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Strike!  作者: 蜂蜜@
15/21

14話 お買い物日和!<2>

 俺達は天宮さん・紅葉・一ノ宮とデパートの中をフラフラ歩いていた。そして何故か三人は俺の腕を引っ張り、睨みあっていた。


「お前等ー今日は俺と李玖のデートなんだからさー。いい加減手ェ離せよー」

「「「い・や・だ!」」

「だって私達李玖の事気に入ったのだわ〜。ね?紅葉ちゃん」

「え・・・あたしは...そういうのではなく...」と、何故か顔を赤らめて俯いた。どうしたんだろ...。


「じゃ・いいじゃんかー。俺と一緒に回るし!しかも最近二人とも出番無かったし二人とも影薄すぎ!それに光は新キャラのくせに、俺と比べて出番少なすぎだ!ばーかばーか」一ノ宮は機嫌悪そうに(てか悪い)俺の手を引っ張り、一ノ宮の方に寄せる。その表紙に二人は俺に絡み付いていた手をパッと離してしまった。


「ちょ・・・李玖嘘でしょデートなんて!しかも最近で出番が少なくてなんとなーく影薄いのは作者の問題!」紅葉がさっきの様子とは一転し、せきたてる様に俺に尋ねながらも、一ノ宮に言い返した。「そーよそーよ〜。作者って本当に最近更新少ないし、しかも私が新キャラなのにあんまり出さしてくれなかったし...それに私の事皆分かりきってない事たくさんあるわよ〜」と天宮さんもため息を付きながら頷く。(分かりきってない事って何だ・・・・・)


「嘘じゃないって!証拠に李玖に聞いてみたら?」一ノ宮の発言に皆の視線がギン!とくる。


 これって.....一番答えにくいんじゃ......


 俺は唾を飲み込むと一息つく。その後にどうしたら皆が納得する答えがだせるか・・・・少し考える。


 お・そうだ!


 俺はピカン!と電球がついた様に俺は閃く。(古い;)


「喉渇いたなー。腹減ったなー・・・・」俺は皆に聞こえる様にボソッと呟く。


 その瞬間に天宮が「ジュース買ってくるわ!」と走りだし、紅葉は「なんか食べ物買ってくる!」と走り去った。一ノ宮の裾を軽く持ち、一ノ宮と俺だけを取り残し、二人が去った後俺はめんどくさそうに近くにあったベンチに座り込んだ。


「この後どうすんの?」


「え・もしかして李玖.....。俺と2人きりになりたかっ....うっ」


 俺は一ノ宮の発言を止める様に腹に一発殴った。


「だーかーらデートなんだろ?一ノ宮はこれでよにんでいいのか?一応賭けに負けまたし、やるだけの事はやるだけの事はやらな」と言いかけ、一ノ宮に視線を移しかけた時。一ノ宮は小さく笑っていった。


「な・・・っ。なんで笑うんだよっ///」俺は何でか耳まで熱くなるのが感じた。どうしたんだよ一体。一ノ宮は俺の隣にストン、と座ると返事をした。


「いいよ。4人の方が楽しいし。それに・・・――――」と言いかけた所で天宮さんと紅葉の声。


「「ストップ!」」



「・・・・・あ、おかえり。早かったね」一ノ宮は意地悪そうな笑みを浮かべながら、ゼィゼィと肩で息をしている二人を見つめた。


「早かったねじゃないわよ!」と、天宮さん。手には飲み物の入ったペットボトルが4つ握られていた。「そうそう!一ノ宮さんだけ二人きりになりたかったから残ったのね!ズルイ!」と、紅葉。そして手にはマクドナルドの紙袋が持っていた。


「え〜そうでもないし〜。てか、李玖から『二人っきりになりたい』て言われたんだし〜」からかう様な口調で肩をそくめた。俺は「違う!」とだけ言って、一ノ宮の頭をがんと殴ってやった。それでもって一ノ宮が『二人っきりになりたい』と言ったトコで紅葉はびくんとしたが、俺が一ノ宮の頭をガンと殴った時にはいつもの紅葉に戻っていた。


 俺は風邪でも引いたのかと思ったが、すぐにベンチから立ち上がった。


「じゃ・もうすぐ昼頃だし紅葉達の買ってきた食料で一息つきますかっ」


「「「イエッサー!」」」三人同時にハモル。これだけきっちり声がそろってると気持ちいいなーとか思いつつ、1階の広場の所に俺は向かった。


                                        *


 一階の広場・・・『太陽の広場』と、呼ばれている。この広場からは、7階まである天井が吹き抜けで見える。天井には華やかに風船のような物がたくさん括りつけてあり、とてもカラフルだ。そしてこの『太陽の広場』は、太陽のような10メートルくらいありそうな大きな時計が床に取り付けられていて、時々俺は時計が壊れてしまいそうで恐い。けど、壊れるという事なこのデパートが出来てから一回も無く、強化ガラスの様なモノで覆われているので安心だ。そして広場には丸い木で出来た机と椅子がずらりと並べてあり、ここでは飲食自由。俺達にはうってつけの場所だ。そんでもって空いている席に座ると、紅葉の買ってきたマックを皆に配った。その時俺はマックの量が異常に多い事に気がつく。しかもそれはほとんど紅葉の分。俺達三人の分はハンバーガーとチキンとジュース位なに、紅葉はその何倍もありそうな量を自分の前に並べていた。


「・・・・・紅葉」


「ん?どうした?李玖〜」


「多くないか?ソレ」と、俺は紅葉の前にズラリと並べてあるマックを指差す。周りを見回すと天宮もちょっと引いている。だが一ノ宮は以外に平気だった。


「多くない!普通普通!」


「・・・・・そう・・・ならいいけど...」


「足りなかったら分けるよ?李玖達の分超少ないし」紅葉はチラリと俺達のマックに目線を向ける。


「「い、イエ!遠慮しておきます!」」俺と天宮さんは(何故か)敬語になり必死で遠慮した。一ノ宮は優雅にハンバーガーを食っていた。


 俺はチラリと一ノ宮に目線を向ける。「・・・・お前さー・・・なんか落ち着いてない?」


「えー。そう?」一ノ宮はこちらに目を向ける事も無く、パクパクと食べ続けていた。


「・・・うーん....二人なんかあったっしょ?」俺はハンバーガーを食べながら、すっかり喋らなくなった紅葉を見た。なんだか紅葉って食べると凄いな・・・・・。


 俺はもぐもぐと食っていると、天宮さんお目が獲物を見つけた野獣みたいにキランと輝くのが目のはじで見えた。


「ケチャップついてるわ」天宮さんは俺に顔を近づけてると顔についていたケチャップをペロ、と舐めた。今まで平然とマックを食っていた紅葉と一ノ宮はその様子を見た時、ショックを受けた顔をした。きっと漫画なら背景に『ガーン』というでっかい文字と、縦線がたくさん書かれているだろう、きっと。


 俺はあまり気にせずにさらりと一言。


「天宮さんケチャップなら自分でとれるから、今度からは言葉で言ってよ」天宮さんは一ノ宮そっくりの意地悪そうな笑みで「は〜い♪」と返事をした。うん、ここらへんはイトコだな。


「李玖、そんなサラリと受け流すなよ!それに光!・・・少し前に知りあったばっかなのにそんな事していい・・・・もごっ」一ノ宮が言いかけたその口に天宮が手元にあったハンバーガー(*紅葉の)を突っ込み、膝を蹴る。


 紅葉は「あたしのハンバーガー!」と悲鳴をあげた。「え・そっち?;」俺は呆れながら紅葉を横目で見た。


 そんな様子に天宮さんはクスクスと笑いながら、口を開く。


「ね・食べ終わったらどこいく?」


「服買いにとか?」最後のハンバーガーを一ノ宮の口に入れられてしまった紅葉は機嫌悪そうに答えた。一ノ宮は口に入れられたハンバーガーを一生懸命飲み込んでいた。俺はサラリと受け流し、話に乗る。


「最近新しい映画でたし映画見ないか?」

「そうね〜。服は荷物になるし」

「あたしもそれで賛成!」

「俺も...」と苦しそうに一ノ宮が返事をした。


 と、いう訳で俺達は軽い足取りで(*一部除く)映画館へと向かったのだった。(大変な事が起きていないだけ平和平和ww)

新キャラのくせに全然出てなかった天宮さん...(ファイトw^^*)そして更新がなんとなく遅くなっています...(泣 そんでもってコメントなど頂けたら嬉しいですw&ネット小説の人気投票に参加しています。投票していただけると励みになります。(月1回)

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