なろう作家様へ
掲載日:2016/06/02
あぁ、なんでこんなに才能がないんだろうか。
ぼんやりと鈍い頭が文章を吐き出してくれない。描いたイメージを文章にしてくれる機械があったら、と思う作家見習いは少なくないだろう。
三百字打っては二百字を消して、千字打てば九百字を消す様な、そんな作業の果てに待つのは、形骸化して思い描いた内容とは全然噛みあわない物語。即ち駄文だ。
何故かテンションが上がって、この作品すっげえ大作! と思いながら、勢いのままに書いた文章を次の日読んだ。駄文だった。
脳が焼け付くほどに考え抜いて、推敲に推敲を重ねた文章は、けれどやっぱり駄文だった。
知り合いに何故そこまで辛いのに書くのかと言われて、けどそれには思い悩まない。
だって、書くのが好きだからだ。
文章を書くのが好きだ。思い描いた世界を文章にするのが好きだ。自分で考えたキャラクターが作品の中で生きるのが好きだ。
そこに意味なんてなくて、何故書くのかなんて、好きだからとしか答えようがない。
どんな時だって自分の中からアイデアが溢れてくる。それは止められない。
だから、私は今日も文章を書く。明日じゃなく、今日名作を書けると信じて。
でも、やっぱり、才能はない。




