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二十五話 ハムニブと野球用品店

 ハムニブは今日も野球道具の手入れをしている。

「ハムニブ!熱心だね!」

「グローブはちゃんと手入れすれば十年二十年と使えるぞ!金属バットも長く使えるぞ!」

「へー!そうなんだ!ところでハムニブはバイトしないの?野球やるのにもお金かかるでしょ?」

「今はユーキのお父さんがたまにお金くれるぞ!だから野球続けれているぞ!でも確かに俺も働いた方がいいかも……だぞ!」

 そういえば父さん野球好きだったっけ……それなら!

「ハムニブの知識を活かせる仕事探そうよ!」

「ぞ!それはいいぞ!」

 おれ達は探してみた。そしてスポーツ用品店の求人を見つけた。速攻電話してみる。すると

「明日面接になったぞ!」

 そしてハムニブは面接に行った。野球道具の知識があるので、その場で採用が決まった!

「頑張るぞ!」

 おれは様子を見に行く事にした。






 ハムニブは真面目に仕事している。そしてお客さんが来た!

「すいません!グローブってどう手入れしたらいいですか?」

「まず汚れを落として、その次はワックスを使うんだぞ!こう塗ったらいいぞ!」

 野球に関わる質問だったから、ハムニブは丁寧に対応する事が出来た!

 次のお客さんが来た!

「すいません。サッカーのボールってどれ選べばいいですか?」

「サッカーのボール??どれもいっしょじゃないのかぞ?」

 ハムニブは質問に答えられない……しかしおれもわからないし……

 そうだ!

「ハムニブ!店長呼んできなよ!」

 ハムニブはすぐ呼んできた。なんとかその場は乗り切ったが……

「ハムニブ君!野球以外の用品の事も勉強してね!」

 店長に怒られてしまった。ハムニブは

「頑張りますぞ!」

 と言っているが、大丈夫だろうか?

 ハムニブは一か月仕事に行ったが……

「スポーツ用品店はクビになったぞ…野球以外のスポーツの用具の事は覚えられなかったぞ…」

「え、ええーーー!!!」





 ハムニブはクビになってから野球専門の用品店の求人を探している。

「ハムニブ!求人あった?」

「ないぞ……俺野球専門店なら働けるのにぞ!」

「そっか……そんな都合よく見つからないよね……」

 ハムニブは何か思いついた顔をして

「そうだぞ!無ければ作ればいいんだぞ!」

 と言った。え!作るだって!

「ハムニブ、でも作るとなればお金かかるよ!どうするの?」

「宇宙怪人銀行から借りるんだぞ!」

「ハムニブも借りちゃうの!?そんな簡単にお金貸してくれるかな?」

「行って見なければわからんぞ!」

 ハムニブは早速、宇宙怪人銀行に行ったそして……

「1000万円貸してくれたぞ!これで野球専門店作るぞ!」

 ハムニブも借金してしまった……宇宙怪人銀行って簡単に貸してくれるんだな……






 ハムニブは元々お店だった物件を見つけて、そこに野球専門店を開いた。おれ達は手伝う事にした。ハムニブはバイト代を出してくれる。

「今日オープンだぞ!みなさん来てくれだぞ!」

 オープンの日だからかお客さんが来てくれる。おれとハムニブは店先に立ってお客さんを呼び込んでいる。

「忙しいわね。野球専門店ってそんなに需要があるものかしら……」

 ねここもレジ打ちをしてくれている。

「ボールがどんどん売れるっす!これは儲かるっす!」

 コタローも品出しをしてくれている。

「キャッチャーミットはこれやけん!」

 ハムケンはお客さんの案内をしてくれている。

 他のみんなもいろいろ手伝ってくれた!そして閉店の時間になった!

「みんなありがとうだぞ!今日は儲かったからみんなに追加で寸志渡すぞ!」

「「やったーーー!!!」」

 おれ達はみんなで喜んだ!これがずっと続くといいけど……





 ハムニブが店を開いてから一か月ぐらい経った。始めの頃はみんなも手伝えていたが、それぞれ用事などがあってなかなか手伝えない時が増えていった。

「ユーキ、ハムニブちゃん遅いね。晩御飯の時間になっても帰ってこないね。」

 今日はハムニブは一人で店を開けている。店の閉店時間は過ぎているが帰ってこない……電話してみる。

「ハムニブ!そろそろ帰れないの?」

「品出しが終わらんぞ!まだ帰れないぞ……」

「明日はおれも手伝うからさ。切り上げて帰ってこいよ!」

「ぞ!なら帰るぞ!」

 ハムニブは家に帰ってきた。毛並みが悪くなっている……

 晩御飯を食べたら速攻寝ちゃった。

 そして次の日……

「やばいぞ!店の鍵閉め忘れたぞ!店行くぞ!」

 おれ達は店へ向かった!

「なんだよ……これ……もぬけの殻じゃないか!」

 店は泥棒が入ったのか、商品の野球用品は一つもなかった!

「こんなの!どうしたらいいんだぞ!大量に仕入れられるお金はもうないぞ……防犯カメラも付けてないんだぞ……」

 ハムニブは床に手をついている、ショックを受けているようだ……

「ハムニブ!また宇宙怪人銀行にお金を借りようよ!」

「ぞ!行ってみるぞ!」

 ハムニブはすぐ宇宙怪人銀行へと向かった。しかし……

「ユーキ、貸してくれなかったぞ…もうこれ以上貸せないってぞ!」

「え、ええーーー!!!」

 結局ハムニブは店を閉めた……1000万円の借金だけ残ってしまった。返せるだろうか?



次回予告

ハムタク

「ラーメン屋開くんじゃ!」

ユーキ

「マジで…」

ハムタクはラーメン屋を流行らせる事が出来るのか!?

次回

ハムタクとラーメン屋

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