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腹痛の原因

作者: さとし

初めて書いたので面白くならなかったかもしれませんが、頑張って書きました。

これは私が腹痛により入院していた時の話だ。

私が入院していた病院は昔からある大きな病院で、県外からの患者も多くいるほどの病院なのだが、外見は古く、近所の子供達からお化けがいると噂されるほどだった。それでも病院内はそれほど古臭い感じはなく、何年も使っていないであろう病室ですら綺麗にされていた。私はこの病院に来るのが初めてというわけではなく、2年前に入院していた母の見舞いで何度もこの病院に訪れていた。母は私に隠していたが、ガンに陥っていたのだ。2年前に父が死んでから相当ストレスが溜まっていたのだろう。母のは昔から健康診断などを受けたがらない人だったので、ガンが発見されるのが遅れてしまい、手術も出来ずに母は死んでしまった。私には金が無かったために葬式もあげられないので、身内には後日連絡を入れることにして私はその日、母を弔った。その3日後、私は母がいた病室で入院することになった。運がいいのか悪いのか、今はこの病室しか空いていないらしい。この病室は個室で広く、冷蔵庫にテレビ、そして大きなクローゼットまであった。いい部屋なのは嬉しいが、一人では少し広すぎる。

私の入院の原因は食あたりらしく、2日前に食べたものにあたってしまったらしい。私は父が亡くなった5日後にも同じ痛みの腹痛に襲われたが、その時は食べたものをすぐに吐いて腹痛の原因を無くすことができたが、今回は痛みが徐々に襲ってきたために吐くことができなかった。そして救急車を呼び、この病院に入院することになった。入院するほどなので長期間お世話になると思っていたのだが、痛みは3日ほどで引いていて、診断でも問題ないと言われたのだが、一週間分の部屋代を払ってしまったため、もう少し入院させてもらうことにした。まだ違和感があると嘘までついて。

そしてその2日後、再度腹痛に襲われた。今度の腹痛は1週間も同じ痛みが継続して襲ってきた。その後、薬を飲めば痛みが治まるほどに回復していたが、それでも普通に生活できるほどには回復していなかった。そして入院してから4度目の診断の時に先生から「大部屋が空いたのですが、移動されますか?」と、言われた。金がない私としては大部屋移動は嬉しいことだったので移してもらうことにした。荷物移動には大分手間取ったが、私は昔から人は好きだったので、同じ部屋の人と話せるのは嬉しいし、大部屋の方が看護師などの出入りが多いので急な腹痛にも対応してくれたので大部屋移動はとても助かった。

大部屋移動してから2週間後、8度目の診断を受けることになった。これまでの診断ではただの食あたりだろうと言われていたので今回も同じことを言われるのだろうと思っていた。「座っていいですよ」と、私を丸椅子に座らせる。「このままではあなたの腹痛は治りません。分かってますね?」と、先生が言うと初めからいたであろう警察が私の冷蔵庫にあるはずの2つの壺を持っていた。「この腎臓と人骨はなんだ」と、聞いてくる。「それは母のものです」と隠さず言う。

医者も警察も驚いているようだった。

私はにやけながら「人間は女の方が美味いんだよ」と、心の中で呟いた。

参考にさせてもらいたいので

是非コメントお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 凄い良かったです! [一言] 読ませてもらいました! 怖い話が好きな自分にはたまりません! 評価とブックマークさせて頂きましたのでこれからも頑張ってくださいね!応援してます! 追記:「洒…
[良い点] エッセイ風の話かなと思っていたら、雲行きが怪しくなり、フィクションかつホラーテイストな話になりました。アリな話かと思いますし、雰囲気も結構好きです。 [気になる点] 動機や思いの核心的な部…
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