わからないことは後で考えよう
スパイは匂いに敏感でなければならない。
匂いから色んな情報がわかるからだ。
猫のカップルで例えるなら、相手の浮気を見抜く方法だ。
別の猫の匂いがついてないか、チェックできる。
浮気がバレた場合、それはそれは大変なことになる。
そのまま駆け落ちに行くのもあれば、男同士の戦いにもなる。
だが一番怖いのは、女同士での戦いだ。
“みゃ〜?”
“にゃ〜?”
お互い笑顔で相手を問い詰める、雰囲気のヤバさ。
だからスパイに限らず、すべての猫は匂いに注意すべきだ。
匂いの臭い猫はモテない、常識だ。
私はスパイとして常に匂いをチェックしてるから、問題ない。
人間どもの匂いも私はチェックしている。
重要な情報があるかもしれないからだ。
だが人間はデカイ、それは間違いなく事実だ。
そのため、足から匂いをチェックするのだ。
足からの匂いは濃い。そのため分かる情報も多い。
その情報といえば、犬に関することだ。
犬との接触が分かる。
犬と我々猫の関係を言えば、人間での“外国人”というやつだ。
一緒にいる時間が長いと、仲もいいだろ。だが全くの初対面であれば、喧嘩にもなりうる。私から見れば、犬は人間どもとのほうが親しい。
...まさか
我々と同じ、犬の国を立て、人間どもと親交を深めるつもりか...
これは一大事だな。
先手を取られるのを防ぐのが先か、犬とも親交を深めるのが先か、考えないと...
もしかしたら、犬たちにもスパイ活動があるかもしれない。
んんんんんんん〜
...時間があったら考えよう。
足の匂いをチェックされた人間ども “............................”