二十四話 ハムッチとゲーセン
今はハムスター達は、ハムッチ以外いない。ねここはネコの姿になって寝っ転がっている。
「ねここ、寝る時はネコの姿で寝るよね。何でなの?」
「ネコの姿の方が寝る時ラクなのよ!他の時は人の姿の方がラクだわ」
そうなのか。ハムスター達はずっと巨大化してるのに……宇宙怪人でも違うんだな。
ハムッチも寝っ転がっている。
「ハムッチ!今日はゲームしないの?」
「今持ってるゲームは、やり込んだッチ!あ!そうだッチ!ユーキとねここ、ゲーセン行かないッチか?」
「おれはいいけど……ねここはどう?」
「寝るのも飽きたし、別にいいわよ」
ゲーセン行くのはいいんだが……しかし……
「ハムッチ、ゲーセンで切れないでよ!機械を破壊しないでね!」
「わかってるッチ!そのくらいわきまえてるッチ!」
なら大丈夫かな。おれ達はゲーセンへ行く事にした。
ゲーセンに着いた!
「これやってみない?」
「いいッチよ!」
ねこことハムッチは、ゲーセンの入り口にある太鼓を叩いて遊ぶ音ゲーの太鼓の名人で遊ぶようだ!
「難易度は……普通にしましょ!」
二人は遊び始めた。しかし……
「結構難しいッチ!でも頑張るッチ!」
二人は必死で遊んでいるが……二人とも下手すぎる。普通なのに全然うまく叩けない。
そして一曲終わった。二人ともクリア出来なかった……しかし
「私の方がうまく出来たッチ!嬉しいッチ!」
「負けたわ。ハムッチ!なかなかやるじゃない!」
二人は楽しそうだ。ゲームは楽しむものだからこれでいいのかもしれない……ハムッチもゲーム下手だが、ねここも下手なようだ、ねここがいればハムッチも切れる事はないだろう。
「なにこれ!このゲームで遊びましょう!」
ねここはドラム式洗濯機のような音ゲーの、メイメイで遊びたいようだ。
「ハムッチ!ねここといっしょに遊べば?」
「仕方ないッチね!遊ぶッチ!」
二人はお金を入れて遊びだした。問題は難易度選択だ。今回はアドバイスしてみる。
「二人とも初めてやるんだし、イージーにした方がいいんじゃない?」
「ノーマルで大丈夫よ。ハムッチはどう?」
「イージーじゃ簡単すぎるッチ!ノーマルで遊ぶッチ!」
二人ともノーマルで遊ぶみたいだ……クリア出来るだろうか?
「なかなか難しいッチ!」
「全然押せないわよ!」
それ見たことか!二人ともやっぱり下手だ。
「出来ないッチ!ムカつくッチ!」
ハムッチが切れかけている!ボタンを叩く勢いも強くなってきた!なんとかなだめないと!
「ハムッチ!切れちゃダメだよ!落ち着いて!」
「は!そうッチ!楽しまないといけないッチ!」
ハムッチはまだ切れてはいないようだ。
そして二人のゲームは終わった。二人ともクリア出来なかった……
「クリア出来なかったけど楽しかったわ!」
「まあまあ楽しめたッチ!」
二人は楽しく遊べたようだ。
「次はロボットVSがしたいッチ」
ハムッチはロボット同士で二人一組になって戦う対戦ゲームがしたいようだ。
「あれ難しそうだわ。私はパスで」
「じゃあ、ユーキ!いっしょにやるッチ!」
「ハムッチ、対戦するゲームだよ。切れずにやれる?」
「大丈夫ッチ!」
本当に大丈夫だろうか?まあ今日のハムッチは冷静だ。大丈夫だろう。
100円を入れてゲームが始まった。二人とも初めて遊ぶので、まずはコンピュータと戦ってみる。
「攻撃がバンバン当たるッチ!面白いッチ!」
ハムッチは上機嫌だ。ハムッチにバレないように一番弱いコンピュータにしたので楽勝だ。おれ達は勝利した。
「勝ったッチー!ユーキ、次はネット対戦したいッチ!」
「ネット対戦か……ハムッチ、強い相手とあたるかもしれないよ!絶対に切れちゃダメだよ」
「わかってるッチ!」
おれ達はさらに100円入れた。ネット対戦のモードを選ぶ。
するとすぐにマッチングした。相手も初めてのネット対戦のようだ。これなら勝てるかも……
「ハムッチ、始めは距離を取るよ!」
「そんな事したら勝てないッチ!突撃するッチ!」
ハムッチは一人で突撃していった!案の定相手二人にタコ殴りにされる。速攻でやられてしまった!
「何でッチか!次こそやってやるッチ!」
このゲームは一回やられても復活出来る。次はおれもフォローしないと……
しかし、次もやられてしまった……結局おれ達は負けてしまった。
「チクショーッチ!こんなゲームがあるからいけないッチ!ムカつくッチ!」
ハムッチは切れている!なだめないと!
「ハムッチ!落ち着いて!このゲーム高いよ!」
しかし、ハムッチはゲームの画面に拳をぶつけた!大きな音がしてロボットVSの画面は割れた……
「ユーキの方の画面も壊してやるッチ!」
「やめろーー!!!」
ハムッチはおれが遊んでいた機体の画面も壊してしまった……
二台も壊してしまった……これはやばいぞ……
「なにやってるんですか!!これ一台250万しますよ!」
すぐに店員さんがやってきた。するとハムッチは
「やばいッチ……」
と言って小さくなって逃げようとするも
「ハムッチ!逃げちゃダメよ!ユーキに迷惑がかかるでしょ!」
すぐねここに捕まった。ナイスねここ!おれ達は店員さんに謝った。
「すみませんでした……」
「ごめんなさい……」
「申し訳ないッチ……弁償するッチ」
「ん?弁償できるの?ハムッチ?」
「最近地球に住む宇宙怪人のための銀行ができたッチ!そこから借りるッチ!」
ゲーセン側は弁償するならと、警察には届けないでくれた。
次の日ハムッチは宇宙怪人銀行へ行って500万円借りて弁償した。
デカい借金ができてしまった。働いて返さないと……
次回予告
ユーキ
「ハムニブスポーツ用品店で働かない?
ハムニブ
「いいぞ!」
ハムニブはスポーツ用品店で働けるのか!?
次回
ハムニブと野球用品店