トランプ家の戦い
トランプ大統領の弟が、今月15日亡くなった。
イランに根城を張る蛇王ザーハックの呪いである。
無惨な末期の時まで苦しみ抜いた末の惨たらしい最期だったと言う。
「ドナルド、俺達、勝ったんだよな、敵に勝ったんだよな、世界を守ったんだよな」
「お前の姪は良くやったよ、あの本は効いたよ」
「俺は先に逝くが、トランプ家を頼む」
逝去、二日前に書いた遺言状の切れ端を月矢は想像して、取り上げてみた。
早田家の家庭内の険悪さはリフォームを巡るもので、それは、月矢がある小説を書いてからの事であるが、やはりトランプ家と事態の大きさ、深刻さは違うものの、蛇王ザーハックの呪いに起因している。
月矢は朗同様、デカルトの発展的段階である自我、「魔法的自我」を持っている。
フランツ・カフカも敗れた、スコット・フィッツジェラルドも敗れた。
言葉側の代表である作家対魔族。戦争、大戦の時になると、必ず対立してきた二つの陣営であり、近代に入り、敗けが込み始めている。
ガラケーで、戦う月矢と朗。2020年、戦いの時はもう始まっている。
世界対戦も三度目になると、上の方ももちろん多数の無辜の民、人民を犠牲にしたくはないらしく、その予防策、主としてバチカン市国を中心として、キリスト教徒、キリスト教文明圏を中心とした、一団をもって、敵、魔族に当たらんとす。
しかも、隠密行動をもって。
鮮やかに、しかし、地元に溶け込む、気さくな人柄が、それとなく現れている熊本は幸運である。
幸運を活かしつつ、戦われたし。