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第1話

 昔々、今からわずか四十億年ぐらい前、生まれて間もない地球にはたくさんの隕石がひっきりなしに降っていました。流れ星になって次々に落ちてきます。


 ある晩、金色に輝く小さな流れ星がやって来ました。できたばかりの海にすーっと尾を引いて海面を叩くと、吸いこまれるように海中に消えてゆきました。


 それは十センチメートルぐらいの小さな丸い隕石で、不思議なことに海中からふわふわと浮き上がってきます。


 海面にポンと浮き上がると、真っ白な隕石のふたがスルスルと開いておわんのように波間に浮いてただよい始めました。


 中には赤ちゃんがあお向けになって眠っています。お椀のように見えたのは天使の翼でした。


 夜空は真っ黒な雲におおわれて、稲妻が絶え間なく空一面にまぶしい閃光を散らして、バリバリとものすごい音がとどろいて止みません。


 でも赤ちゃんはへっちゃらです。荒れ狂う海にゆられながら天使の羽の上ですやすやと眠っていました。


 天使の赤ちゃんはとても小さいのです。

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