表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

妖術のかかった箱

 我が家の人間どもは時々朝早く三人一緒に外に出て、夜遅くに帰ってくる。

 “家族旅行”に出かけているらしい。

 その間、私は一人ぼっちで家のお留守番。

 潜入捜査するにはありがたい時間だけど、少々長過ぎる。

 すべてのことを終わらせたとたん、暇猫。

 ご飯は途中で味変わったりしないし、“ネコジャラシ”も動いてくれない。

 今ならわかる、暇猫も楽じゃない。

 できることは食べる、飲む、寝る、暴れまわる、ぼーっとすることのみ。

 実につまらないのである。

 食べれば太る、飲めば排泄、寝れば次の日になる、暴れまわれば怒られる、ぼーっとすれば老いる(気がする)

 全て“ノー”である。

 人間どもはこういうときどうするのだろう。

 “テレビ”を見るらしい。

 私にしてみれば、その変な箱は意味のわからぬムカつくやつである。

 箱の中に人間がいたりするが、その人間らは中から出てこないのだ。

 人間どもはほっといて、我が仲間もいるのだ。

 初めて見たとき、私は!!!???っと目の玉が飛び出て来そうなくらいびっくりしたのである。

 私も箱の中に入ろうとしたが、入れなかった。箱の中が真っ暗になった。

 その後、人間どもにすご~く怒られたのだ。

 わからぬ。仲間を見たとき、挨拶したいのは当然じゃろう。

 後でわかったことだが、それはどうやら妖術がかかってるらしく、中に入れないし、中から外に出ることもできない。

 妖術のかかったものといえば、“カガミ”もそうだった。

 もう一人の自分が中に閉じ込められていて、わたしは焦っていたものだ。

 だが妖術を解く手段を私は持ってないし、見なかったことにした。もう一人の私も焦ってないらしいし。

 妖術ならば人間どもの方が得意みたいだから、猫の国を立ち上げたら、人間どもに任せよう。


 猫にテレビを壊されたときの

   いい大きいやつの心の中    “お金..................”


 

 

 


 


面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。(ペコ)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ