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二十一話 今夜はすき焼き!

 今日、おれ達は資材運搬の仕事をしている。コンビニバイトが休みなので、ハムケンも仕事に来ている。

「結構重いんよ……この仕事大変なんよー」

 ハムケンは、しんどいながらも頑張っているようだ。

 おれ達がなぜ揃って働いているのかというと、今夜はすき焼きなのだ。たまにしか食べれないご馳走を働いてお腹を空かせようとしているのだ。

「今日は楽しみっすねー仕事にも精が出るっすー」

「そうじゃなー楽しみじゃ!」

 ハムスター達も楽しみにしている。

「ユーキ、俺は白菜っていうのを買ってきたらいいんだぞ?」

「私は確か……春菊だッチね!」

「そうだよ!間違わないように買ってきてね!」

 今回のすき焼きはみんな一品、具材を買ってくる事になっている。母さんが提案したのだ。

「よし、今日の仕事はここで終わりだ!ハムスター達とユーキ君おつかれさま!」

 職人さんの言葉で仕事は終わった!よし、これですき焼きを美味しく食べれるぞ!

「おいらはしらたきってやつを買ってきたら良いっすね!」

「ワシはお肉やけん!美味しいやつ買ってくるけん!」

「僕は椎茸じゃの!」

 各自買ってくる物は覚えているようだ。しかし不安だ……

 ハムスター達はちゃんと買ってこれるだろうか?





「ただいまーちゃんとすき焼きのタレ買ってきたよー」

 おれが一番に帰ってきたようだ。

「ユーキ、おかえりちゃ!」

 一休も大きくなってすき焼きが出来るのを待っているようだ。

「ユーキ、おかえりー。一休ちゃんもいっしょに買い物に行ったのよ。えのきを買ったのよ!」

「そうか!一休頑張ったじゃん!」

 一休は褒められてうれしそうだ。一休は大きくなるのがしんどいらしく、あんまり大きくならないのだ。






「ただいまだぞ!白菜買ってきたぞ!」

「おかえりー白菜出して」

 ハムニブは買ってきた物を出した。しかし……

「ハムニブ!これキャベツだよ!白菜じゃないよ!」

「あれ?白菜だと思ったぞ……」

 ハムニブは違う物を買ってきてしまった……しかし母さんは、

「キャベツでもすき焼き出来るよ。これでいこうよ!」

「えーマジでー!」

 結局キャベツですき焼きする事になった……

「ただいまっす!買ってきたっす!」

「おかえりーしらたき出して!」

 コタローは買ってきた物を出した。しかし……

「コタロー、これ、はるさめだよ!しらたきじゃないよ!」

「これ違うっすか?あれ?」

 コタローも違う物を買ってきてしまった……しかし母さんが、

「はるさめも入れてみましょうよ。多分美味しいよ!」

 はるさめもすき焼きに入れる事になった……

「ただいまじゃ!買ってきたんじゃ!」

「おかえりー椎茸出して!」

 ハムタクは買ってきた物を出した。しかし……

「ハムタク!これエリンギだよ!椎茸じゃないよ!」

「椎茸こんな感じじゃなかったかじゃ?違うのじゃ?」

 ハムタクも違う物を買ってきてしまった……しかし母さんは、

「エリンギも入れてみようよ!エリンギ美味しいからいけるよ!」

 エリンギもすき焼きに入れる事になった……






 あとはハムケンとハムッチだが、帰りが遅い……何をやっているんだ……

「お腹減ったちゃ!どこで道草食っているちゃ!」

「お腹減ったじゃ!」

 みんなお腹が空いている……その時

「ただいまーッチ!春菊取ってきたッチ!」

「え?取ってきた?とにかく出してみてよ!」

 ハムッチは取ってきた物を出した。しかし……

「これその辺の野草じゃん!これは春菊じゃないよ!」

「これを春菊だと思っていたッチ…」

 ハムッチは春菊を知らなかったようだ……その時母さんが

「これノビルだよ!食べられるからすき焼きに入れてみようよ!」

 野草まですき焼きに入れる事になった……本当に大丈夫だろうか?

「ただいまやけん!お肉買ってきたんよー」

 ハムケンも帰ってきた。ちゃんとすき焼き用のお肉買ってきてるだろうか?嫌な予感がする……

「おかえりーお肉出してよ!」

 ハムケンは買ってきた物を出した。しかし……

「これ鶏肉だよ!すき焼きは牛肉だよ!」

「そうなん?分からなかったんよ、ごめんやけん…」

 鶏肉ですき焼き出来るのだろうか……その時母さんは

「鶏肉でもすき焼き作れるよ!やってみようよ!」

 と言ってすき焼きを作り出した。

「ハムケンちゃん、牛脂は買ってきた?」

「牛脂はちゃんと買ったんよー」

 なぜ牛肉は買わずに牛脂を買っているんだ……

「ただいま!」

 父さんが帰ってきた!父さんは焼き豆腐担当だ。

「おかえりー焼き豆腐出して!」

 父さんは買ってきた物を出した。しかし……

「これ普通の豆腐だよ!焼き豆腐買ってきてよ!」

「あれ?間違えちゃったか?」

 父さんも違う物を買ってきてしまった。しかし母さんは

「豆腐もすき焼き入れようよ!多分美味しいよ!」

 豆腐も入れる事になった……もう何でもありだ……





 そしてすき焼きが完成した!おれ達は一斉に食べた。

「うま〜い!すき焼きっていろいろ入れれるんだな!」

 ハムスター達も

「「「「「うまい!!!」」」」」

 と喜びの声を上げた。

 結局うまかったからいいけど……やっぱり普通のすき焼きも食べたいな……

次回予告

母さん

「一休ちゃんが太ちゃったのよ」

ユーキ

「じゃあダイエットだな!」

一休はダイエット出来るのか!?

次回

「怠け者ねず一休!」

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