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一話 宇宙怪人ハムスター

 この物語はおれユーキが一匹のハムスターを拾うところから始まる……


 ある日、家の前にハムスターが一匹捨ててあった。

「勝手に捨てていくなよ……」

 とつぶやきながらも可哀相なので飼うことにした。

 おれん家は一軒家なので飼うことには問題がない


 しかし次の日にも一匹捨てられていた。

「まあ二匹も一匹も変わらんか……」

 そう思ったので二匹目も飼うことにした。


 ところがその次の日も次の日も捨てられていた。

 結局五匹まで増えてしまった!


「これはどうしたものかな……」

 と思いながらよくハムスターを見てみると、一匹一匹身につけている物が違うのだ。

 赤のネクタイ、黄色のマフラー、青の蝶ネクタイ、緑のスカーフ、ピンクの帽子

 おれは色で見分ける事にした。


 だんだんハムスターたちもなついてきて、可愛く感じてきた。

 そんな時だった


 おれはエサのひまわりの種を買いに行って帰ってきた

「おーいハムたちごはんだよ!」

 そう言って扉を開けると……

 ハムスター達が人のサイズに巨大化していた……

「おかえり〜」

 おかえりじゃねえよ。てか巨大化したハムスターがしゃべったぞ!

「しゃべれるの!」

「おれたち宇宙怪人だからしゃべれるんっす」

 赤ハムがそう言った。

 宇宙怪人ってなんだよ、巨大化も出来て、しゃべれるのか?

 何から聞けばいいか迷っていると……


「ひまわりの種ちょうだいッチ!」

 ピンクハムがそう言ったので

「あぁ……」

 ひまわりの種を渡してしまった。

「おなかすいたッチ!」

 袋を開けてハムスター達はすごい勢いで食べ出した!

 あっという間に食べてしまった……

「もうないんじゃ〜」

「もうないよ!」

 こいつらどんだけ食えるんだ……

 とにかく問い詰めないと……


 そう思ったときだった!

 部屋の窓を割ってネコが入ってきた!

「やばい宇宙怪人ネコだぞ!」

 ハムスターの一匹がそう言うと、ハム達はどんどん小さくなっていった!

「宇宙怪人って何?今どういう状況だよ!誰か説明して!」

 おれは心の底からこの言葉を叫んだときだった。

 なんとおれも小さくなっていったのだ。



 おれはすっかりハムスターサイズになってしまった……

 なんでなんだよと思っていると、緑のハムスターが話しかけてきた。

「ユーキも小さくなったんや、とりあえず危ないからおれの背中にのるんよ」

 はっとなって周りをみるとネコとハムスター達が戦っていた。

 おれは緑ハムの背中に乗る事にした

「どういう状況だよ!なんで戦っているんだ!」

「説明している時間ないけん!とにかくアイツは宇宙怪人ネコでワシらの敵なんよ!」

 そうなのか……でもネコはハムスターの何倍も体が大きいぞ、五匹で勝てるのだろうか?

「勝算はあるのか?」

「正直きびしいんよ、ワシ達宇宙怪人ハムスターは力はまあまああるけど、あんまり頭は良くないんよ」

「じゃあおれが指示を出すから、そのとおりに戦えるか」

 このままじゃおれもやばい、宇宙怪人ネコ?をなんとかしないと!

「良いアイデアやね、じゃあハムシーバを渡すからそれで指示を出してや!」

 ハムシーバ?トランシーバーみたいなものか?とにかくこれで指示を伝えられそうだ。

「あとワシ達宇宙怪人ハムスターにはそれぞれ名前があるんよまあ自己紹介出来てないから色で呼んでや〜」

「よっしゃ!じゃあどのハムスターがいちばん強いんだ?」

「それは赤ハムやね。」

 緑ハムは、赤ハム、青ハム、黄ハム、ピンクハム、緑ハムの順番で強い事を教えてくれた。

 とりあえず出来る事をやるか!



 周りを見渡すと、赤ハムを中心にハムスター達が戦っている。

 ネコはねこパンチを右手で繰り出している、繰り出すたびにハムスター達は吹っ飛んでいる。

「みんなあきらめるなっす!ユーキがなんとかしてくれるっす!」

 赤ハムが周りを鼓舞している。

 よく見たらネコはふりふりのスカートを着ている。飼い猫なんだろうか?

 部屋には、今いる場所から見て左、窓側の方に小学生から使っている机がある。机の上にはノートパソコンがある、そうだ!

「おい緑ハム、おまえ達はノートパソコンを持ち上げられるか?」

「それは、何キロくらいなん?」

「だいたい2キロくらいだ!」

「それやったら3人だったら持ち上げれるんよ。でも遠くに投げる事は出来んよ」

 なるほど……今ネコは今いる場所から右、押し入れの方にいる。

 机の方に誘導すれば、勝機はある!

「押し入れには…そうだ!緑ハム!押し入れを開けろ!」

「わかったけん!」

 おれは毎日ちゃんと布団は押し入れに仕舞っているんだ。でもきれいには入れていない。

 緑ハムが押し入れを開けると、布団がばっと落ちてきた。いい感じに布団を仕舞っていたおれ、ナイス!

「ふぎゃあ、なんだぁ!」

 ネコに布団被さった!うまくいったようだ。しかしすぐ布団から出てきた。

「おまえらちょこざいな!」

 ネコは怒っているようだ。てかネコもしゃべれるんだな。宇宙怪人って何者なんだ……

 しかしネコは少し机側に寄った!これを続けていけば……



 しかし、もう布団作戦は使えない……どうすれば……そうだ!

 おれは、ハムシーバ?を使った。

「みんな聴いてくれ、赤ハムと青ハムを残して残り三人?は机の上に登ってくれ!」

 作戦実行だ!

「二匹で戦うつもりか!容赦しないぞ!」

 ネコは怒っているようだ。ネコパンチを繰り出す!

 それを赤ハムと青ハムはジャンプして避けた!ネコは体勢を崩した。よし!今がチャンスだ。

 おれの作戦はこうだ!二人でなんとか耐えて、隙ができたらふりふりのスカートを掴んで机の横あたりまで引っ張るそうすれば……

 赤ハムと青ハムはスカートを掴んで引っ張った!そして机の横まできたぞ!

 残りのハムスターは机の上でノーパソを持ち上げている。よし今だ!

「ノーパソをネコに向かって落とすんだ!」

 ノートパソコンはネコに向かって一直線に落ちた!そしておもいっきり当たった。ネコはふらつきながら

「ふにゃあ……今日はここまでにしといてやる!」

 と言って部屋から出て行った!おれ達の勝利だ!

「勝ったっす!」

「勝ったぞ〜」

「勝ったら腹が減ったんじゃ〜」

「勝ったんよ」

「勝ったッチ」

 ハムスター達は喜んでいる。てかまだ食う気か。



 おれと宇宙怪人ハムスターの戦いはこれで終わりじゃなかったまだ戦いは続く……


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― 新着の感想 ―
[良い点] 設定と、ユーキとハムスター達の絡みが面白かったです。 この先が楽しみです。
[良い点] ハムスター戦隊に癒されました
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