第二十一話死神(ラ・ムエルテ)
第二十一話死神
「ユリア様、そろそろ眠りませんと身体に悪いです」
「もうちょっと待て、今日の復習をしてんだ。定着させるために大切なことなんだから」
「それでしたら、私もお手伝いいたします」
私とウィズが復習として身体を動かしていると死神が来た。
「明日に響いても困る」
「眠ってくれだろ、分かった分かった。それと明日こそ絶対に一本とってやるから覚悟しろよ」
なんかウィズが静かだな。
「はぁ、せめてベッドで眠れよな。……よっと」
ギシ
「邪魔したな。しっかりと疲れをとるのじゃぞ」
「あんたもな死神、おやすみ」
「おやすみなさい」
チュンチュンチュンチュン
「ユリア様、起きてください。朝食を食べますよ」
「ふぁ〜、よしっ今日こそ死神から一本とってやる」
私とウィズは死神が作ったご飯を食べた。
「「ごちそうさまでした」」
「さて食べたことじゃし五分ほど休憩してから訓練するぞ」
五分後
ウィズが爺さんたちを連れてきたことを私は気にしないことにした。
「準備万端だ、死神!!」
「おーいミリアちゃん、俺のご飯のために頑張ってくれ」
「私はユリアだ!! 前も間違えてただろ」
「おっと、それはすまんかった。歳には勝てんな、ワッハハハハ」
「歳ってアンタ六十八なんだろまだ若いじゃねえか」
「そう言ってもらえるとなんだか小っ恥ずかしいな」
「ユリア嬢、ユリア嬢ワシは?」
「はいはい、アンタも充分若い若い」
「始めても良いかユリア」
「いつでも来い」
今日の訓練で私は改めて理解した。
ものすごく手加減されていたことに。
「だけどよ、それだけだ。負ける理由にはならねえよ!!」
「その意気だユリア」
三時間後
足下が少しふらつく上に視界もぼやけるが、
「まだだ、まだ動ける」
視界がぼやけるなら、今は捨てる。
目玉を潰されたことぐらい何度もあるし治せる。
さすがに視覚ばかりに頼り過ぎた。
「ユリアの動きに無駄がなくなった」
さっきより断然動きやすい
結局私は死神から一本取れなかった。
「この調子ならユリア、明日の訓練でなら、ワシから一本取れるじゃろう(予想以上の成長速度だ。これならセティアスにも勝てる)」
「はぁ、はぁ、当然だ。ウィズ、この後付き合え」
「お任せください、ユリア様」
私とウィズの元に知らない男が来た。
「初めまして俺の名前カティ・ドルティスだ。明日から君たちの指導に加わることになった。明日には一人増えるから仲良くしてやってくれ」
「感謝するカティ」
「感謝するな、俺は約束を果たすだけだからな」
「だとしてもだ」
目的のカティには会えたのはいいが、この空気の重さは異常だ。
カティが見ている中、死神とウィズは訓練を始めた。
カティが死神に向ける視線で察してしまった。
「失礼なこと聞くが、もしかして死神……死ぬのか」
「死神……あぁ、グランのことか。三日生きられるかわからない、そう言われたよ」
「悪かった」
聞いておいてその言葉しか返せなかった。
もう一度死神に頼んでみよう、訓練を。
翌朝死神には勝ち逃げされた。
知り合いがいなくなるのは、何度味わっても気分が悪い。
ギルマスは私たちが止める。
そうすりゃ手向けにはなるだろ、死神(師匠)。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




