表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/50

四十九話 集金!ハムケン!

 ハムッチとハムケンが話している。どうしたのだろう?

「ハムッチ!警備員していた時のお金はいつ返せるん?」

「……」

 ハムケンの問いにハムッチは答えない。

「結構ハムビタンZ飲んだよね、お金は返さないとね〜」

 口調は優しいが、厳しい事を言うな……

「……ッチ……」

「なんか言ったん?」

 ハムッチはなんとか言葉を出した。

「しばらく無理ッチ……ごめんッチ……」

「そうなん?しばらくは待つから、ちゃんと働いて返してね〜」

 ハムケンはそう言って去って行った。



「ハムッチ!働けるの?」

「働くしかないッチね……だけど計算してみたら、簡単には返せる額じゃないッチ……」

「いくらくらいなの?」

「大体40000円くらいッチ……」

「全然返せる額じゃん!働いて返そうよ!」

「でも40000円ッチよ!?ゲーム何本買えるッチか!あと働き出したらハムビタンZ飲まないとやっていけないッチ!」

 ハムッチは怒り出してしまった。なんとかなだめないと!

「とにかく!ちょっとずつでも返していこうよ!いろんな仕事やってみてさ!ハムッチにも合う仕事があるよ!」

「そうッチかね……とりあえず仕事探してみるッチ!」

 なんとかハムッチは落ち着いた。何か物を壊さないで良かった〜



 次の日……今度はハムニブとハムタクがハムケンと話していた……嫌な予感しかしない……

「二人とも、まだジムに行っているみたいやね〜ところで貸したお金はいつ返せるん?」

 前に怒られたのにまだ借りているのか!?

「……少し働いて返しているぞ!」

「そうじゃ!全部じゃないけど、少しは返してるんじゃ!」

「二人は、筋トレするためにハムビタンZも買っているよね〜そのお金貰ってないよ〜あとハムビタンZは2100円に値上がりしてるからね〜」

 なに!それは初耳だ!ハムケンはさらに続ける。

「前にも働いて返してって言ったよね。とにかく貸したお金は返してね〜」

 ハムケンは去って行った。




「ハムニブとハムタク!働かないとダメじゃないか!」

「筋トレしていると筋肉痛になるぞ!筋肉痛になったら働きにくいぞ!」

「そうじゃ!筋肉痛で働くのしんどいんじゃ!」

 そんな事言われても……なんとか二人を働かせないと!

「二人とも!力はあるんだからそれを活かした仕事探そうよ!」

「それはしんどいぞ!」

「力仕事をしたら、いい筋トレになるかもしれないよ!」

 おれがこう言うと二人はハッとした。

「そうじゃ!ハムニブ!そんな仕事探すんじゃ!」

「その手があったかぞ!」

 二人も仕事を探し出した。良かった!




 今度はコタローとハムケンが話している。

「コタロー!ときめきメーターのお金まだ貰ってないよ。メイド喫茶のお金も貰ってないけん!」

「すまねえっすハムケン!バズる動画を撮って返すっすから、待ってくれっす!」

「いつまで待てばいいん?なかなか再生数伸びてないんよ。普通に働いて返して欲しいんよ」

「働いたら動画撮れなくなっちゃうっすよ……でもしょうがないっすね。少しずつでも働くっす!」

 良かったこれで解決だ!しかし……




「ユーキ!ユーキもお金返してないよ!」

 見守っていたおれにも、催促がきた!

「あれ?おれお金借りてたっけ?」

「宇宙怪人ウイルスにみんなが罹った時の薬代、貰ってないよ!」

 ああ!あの時のお金か!しかし今は持ち合わせがない……

「ハムケン……新しいバイト探して返すよ……」

「ならいいんよ〜ちゃんと返してね〜」

 とりあえずは待ってくれるみたいだ。




 おれには一つ気になる事がある。ハムスター達が宇宙怪人銀行から借りた4000万の事だ。父さんが肩代わりしたが……ハムスター達は父さんに返しているのだろうか?

 おそらくハムケン以外のハムスター達は返せないだろう。ハムケンは返しているのだろうか?聞いてみる。

「お父さんにはお金返したんよ〜全額耳揃えね〜」

「え!マジで!ハムケンが借りた1000万を返したってこと!?」

「違うんよ〜ワシ達宇宙怪人ハムスターが借りた4000万返したんよ〜」

「え!ええーーー!!!」



 父さんに聞いてみたが、どうやら本当のようだ。しかしどうやって返したんだ?それも聞いてみよう。

「ハムビタンZ売りまくって返したんよ〜ハムビタンZを一本

5000円で売ったらすごく儲かったんよ〜」

 5000円で売ったのか!?それでも売れるんだ!だが原価はいくらなんだろうか?教えてくれないと思うが……

 それでも聞いてみよう。

「それは教えられないね〜まあ1000円で売っても利益が出るて事だけは言えるんよ〜」

「5000円で売ったらぼろ儲けじゃん……」

「安く仕入れて高く売るのが商売の基本やけんね〜」

 確かにそうだが……まあ父さんに返してくれた事は良かった。しかしハムケンは商売上手だな……



 ちなみにおれとハムケン以外のハムスター達は借金を返すために働き出した。おれ達も頑張らないとな!


次回予告

ユーキの秘密が明らかに!

次回

最終話 宇宙怪人ハムスターは永遠に

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ