触る。

「あ、ひゃあっ……もう、いきなりおっぱい触らないの」

「二人きりの時は、良いって言ったじゃないですか」

「そ、そうは言ったけど、いきなりは……」

 もう遠慮なく、由乃さんの胸やら太腿やらをお触りしていき、最愛の彼女とのセクハラ……いや、スキンシップを楽しむ。

 本気で嫌がっているなら、止めるけど、そうでないなら止める理由ないんだよなー。


「もう、こういう事がしたくて、カラオケボックスにしたの?」

「はい」

「真顔で言わない。はあ、すっかり発情しちゃっているじゃない」

 ふふ、わかっていたんじゃないの、由乃さんも?

「奈々子との事もあって、色々と溜まっているんですよねー」

「だからって……もう、しょうがないなあ。私にも責任はあるし、やり過ぎない範囲でね」

「やったー。じゃあ、膝枕お願いします」

「あ、もう……甘えん坊ねえ……」

 由乃さんも渋々ながら、そう言ってくれたので、遠慮なく彼女に膝枕してもらう。

 あー、やっぱり良いなあ、由乃さんの膝枕。

 このまま赤ちゃんに戻って、ずっとしらもらいたいかも。


「ふふ、赤ちゃんみたい♪」

「バブー」

「こら、変な声を出さないの。奈々子と

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