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十八話 最新ゲーム機を手に入れろ!

「ユーキ!協力してくれッチ!」

 ハムッチはそう言って部屋に入ってきた。

「ハムッチどうしたの?」

「SP5が発売されるッチ!欲しいッチ!」

 SP5とは最近発売されたゲーム機だ。かなり入手困難で高値で転売もされてるらしい。

「でもどう協力すればいいの?」

「近くのゲーム屋で抽選があるッチ!いっしょに並んで抽選に参加してほしいッチ!」

「ならいっしょに行こうか」

 今は他のハムスター達は出ている。ハムッチと二人で行くことにした。買えればいいけど……





 おれ達は近所のゲーム屋に来た。すごい人数が並んでいる……

「ハムッチ、このゲーム屋は何台入荷するの?」

「五台ッチ!」

「たったの五台なの?これ無理じゃない?」

 明らかに五十人くらいは並んでいるぞ!手に入れられる確率は低そうだ。

「でも並ばないと手に入らないッチ!」

 まあそうだが……お!店員さんが出てきた。

「はーいこれから抽選券をお配りします!」

 おれ達は抽選券を二枚手に入れた。そして抽選が始まった。

 店員さんは箱の中から当たりの番号を引くみたいだ。

 一枚……二枚と引かれていく。しかしおれ達の番号ではなかった。

「当たってくれッチ!」

 ハムッチは祈っている。三枚…四枚引かれたが、おれ達は当たらない。

「最後!頼むッチ!」

 そして最後の番号が引かれた。おれ達の番号ではなかった……

 おれ達は見事に当たらなかった。

「これで抽選終わりでーす。次の抽選は来週です!」

「ハムッチ、来週まで待とうよ……」

「ぐぬぬ……来週も来るッチ……」

 おれ達は何も得られず、家に帰った。





 来週も近所のゲーム屋に向かった。今回はコタローとハムケンも連れて来た。しかし並んでいる人は先週よりも多いぞ!

「すごい人数並んでるっすね!これ当たるんっすか?」

「うーん、まあ抽選してみないとわからないよ……」

「多分、転売目的の人が多いけん!これからも人増えると思うんよ……」

 ハムケンが言った通りその後も人が増えていった。しかしハムッチは

「私、運が良いッチ!今回こそ当たるッチ!」

 何故か自信満々だ……

「今回は何台あるの?」

「今回は三台ッチ!」

 前より減ってる…当たる確率はかなり低くそうだ……

 抽選券が配られて、抽選が行われた、しかし……

「今回もダメだったッチ!!なんでッチ!!」

 ハムッチはキレかけている……コタローとハムケンといっしょにハムッチをなだめながら家に帰った





 今日はたまたまハムスター達五人が家に居る。そんな時……

「みんな、SP5買うのに手伝って欲しいッチ!」

 急にハムッチがしゃべった!

「ハムッチ、どこで抽選があるんぞ!」

「ホドバシカメラッチ!」

 ホドバシカメラは大手電気店だ。

「しょうがないじゃ!俺達も行くんじゃ!」

「一休も連れて行くッチ!」

 一休とはねず一休の事だ。おれ達は一休と呼んでいる。

「おれっち嫌ちゃ!おまえ達と違ってでかくなるのしんどいちゃ!」

「一人でも多く人数がいるッチ!抽選券もらう時にデカくなればいいッチ!」

「そうなんちゃ?じゃあ行ってやるちゃ!」

 おれ達は一休もケージに入れて連れて行く事にした。






 ホドバシカメラに着いた!お祭りでも見た事ない人の数だ!

 500人以上いるんじゃないか?

 とりあえずおれ達は列の最後尾に並ぶ。抽選券をもらうだけでも一苦労だ。

「どんだけ待つっすか……帰りたいっす……」

「コンビニ行きたいんよ」

「みんな我慢してくれッチ!どうしても欲しいッチ!」

 いろいろ言いながら一時間近く並んで、やっと抽選券を手に入れた。

「抽選券を持っている人だけがSP5買えますよ!注意してくださいね」

 っと店員さんから注意があった。別の人が買いにいったらいけないのか……

「抽選結果が出たッチ!」

 抽選の結果が張り出された!おれ達は各自、自分の番号を探す。おれの番号は無かった……

「俺の番号は無かったぞ!でも一休の番号はあったぞ!」

「マジかッチ!」

 ハムッチは喜んでいる。ちなみに他のハムスター達の番号は無かったようだ。

「おれっち買いに行くの嫌ちゃ!デカくなるのしんどいちゃ」

「一休行ってくれッチどうしても欲しいッチ!」

 ハムッチは一休を説得した。そして……

「そこまで言うなら行ってやるちゃ!」

 結局、一休はハムッチからお金を受け取って買いに行ってくれた。

「みんなありがとうッチ大事にするッチ!」

 ハムッチは喜んだ!買えて良かった!





 あれから一週間経った。ハムッチはSP5で遊んでいるだろうか?おれはゲーム機があるリビングへ向かった。

「ハムッチ!SP5で遊んでる?」

「やるゲームないから売ったッチ!」

「え?売った?」

 大事にするのではなかったのか?

「二倍の値段で売れたッチ!」

「え、えーと、一休には言ったの?」

「一休にもちゃんと言ったッチ!一万渡したら納得してたッチ!」

「ええー!!」

 結局世の中金なのか?その後ハムッチはSP5を転売するために買いに行ってたが、買える事は無かった。

運を使い果たしたようだ……

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