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二十七話 開設!コタローチャンネル

 今はねこことコタローしか部屋にいない。ねここは人間の姿で漫画を読んでいる。

「ねここ!バイト代で漫画を買ったんだね!どんな漫画が好きなの?」

「面白い漫画ならどのジャンルでもいいわ。私、雑食なのよ」

「そうなんだ!おれもねここの買った漫画読んでもいい?」

「キレイに読むならいいわよ。折り目をつけないでね。あとお菓子食べながら読むのも禁止よ!」

「わかった。気を付けて読むよ」

 しかしコタローはさっきからスマホをずっと見ている。なにを見ているのだろうか?聞いてみる。

「ハムチューブを見ているっす!見切れないほどあるっす!最近はずっと見ているっす!」

 ハムチューブとは動画投稿サイトだ。

「確かに最近はずっとスマホ見ているね。そうだ!コタロー、自分で動画を投稿してみない?」

「っす?自分でっすか?考えた事もなかったっす!やってみたいっす!」

「まずはショート動画からやってみよう!」

 おれ達は軽い気持ちで動画を撮る事にした。それがあんな事になるなんて……おれ達は思ってもいなかった……






「さあ!コタロー撮るよ!全力〇〇いくよ!」

「気合入れていくっす!」

 コタローは全力笑顔、全力真顔とこなしていった。そして

「コタローこれで最後だよ!ハイチーズ!」

「ふう終わったっすか?こんな動画で見てくれるっすかね?」

「投稿してみないとわからないよ!コタロー、まずは投稿してみようよ!」

 コタローは、ハッとした顔をして

「そうっすね!上げてみるっす!」

 と言って。すぐに動画を投稿した。次の日……

「ユーキ!動画の再生数が1000回いったっす!」

「おー!そうか!すごいじゃん。」

 始めて投稿する動画はあんまり伸びないものらしい。やっぱり宇宙怪人ハムスターだから伸びたのだろうか?

 コタローはその後もちょくちょく動画を上げていた。





「ユーキ、ゲーム実況ってものがしたいっす!」

「え!でもゲーム実況の動画を作るには、良いパソコンがないとキツイみたいだよ!コタローお金あるの?」

「宇宙怪人銀行から借りるっす!」

 そうきたか……しかし

「借りても返せるの!?プロのハムチューバーとしてやっていくの大変だよ!稼いでるのはほんの一握りだよ!」

「大丈夫っす!スマホで撮った動画も10000再生いくようになったっす!このままいけば100万再生もすぐっす!」

 本当に大丈夫だろうか……ハムッチ、ハムニブ、ハムタクの三人は借金の返済で苦しんでるみたいだけど……

「もし失敗したらちゃんと働いて返せる?」

「頑張って返すっす!」

 覚悟があるのなら止めれない。

「わかった!頑張れよ!」

「おうっす!」

 コタローはすぐに宇宙怪人銀行へ向かった。とりあえず500万円借りてきた。ハムチューバーとして成功したらいいけど……





 コタローは家の倉庫になっていた部屋を片付けて、実況部屋にした。パソコンやモニターも買ってきた。さっそく実況動画を撮るみたいだ。おれは見守る事にした。

「みなさん初めましてっす!今日はハムトゥーンやっていくっす!」

 ハムトゥーンはペンキを塗り合うアクションシューティングゲームだ。コタローは今Bランクだ。正直Bランクで人気実況者になるのは難しいが……

「なんとかSランクまで上がれるように頑張るっす!」

 ゲームが始まった。コタローはBランクでもなかなかキルが出来ない。しかしペンキで塗ってはいる。

「みんな強いっす!頑張るっす!」

 しかしコタローのチームは負けてしまった。その後しばらく実況動画を撮っていたが

「今日はここまでっす!見てくれたみなさんありがとうございましたっす!」

 動画を撮り終わったようだ。

「コタロー!これから動画を編集するの?」

「そうっす!面白く編集するっす!」

 コタローは何時間もかけて編集して動画を上げた。しかし……

「頑張ったのに、10000再生しかいかなかったっす!1000円しかもらえないっすよ!これじゃ借金かえせないっす!」

「やばいな……これからどうするの?もっと動画上げるとか?」

「普通に働いて借金返すっす。」

「え!ええーーー!!!」




 おれとコタローはすっかりおなじみの、資材運搬の仕事をしている。

「コタロー!次はこっちな!」

「ハイっす!持って行くっす!」

 コタローは職人さんからの指示にもちゃんと従っている。

 おれは話しかけてみた。

「コタロー、頑張ってるね!」

「これも稼げるハムチューバーになるために必要な事っす!頑張るっす!」

 そして仕事が終わった。コタローは給料を借金を返すために、使わないみたいだ。

「今日はジュースとか買わないっす!お菓子も買わないっす!」

「えらいぞ!コタロー!」

 おれは安定した仕事を探すため次の日から資材運搬の仕事には行かなかったがコタローは仕事に行ったようだ。

 働いてくれるのはいいんだが……借金をする前から働いてくれたら良かったのに……借金返せたらいいけど……

次回予告

ハムケン

「ユーキバイト先のコンビニ潰れるんよ!」

ユーキ

「え!ハムケンこれからどうするの?」

ハムケン

「自分のコンビニ持つんよ!」

ハムケンは自分のコンビニを繁盛させることが出来るのか!?

次回

新店舗!ハムケンコンビニ

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